ThreeTraderのNYクローズ・スワップ逆転レバスキャルについて

NYクローズ・スワップ逆転レバスキャル」は、
FX特有の“日付跨ぎ(ロールオーバー)”前後に起きる歪みだけを狙う、
かなりニッチだが理屈が明確な短命レバスキャルです。

これは

  • 板薄化
  • VWAP
  • 指標後反転

よりも時間依存型の手法になります。


目次

用語分解

① NYクローズ

  • FXでいうNY市場の営業日終了
  • 日本時間で概ね
    夏時間:6:00 / 冬時間:7:00
  • この時刻で
    • 日付が切り替わる
    • スワップが付与される

② スワップ逆転

  • 通常
    • 高金利通貨を買う → プラス
    • 低金利通貨を売る → プラス
  • しかしNYクローズ前後では
    • 一時的にBid/Askが歪む
    • スワップを避けたい/取りたい注文が集中

👉
価格が“金利論理と逆方向”に瞬間的に動くことがある


③ レバスキャル

  • 高レバ
  • 数秒〜数十秒
  • スワップを“もらう”のではなく
    スワップ回避・付与に伴うフローを抜く

全体構造(超重要)

① NYクローズが近づく
② スワップ意識したポジ調整が始まる
③ 片側に成行が偏る
④ 価格が不自然に動く(逆転)
⑤ ロールオーバー通過
⑥ フローが消え、価格が元に戻る
⑦ その戻りを一撃で抜く

👉
狙うのは④→⑥→⑦


なぜ歪みが出るのか

  • スワップを
    • 払いたくない
    • もらいたい
  • という時間制約付きの行動が集中
  • アルゴ・大口は
    • その前に調整
    • 直後に戻す

👉
「方向感」ではなく「締切行動」


具体的な見え方(例)

  • 高金利通貨買いが有利なのに
    • クローズ直前に売られる
  • クローズ通過後
    • その売りが止まり
    • 数ティック戻る

👉
この“戻りだけ”を触る


エントリー思想

基本原則

  • クローズ前にポジションを持たない
  • ロールオーバーを
    • またがない
    • またぐなら即逃げ

典型パターン

  • NYクローズ直前
    • 一方向にジワジワ動く
  • クローズ通過
    • そのフローが止まる
  • 止まったのを確認して逆レバ

板・フローの確認

  • クローズ前
    • 成行が一方向に継続
    • だが伸びが鈍い
  • クローズ後
    • 成行が止まる
    • スプレッドが通常化
    • ティックが細る

利確・損切り

利確

  • 事前の価格帯に
    • 0.02〜0.05%
  • 欲張らず即利確

損切り

  • クローズ後も
    • 同方向に加速
      → すぐ撤退

勝ちやすい条件

  • スワップ差が大きい通貨ペア
  • 普段の出来高が十分ある
  • 指標・要人発言がない日

危険・NG ❌

  • 祝日絡み
  • 月末・四半期末
  • クローズ直後の薄商い
  • 「スワップ狙い」との混同

この手法の立ち位置

手法本質
NYクローズ逆転時間制約フロー
VWAP反転価格基準
指標反転流動性歪み
板崩壊注文集中

最大のリスク ⚠️

① 業者仕様差

  • ロールオーバー時刻
  • スプレッド拡大ルール
    が業者ごとに違う

② 思惑先行

  • 毎日必ず起きるわけではない

③ 高レバ短命

  • 反応が遅れると
    • すでに戻りが終わっている

ひとことでまとめ

NYクローズ・スワップ逆転レバスキャルとは、
「日付切替という“強制イベント”で生じる
一時的な価格歪みが消える瞬間だけを、
数秒で刈り取る時間依存型手法」

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