**「深夜帯スプレッド歪み逆張り(限定型)」**は、
“やっていい条件が極端に少ない代わりに、刺さると非常に再現性が高い”
かなり玄人向けの手法です。構造理解が最重要なので、順を追って説明します。
目次
① 手法の本質(結論)
深夜帯に一時的に広がったスプレッドや板の歪みは、
「参加者不足が原因であり、方向性のあるトレンドではない」
→ だから短時間で元に戻りやすい**、という前提を利用します。
ただし
👉 全部逆張りするのは自殺行為
👉 “限定型”=条件完全一致時のみ
② なぜ深夜帯に「歪み」が起きるのか
時間帯
- FX:日本時間 2:00〜6:00
- 仮想通貨:欧米深夜(出来高最低ゾーン)
主な原因
- LP(流動性供給者)が引く
- アルゴが板を薄くする
- 大口1発で価格が飛ぶ
- ストップ刈り目的の軽い突き上げ/突き下げ
👉 “本気の売買”ではなく、流動性の欠如
③ 狙う「スプレッド歪み」の定義
正常時
- スプレッド:一定
- ティック:連続的
- 板:左右バランス
歪み発生時(狙い所)
- スプレッドが瞬間的に1.5〜3倍
- ローソクがヒゲで飛ぶ
- 板が一瞬消える/極端に偏る
- 約定が飛び飛びになる
⚠️
- 指標・要人発言が理由の場合は絶対NG
④ 「限定型」にするための必須フィルター
ここが一番重要です。
❌ やってはいけない場面
- トレンドが出ている
- 高値・安値更新直後
- 日足・4Hの節目ブレイク
- 指標直後5〜10分
✅ やっていい場面(全一致)
- 直近30〜60分が明確なレンジ
- レンジ外へ「一瞬だけ」飛び出す
- スプレッドが急拡大
- 出来高が増えていない
- すぐに反対側の板が復活
👉 「抜けたように見えるだけ」が条件
⑤ エントリーの考え方(逆張り)
基本構造
- 歪みで上に飛んだ → ショート
- 歪みで下に飛んだ → ロング
タイミング
- 飛んだ瞬間ではなく
「スプレッドが最大→縮小し始めた瞬間」
👉 これが最大のコツ
⑥ 利確・損切(超短期)
利確
- レンジ内への復帰
- VWAP or レンジ中央値
- 0.5〜2pips(FX)
- 0.05〜0.2%(仮想通貨)
損切
- 歪み方向にもう一段伸びたら即切り
- 「戻るはず」という思考は禁止
⑦ ロット・レバ管理(重要)
- レバは通常より下げる
- 最大でも普段の 50〜70%
- 同時エントリーなし
- 1日 最大2〜3回まで
👉 深夜帯は逃げられない事故がある
⑧ 具体例(FX:USD/JPY)
- 時間:AM3:40
- 直近1時間:10pipsレンジ
- 突然下に5pipsヒゲ
- スプレッド:0.2 → 0.6pips
- 出来高変化なし
▶ スプレッドが0.6→0.4に戻り始めた瞬間にロング
▶ +1.2pipsで即利確
▶ 逆にさらに下に走ったら -1.0pips即切り
⑨ この手法の最大の勘違い
❌「深夜は逆張りが効く」
⭕「深夜の“歪みだけ”は戻りやすい」
⑩ 向いている人・向いていない人
向いている
- 観察時間を長く取れる
- 約定・板・スプレッドを見ている
- 即損切ができる
向いていない
- ナンピン癖
- 寝落ちトレード
- ストップを置かない
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