Tradeviewのスプレッド×ロット逆相関フルレバ制御について

**「スプレッド×ロット逆相関フルレバ制御」**は、
フルレバを“使わないため”のリスク制御ロジックで、
スキャル〜超短期勢が生き残るための中核概念です。

かなり重要なので、数式的発想 → 実戦落とし込みの順で解説します。


目次

① 一言で言うと

スプレッドが広がるほどロットを落とし、
スプレッドが極限まで安定した時だけフルレバを解放する

つまり
**「フルレバ常用」ではなく
「スプレッドを安全装置にした可変レバ」**です。


② なぜスプレッドとロットを逆相関させるのか

スキャルの本質的リスク

  • 利幅が小さい
  • 勝率が高くても
    スプレッド1つで期待値が反転

例:

  • 利確幅:+1.5pips
  • スプレッド:0.2 → 問題なし
  • スプレッド:0.6 → 実質利益40%減

👉 つまり
スプレッド=見えないボラティリティ


③ 基本思想(超重要)

❌ 一般的な考え

条件がいい → フルレバ

⭕ この手法

条件がいい × スプレッドが低い → フルレバ

スプレッドを

  • 「コスト」
    ではなく
  • 「市場の危険度メーター」
    として使います。

④ 逆相関の定義(考え方)

シンプルな関係式(感覚)

有効リスク ≒ ロット × スプレッド

👉
この「有効リスク」を一定に保つために
ロットを自動的に変える


⑤ 実戦用ロット制御テーブル(例)

USD/JPY(スキャル)

スプレッドロットレバ状態
0.15以下100%フルレバ解放
0.2080%高レバ
0.3050%通常
0.4030%軽ロット
0.50以上エントリー禁止監視のみ

👉 スプレッドが広がった瞬間に“触らない”判断ができる


⑥ フルレバ解放の「限定条件」

フルレバはスプレッド単体では解放しない

必須3点セット

  1. スプレッドが基準以下で固定
  2. 約定が滑らか(ティック連続)
  3. 板が左右均衡 or 明確な厚み

  • トリガー完全一致
  • 期待値ゾーン(レンジ端/VWAP)

👉 1つでも欠けたら 自動でロットを落とす


⑦ 深夜帯・歪み相場との相性

深夜帯の鉄則

  • スプレッドは「突然」広がる
  • 広がった瞬間は
    方向性より事故リスクが上がる

👉
逆張り手法 × フルレバは絶対NG

なので

  • 深夜帯は
    • 基本ロット:昼の50%
    • フルレバ解放条件:ほぼ無し
      が正解。

⑧ 具体例(スキャル1トレード)

  • 通常ロット:10万通貨
  • フルレバ時:30万通貨

ケースA(優良)

  • スプレッド:0.15
  • 板安定
  • トリガー一致

▶ 30万通貨エントリー
▶ +1.2pips
低コスト×高効率


ケースB(危険)

  • スプレッド:0.35
  • 板スカスカ

▶ ロット自動50%(15万)
▶ さらに0.5超えたらノートレ
生存優先


⑨ よくある致命的ミス

❌ フルレバ前提で考える
❌ スプレッド拡大後にエントリー
❌ 勝率が高いからロットを上げる

⭕ 正解

「スプレッドが許可した分だけロットを使う」


⑩ この手法が向いている人

  • スキャル・超短期
  • 板/約定を見る
  • ルールを数値化できる
  • 「今日はやらない」を選べる人

⑪ まとめ(核心)

  • スプレッドは市場の警告音
  • ロットは音量に連動させる
  • フルレバは「解除」ではなく
    「許可制」

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