IS6FXの相関崩壊 × レバ集中ストラドルについて

相関崩壊 × レバ集中ストラドル」は、かなり高度な裁定寄りのレバレッジ戦略で、
“相関の歪み(=崩壊しそうな瞬間)を利用してストラドル構造にレバを集中させる”
という、プロップ・裁定・高ボラ戦略に近い考え方です。

一般書にはまず載りませんが、構造そのものは統計・相関・ボラティリティ理論の延長にあります。

以下で体系的に解説します。


目次

🔥 相関崩壊 × レバ集中ストラドルとは?

一言で言うと:

相関して動くはずの2つ(または複数)市場で相関が崩れた瞬間、
ストラドル(両方向ポジション)を“レバ集中”させて組み、
片方の動きが強く伸びる方向に利益を最大化する戦略。

つまり、

  • 相関している時 → “サヤ”が安定
  • 崩れそうな時 → 一気に片側だけ巨大に動く

という相関崩壊の力学を利用します。


🧩 まず“相関崩壊”とは?

相関崩壊とは、

普段強く連動する2つの値動きが、
特定局面で突然バラバラに動き始める現象

例:

  • USDJPY と 日経225
  • EURUSD と DXY
  • 原油 と CADJPY
  • 金 と NASDAQ
  • 10年債利回り と USDインデックス
  • BTC と NASDAQ(ハイテク)

通常は同方向や逆方向に一定の関係がありますが、

  • 指標(CPI/FOMC/NFP)
  • 地政学イベント
  • 流動性枯渇
  • 市場の“テーマ”転換

などによって突然連動が壊れる時があります。

これが「相関崩壊」です。


📘 次に“ストラドル”とは?

ストラドルは一般に:

  • ロング(買い)
  • ショート(売り)

を同時に持ち、
値動きが大きければどちらでも利益を狙える構造のこと。

本来はオプション用語ですが、
FXやCFDでも同じ概念が使われます。


🔗 「相関崩壊 × レバ集中ストラドル」の構造

通常のストラドルは、

  • 上方向に動くならロングが勝つ
  • 下方向に動くならショートが勝つ

“方向を当てる必要はない”という構造です。

しかし相関崩壊を組み合わせると、
より高度な形になります。


🧠 戦略の本質

相関が維持されているうちは“動かない側”を利用して損失を抑え、
相関崩壊が起きた瞬間に、
伸びる側へレバを集中させて利益を爆発させる。

つまり、

  • 平常運転:低リスク
  • 崩壊発生:高利益チャンス
  • 方向予測:不要(相関パターンが教えてくれる)

という“非対称リスク構造”を作ります。


📈 具体例(分かりやすく USDJPY × 日経225)

両者は強い正相関のことが多い。

通常時

  • USDJPY:横ばい
  • 日経225:横ばい

→ ストラドルを組んでも損失が小さい

相関崩壊しそうな局面

  • ボラ急上昇
  • 片方だけ噴き上がる
  • 指標前で市場が緊張

このとき、

  1. 両方向のストラドルを持つ
  2. 動いた側にレバを集中強化(“片側レバ集中”)
  3. 相関崩壊により片側が爆発 → 大きな利益

この構造です。


🧮 数値イメージ

  • 通常のストラドル損失:−5
  • 相関崩壊時の片側伸び:+30〜+100
  • 勝率:20〜40%
  • リスクリワード:圧倒的に有利

“トレンドフォロー型の非対称ビジネス”に近い性質があります。


🧭 どんな相関崩壊が狙い目か?

■ ① 指標前後(CPI / FOMC / NFP)

市場テーマ転換で相関が壊れる例が多い。

■ ② ボラティリティが急上昇したとき

VIX急騰・債券急変など。

■ ③ 流動性が薄い時間帯

特にNYクローズ前後・東京早朝など。

■ ④ 商品市場と為替のテーマ断絶

例:
原油下落 → CAD売の相関が崩れる
金上昇 → USD売の関係が転換する


⚠️ 注意点(重要)

相関崩壊のストラドルは強力ですがリスクも大きい。

  • 崩壊“しない”場合は小さい損失が積み重なる
  • レバ集中が早すぎると両側損失になりうる
  • ギャップが開くと損失固定が破られる
  • ブローカーによってはヘッジ・両建てが制限される

特に、
“ストラドルが相関崩壊前に片側負け → 崩壊なし”
という負け方は避ける必要があります。


🎯 まとめ(直感でつかむ)

要素意味
相関崩壊“本来同じ方向の市場が突然バラバラになる”現象
ストラドル上下どちらに動いても利益を狙う構造
レバ集中崩壊で“片側だけ巨大に伸びる”方向にレバを集める
全体戦略崩壊の爆発力だけ取りに行く特殊手法

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