以下では、トレード手法として一部の裁量/システム勢が使う
**「両建て“レバ差”スイング(逆相関維持型)」**を、
専門的かつ整理された形で 完全解説 します。
✅ 両建て“レバ差”スイング(逆相関維持型)とは?
一言で言うと:
相関または逆相関のある2つの銘柄(or 同一銘柄のロングとショート)を同時に保有し、片側にレバレッジ差を付けて“バランスを維持しつつ一方向の利益だけ大きく取る”スイング戦略。
つまり、
- 両建てで市場中立に近い形を作りつつ
- 片方のレバを強くして優位方向だけ大きく伸ばす
- 相関/逆相関が崩れた時に利益を狙う
という ヘッジ × レバレッジ差 × 相関構造 を利用した戦略。
🔍 この戦略が成立する仕組み
■ 1. 両建てによる「市場中立(ニュートラル)」化
同一銘柄のロング+ショート
または
相関の高いペア(BTCとETHなど)
を同時に保有すると、
- 全体の方向性による損益が相殺されやすい
→ 大きなトレンドに振られて即死しにくい
■ 2. レバレッジに“差”をつける
例:
- ロング:10倍
- ショート:3倍
のように どちらか片側に強いポジション を持つ。
すると、
- 相関通りに動くと損益は均衡(ヘッジが効く)
- 相関が崩れる瞬間だけ レバ強側の利益が大きく跳ねる
という構造になります。
■ 3. 「逆相関維持型」の意味
これは、
原則として、ペアの動きが逆方向になる(逆相関)状況を維持するための組み方 のこと。
例:
BTCロング(強レバ)
ETHショート(弱レバ)
BTCとETHは普段は高相関ですが、
短期的には 相関 → 崩れる → 逆相関気味になる時間帯 が発生します。
この“逆相関化”が起きた瞬間に
レバ強側だけ利益が大きく残る のがこの戦略の本質。
📈 戦略の構造をもっと具体的に
◆ 同一銘柄での両建て(もっとも安全)
- BTCロング:12倍
- BTCショート:9倍
こうすると、
- ボラ拡大時 → 双方動くが“差3レバ分”だけどちらかが勝つ
- レンジ → 手数料のみ(ここがデメリット)
◆ 相関系ペアで応用(利益幅が大きい)
例:
- 強レバ:BTCロング
- 弱レバ:ETHショート
BTCが強い相場 → 大きくプラス
ETHが強い相場 → 損は出るが弱レバなので限定的
特に「片方だけ資金が流入する」局面で差額が跳ねる。
◆ 逆相関ペアでの本命運用
金融ではよくある“ペアトレード”に近い構造。
例:
- USD/JPY ロング(強)
- GOLD ショート(弱)
金とドル円は長期的に相関が低く、
「リスクオン/オフ」で逆方向に動くことがある。
逆相関が強まる局面で差額利益が拡大。
🛠 戦略の手順(実践ベース)
1. ペアの相関係数を確認する
- 高相関(0.6以上)ペア
→ 相関崩壊を狙う - 低相関または逆相関ペア
→ そもそも中立ヘッジ型として有効
2. レバレッジ差を設定
一般例:
- 強側:7〜15倍
- 弱側:1〜5倍
強弱比率は 1.5〜4倍 が現実的。
3. 両建てポジションを同時に建てる
この瞬間のポートフォリオは
“ほぼ市場中立” になる。
4. 相関の崩壊を待つ(スイング特有)
- 経済イベント
- セクターの偏った資金流入
- 特定銘柄の材料
- 片側だけの急騰/急落
こうした要因で相関が崩れた瞬間、
レバ強側が大きく利益を作る。
5. 利が乗ったらレバ弱側をクローズ
この手順によって、
- 片側利益がロックされ
- 反対側は損失限定
→ 純利益が確定
6. 再び相関回帰を待って再エントリー
相関は長期的にはもとに戻りやすいため、
スイング戦略として繰り返しやすい。
📌 メリット / デメリット
◎ メリット
- 市場の大きな上下に惑わされない(中立性が高い)
- 片側の誤差(強さ/弱さ)だけを抽出できる
- 低資金でも運用可能
- レンジでもトレンドでも収益化が可能
- 逆張り/順張りのどちらにも使える
✕ デメリット
- 手数料&スワップが増えがち
- 相関計算を誤ると大損する
- 急激な相関崩壊(ブラックスワン)はリスク大
- 稼ぎ方がやや“地味”
🎯 この手法が機能しやすい場面
- BTCだけ暴騰し、ETHが取り残される局面
- FXで「ドル高だが円は弱い」などクロスが歪む瞬間
- コモディティと通貨の逆相関場面
- 株式インデックス間の乖離(日経 vs S&P、NASDAQ vs DOW など)
相関の歪み → 回帰
という現象がある相場で強い武器になります。
🔚 まとめ(短縮版)
両建てで市場中立にしつつ、
片側のレバレッジを高め、
相関が崩れた瞬間に“レバ差”だけ利益を抜くスイング戦略。


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