IS6FXの逆相関ヘッジ × スプレッド乖離(Arbitrage Hybrid)について

以下では 逆相関ヘッジ × スプレッド乖離(Arbitrage Hybrid) を、
「定義 → なぜ成立するのか → 逆相関の構造 → スプレッド乖離の意味 → エントリー理論 → 具体例 → EA化 → リスク」
まで、プロの裁量・アルゴ両対応のレベルで徹底解説します。


目次

🔥【結論】

逆相関ペアの“価格差”ではなく “スプレッド差(乖離)”を利用して
アービトラージ的に利益を取るハイブリッド戦略。

つまり:

逆相関で動く2ペアを同時監視し、
一方のスプレッドだけ異常に広がった瞬間に
反対側のペアをヘッジとして使って利益を抜く手法。

これが Arbitrage Hybrid(逆相関 × スプ乖離)

普通の“価格差アービ”と全く別物。
スプレッドの異常こそが本体。


🧠① なぜこの戦略が成立するのか?

理由は2つの市場特性に基づきます。


✔① 逆相関ペアは「一方が動きすぎたら戻す」という統計性

例:

  • USDJPY 上昇
  • GOLD(XAUUSD)下落

これは非常に強い逆相関。


✔② スプレッドは“異常拡大後は必ず平均へ戻る”

スプレッドは LP(流動性プロバイダ)の状況で決まるため

異常 → 正常への収束
という動きを必ず起こす。


✔この2つを掛け合わせると

「逆相関の価格戻り」+「スプレッド戻り」の
2本の収束力が同時に味方になる ので、
圧倒的に優位なポイントが生まれる。


📊② 逆相関ヘッジの構造

よく使われる強逆相関ペア:

  • USDJPY ↔ GOLD(XAUUSD)
  • USDJPY ↔ EURUSD(短期的反転で)
  • USDJPY ↔ NAS100(質への逃避)
  • GBPUSD ↔ USDCHF

逆相関ヘッジでは
“片側だけ動きすぎた”ポイントを狙う。


📉③ スプレッド乖離とは何か?

スプレッド乖離とは:

通常のスプ距離から “片側だけが大きく外れた”状態。

例:通常

  • USDJPY:0.2
  • GOLD:1.5

突然:

  • USDJPY:0.2
  • GOLD:3.5(←急拡大)

このように
片側だけが異常に広がったとき
そのペアは“異常状態からの収束”が必ず起きる。


🎯④ エントリータイミングのロジック(核心)

エントリーポイントは
「逆相関方向へすでに動いていて
かつ
スプレッドが片側だけ異常に広がった瞬間」。

具体的には:


🔥【A】片側のペアが“逆相関方向へ進み過ぎている”

例:
USDJPYが急上昇
GOLDが急下落
(逆相関の典型)


🔥【B】その下落したGOLDのスプレッドが異常に広がる

例:
GOLDスプ:1.5 → 4.0

これは:

  • LPが一時的にクォートを引いた
  • 板が薄くなった
  • “戻す圧力”が生まれている

という証拠。


🔥【C】スプレッドが戻るときは“逆相関の戻し”も同時に発生

スプが4.0 → 1.8 へ戻る瞬間
価格も逆相関的に反発しやすい。


✔つまり

1. スプレッドの戻り
2. 逆相関価格の戻り

この2つが同時に利益を運んでくる。


📘⑤ 具体的な売買シナリオ(例:USDJPY × GOLD)


【状況】

  • USDJPY:急上昇(上がりすぎ)
  • GOLD:急落(逆相関で下がりすぎ)
  • GOLDスプ:1.5 → 4.0(乖離)

【エントリー】

  • USDJPY → 売り(下げ戻し狙い)
  • GOLD → 買い(逆相関+スプ戻り狙い)

【利確シナリオ】

  • GOLDのスプレッドが正常に戻った瞬間に価格も戻る
  • USDJPYも逆相関戻しで下落

両方のポジが同時に利益になる(最強パターン)


🔧⑥ EA化ロジック(アルゴ向け)

EA化するなら次の条件を満たす。


✔① 逆相関系のリアルタイム相関係数

if (Correlation(pairA, pairB, last_30sec) < -0.7)
    reverse_corr = true;

✔② スプレッド乖離を検知

if (spread_current > spread_avg + K)
    spread_gap = true;

Kは

  • USDJPY:0.5〜1.0
  • GOLD:1.0〜2.0
  • NAS:5〜10

などペアにより調整。


✔③ “価格乖離の割合”を同時チェック

片側が平均乖離より大きくズレている時のみエントリー。


✔④ 両ポジ同時エントリー

逆相関に基づくヘッジペアを同時に。


✔⑤ スプレッドが正常化したら即クローズ

if(spread_current <= spread_avg)
    CloseBothPositions();

⚠⑦ リスク(重要ポイント)


❌ 指標前後のスプ乖離は“正常に戻らない”

むしろ爆発方向へ伸び続ける。


❌ 逆相関が一時消える時期

中期トレンドや材料相場では
一時的に逆相関が弱まることがある。


❌ DDブローカーの偽スプレッド乖離

内部処理であり、マーケットの本物ギャップと無関係。


❌ 両建て扱い → ロット制限やリスク管理が複雑

ヘッジとはいえレバは高くなりがち。


📌まとめ(重要部分だけ)

逆相関 × スプレッド乖離(Arbitrage Hybrid)とは:

逆相関ペアの“動きすぎ”+
片側スプの“異常値”を重ねることで
価格収束 × スプ収束 の
2つの利益源を同時に得るアービ戦略

成功率が高い条件:

  • 明確な逆相関ペア
  • 片側のみスプレッド異常
  • 急激な逆相関乖離
  • スプの戻りが見込める状況

\ IS6FXは入金と出金がスムーズ! /

目次