**「高流動時間帯フィルター戦略(時間帯+スプレッド)」は、
スキャル・短期勢が無駄な負けを最小化するための“最優先フィルター”**です。
これは単体手法ではなく、すべての短期戦略の前段に置く前提条件になります。
目次
① 一言で言うと(核心)
「取れる時間」だけを事前に決め、
その中でも「スプレッドが許可した瞬間」だけ参加する
価格分析より先に使う戦略です。
② なぜ「時間帯+スプレッド」なのか
時間帯が決めるもの
- 参加者数
- 約定密度
- アルゴ稼働率
スプレッドが教えるもの
- LPの本気度
- 流動性の実態
- 事故リスク
👉
時間帯=可能性
スプレッド=安全性
両方揃って初めて期待値が出ます。
③ 高流動時間帯の定義(FX)
| 市場 | 日本時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| 東京 | 9:00–11:00 | 仲値・調整 |
| ロンドン | 16:00–18:00 | 初動 |
| ロンドン×NY重複 | 21:00–24:00 | 最高潮 |
| NY序盤 | 21:30–23:00 | 再評価 |
👉 最重要は重複帯
④ スプレッドを「時間帯別」に見る理由
同じ通貨ペアでも:
- 東京:0.3
- 欧州:0.2
- 深夜:0.5
👉 固定値では意味がない
⑤ 動的スプレッド基準の作り方
方法(EA/裁量共通)
時間帯別基準スプレッド = 過去N日 × 同時間帯の中央値
例:
- 21–22時のUSD/JPY中央値:0.18
- 許容上限:0.22(+20%)
👉 「その時間として正常か?」で判断
⑥ フィルター構造(3段階)
Stage 1:時間帯フィルター
- 高流動時間以外 → 無条件ノートレ
Stage 2:スプレッド許可
- 基準以下 → 取引可
- 超過 → 見送り
Stage 3:レバ制御
- 極安定 → ロット↑
- 通常 → 通常
- 不安定 → ロット↓
⑦ マトリクス(実戦用)
| 時間帯\スプレッド | 極狭 | 通常 | 広い |
|---|---|---|---|
| 高流動 | フル許可 | 通常 | 見送り |
| 中流動 | 軽ロット | 軽ロット | 見送り |
| 低流動 | 見送り | 見送り | 完全停止 |
👉 低流動帯は“狭くても触らない”のがコツ
⑧ 具体例(USD/JPY)
- 時間:22:10
- 平常スプレッド:0.18
- 現在:0.17
- 約定良好
▶ フル条件クリア
▶ フェード/回帰戦略を実行
⑨ やってはいけない勘違い
❌ スプレッドが狭いからOK
⭕ 狭い+時間が合っている
❌ 時間帯だけでOK
⭕ 時間+スプレッド
⑩ EA実装の注意点
- サーバー時間と日本時間のズレ補正
- 夏時間(DST)対応
- 指標フィルター併用
⑪ この戦略が向いている人
- スキャル勢
- EA運用者
- 無駄トレを減らしたい人
- 「今日は触らない」を守れる人
⑫ まとめ(本質)
- 相場は24時間平等ではない
- 「流動性がある時間だけ」参加する
- スプレッドは最終許可証
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