「相関崩壊 × レバ集中ストラドル」は、かなり高度な裁定寄りのレバレッジ戦略で、
“相関の歪み(=崩壊しそうな瞬間)を利用してストラドル構造にレバを集中させる”
という、プロップ・裁定・高ボラ戦略に近い考え方です。
一般書にはまず載りませんが、構造そのものは統計・相関・ボラティリティ理論の延長にあります。
以下で体系的に解説します。
🔥 相関崩壊 × レバ集中ストラドルとは?
一言で言うと:
相関して動くはずの2つ(または複数)市場で相関が崩れた瞬間、
ストラドル(両方向ポジション)を“レバ集中”させて組み、
片方の動きが強く伸びる方向に利益を最大化する戦略。
つまり、
- 相関している時 → “サヤ”が安定
- 崩れそうな時 → 一気に片側だけ巨大に動く
という相関崩壊の力学を利用します。
🧩 まず“相関崩壊”とは?
相関崩壊とは、
普段強く連動する2つの値動きが、
特定局面で突然バラバラに動き始める現象。
例:
- USDJPY と 日経225
- EURUSD と DXY
- 原油 と CADJPY
- 金 と NASDAQ
- 10年債利回り と USDインデックス
- BTC と NASDAQ(ハイテク)
通常は同方向や逆方向に一定の関係がありますが、
- 指標(CPI/FOMC/NFP)
- 地政学イベント
- 流動性枯渇
- 市場の“テーマ”転換
などによって突然連動が壊れる時があります。
これが「相関崩壊」です。
📘 次に“ストラドル”とは?
ストラドルは一般に:
- ロング(買い)
- ショート(売り)
を同時に持ち、
値動きが大きければどちらでも利益を狙える構造のこと。
本来はオプション用語ですが、
FXやCFDでも同じ概念が使われます。
🔗 「相関崩壊 × レバ集中ストラドル」の構造
通常のストラドルは、
- 上方向に動くならロングが勝つ
- 下方向に動くならショートが勝つ
“方向を当てる必要はない”という構造です。
しかし相関崩壊を組み合わせると、
より高度な形になります。
🧠 戦略の本質
相関が維持されているうちは“動かない側”を利用して損失を抑え、
相関崩壊が起きた瞬間に、
伸びる側へレバを集中させて利益を爆発させる。
つまり、
- 平常運転:低リスク
- 崩壊発生:高利益チャンス
- 方向予測:不要(相関パターンが教えてくれる)
という“非対称リスク構造”を作ります。
📈 具体例(分かりやすく USDJPY × 日経225)
両者は強い正相関のことが多い。
通常時
- USDJPY:横ばい
- 日経225:横ばい
→ ストラドルを組んでも損失が小さい
相関崩壊しそうな局面
- ボラ急上昇
- 片方だけ噴き上がる
- 指標前で市場が緊張
このとき、
- 両方向のストラドルを持つ
- 動いた側にレバを集中強化(“片側レバ集中”)
- 相関崩壊により片側が爆発 → 大きな利益
この構造です。
🧮 数値イメージ
- 通常のストラドル損失:−5
- 相関崩壊時の片側伸び:+30〜+100
- 勝率:20〜40%
- リスクリワード:圧倒的に有利
“トレンドフォロー型の非対称ビジネス”に近い性質があります。
🧭 どんな相関崩壊が狙い目か?
■ ① 指標前後(CPI / FOMC / NFP)
市場テーマ転換で相関が壊れる例が多い。
■ ② ボラティリティが急上昇したとき
VIX急騰・債券急変など。
■ ③ 流動性が薄い時間帯
特にNYクローズ前後・東京早朝など。
■ ④ 商品市場と為替のテーマ断絶
例:
原油下落 → CAD売の相関が崩れる
金上昇 → USD売の関係が転換する
⚠️ 注意点(重要)
相関崩壊のストラドルは強力ですがリスクも大きい。
- 崩壊“しない”場合は小さい損失が積み重なる
- レバ集中が早すぎると両側損失になりうる
- ギャップが開くと損失固定が破られる
- ブローカーによってはヘッジ・両建てが制限される
特に、
“ストラドルが相関崩壊前に片側負け → 崩壊なし”
という負け方は避ける必要があります。
🎯 まとめ(直感でつかむ)
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 相関崩壊 | “本来同じ方向の市場が突然バラバラになる”現象 |
| ストラドル | 上下どちらに動いても利益を狙う構造 |
| レバ集中 | 崩壊で“片側だけ巨大に伸びる”方向にレバを集める |
| 全体戦略 | 崩壊の爆発力だけ取りに行く特殊手法 |


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