スケールイン・レバレッジ戦略(段階的追加)は、
「最初は軽く入り、正解だと分かったらロットを増やす」
というプロトレーダー的な資金管理戦略です。
ブレイクアウト戦略とも相性が良いので、理論 → 実装 → 数値例 → 注意点の順で詳しく説明します。
目次
① スケールインとは何か(本質)
定義
- 有利な方向に動いた後にのみ、ポジションを追加する
- 不利方向では絶対に追加しない(←最重要)
👉
**「含み益を使ってレバレッジを上げる」**のが本質です。
② なぜスケールインは優れているのか
メリット
- 初動のダマシ被弾を軽くできる
- トレンド発生時だけ最大火力になる
- メンタルが安定しやすい
デメリット
- 平均建値は不利になる
- 伸びない相場では利益が小さい
👉 トレンド依存型戦略です。
③ レバレッジとの関係(重要)
❌ 悪い例
- 最初からフルレバ
⭕ 良い例
- 初回:低レバ(確認)
- 追加:含み益が出たら
④ 基本構造(3段階モデル)
フェーズ1:テストエントリー
- ロット:通常の 30〜40%
- 目的:方向性確認
- 損切り:通常通り
フェーズ2:トレンド確認後の追加
- 条件例:
- 高値更新
- ATR拡大
- 押し目形成後の再上昇
- ロット:+30%
👉 ここで建値を守れる形が理想
フェーズ3:加速局面での最終追加
- 条件:
- 明確なトレンド
- 出来高増加
- ロット:残り30〜40%
👉 ここはボーナスゾーン
⑤ 数値で見る具体例(超重要)
前提
- 資金:100万円
- 許容損失:1%(1万円)
- 損切り幅:1%
通常(スケールインなし)
- ロット:100万円分
- レバレッジ:1倍
スケールインあり
① 初回
- ロット:40万円
- 損失リスク:−4,000円
② 価格+1R進行
- 含み益:+4,000円
- 追加:30万円
③ さらに+1R
- 含み益:+10,000円
- 追加:30万円
👉 最大ポジション:100万円
👉 しかし実質リスクは最初の1万円以内
⑥ 追加ポイントの決め方(実践)
よく使われる基準
① R倍数基準(おすすめ)
- +0.5R / +1Rごとに追加
② テクニカル基準
- 押し安値・戻り高値更新
- トレンドライン反発
③ ボラ基準
- ATR拡大時のみ追加
⑦ 損切りとストップの管理
絶対ルール
- 追加後に総リスクが増えない
方法
- ストップを段階的に切り上げ
- 建値 or +αまで引き上げ
👉
「ロットは増えても、最大損失は増えない」
⑧ よくある失敗(重要)
❌ 含み損でナンピン
❌ 追加しすぎてストップが浅くなる
❌ ボラが縮小しているのに追加
❌ 指標前に最大ロット
⑨ 向いている戦略・相場
相性が良い
- ブレイクアウト
- トレンドフォロー
- モメンタム戦略
向いていない
- レンジ逆張り
- 高頻度スキャル
⑩ 上級テクニック(参考)
ピラミッディング
- 追加ロットを減らしていく
- 例:40% → 30% → 20%
👉 後半ほど安全
⑪ まとめ(核心)
- 最初は軽く、勝ってから重く
- 含み益でレバレッジを上げる
- 最大損失は最初に固定
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