以下では スプレッドギャップ捕獲（Spread Gap Capture） を、
“定義 → どんな状況で発生するか → 具体的に何を狙う戦略か → 条件 → エントリー → EA化 → リスク”
まで、プロ向けスキャルピング視点で徹底的に解説します。
🔥【結論】スプレッドギャップ捕獲とは？
Bid と Ask のどちらか一方が“瞬間的に飛ぶ（Gap）”ことで
スプレッドが急拡大した直後、
そのギャップが埋まる動きを狙って取るスキャル戦略。
言い換えると：
“異常に広がったスプレッドは、ほぼ必ず平均値へ戻る”
という市場特性を利用して、ギャップ（隙間）を取りに行く手法。
FXのスプレッドは本来 “流動性 × LPクォート” に依存するため、
急拡大は一時的なバグ・空白・偏り が原因となる。
その異常値が“正常値に戻る瞬間”
＝ 最も確率の高い収束ポイント。
🧠① スプレッドギャップとは何か？
スプレッドギャップ＝
短時間でスプレッドが急に広がった状態。
例：
0.2 → 1.4
0.3 → 2.1
0.1 → 0.9
飛び方には2種類がある：
✔【タイプA】片側だけが飛ぶギャップ
例：Askだけ急に飛ぶ
→ Ask Jump ギャップ
例：Bidだけ急に落ちる
→ Bid Drop ギャップ
これは ほぼ確実に“元に戻る”
（高確率のギャップ収束）
✔【タイプB】両側が同時に飛ぶギャップ
これは指標・低流動性時に多い。
確かに戻るが、
戻りタイミングが読みにくく逆方向へ伸びることもある
→ リスク高め
📊② ギャップが起きる原因（重要）
スプレッドギャップは理由が非常に明確。
✔① LPのクォートが一瞬だけ消える
→ Ask板が抜けてAskだけ高くなる
→ スプレッド拡大
→ 数百msで復帰
最も狙いやすい。
✔② 大口の成行で片側の板だけ食われる
→ Bidが消えた → 下ギャップ
→ Askが消えた → 上ギャップ
食われただけのギャップは戻りやすい。
✔③ サーバー遅延（ブローカー側）
DD業者ほど多い。
偽ギャップ＝しかし戻り方が汚いので要注意。
✔④ 指標突入でLP再構築が起きる
→ スプレッドが瞬間的に拡大
→ 戻らずその方向に伸びることもある（危険）
🎯③ ギャップ捕獲（Gap Capture）の本質
ギャップ捕獲はただの逆張りではない。
狙いは：
“スプレッドの異常値 → 平常値への収束”
という確率の高い統計的動きをキャッチすること。
つまり
✔ 価格が動く前にスプの異常を捕まえる
✔ スプ収束に伴う短期の値戻りを取る
✔ 価格反転とセットで利益になる
という“隙間取り戦略”。
🔎④ ギャップ発生後の3大パターン
🔥パターン1：片側ギャップ → 即戻り（高勝率）
0.2 → 1.2（Ask側のみ跳ねる）
→ Askがすぐ0.2〜0.3へ戻る
→ その間に価格も逆方向へ軽く戻す
最も取りやすい。
🔥パターン2：片側ギャップ → 一度フェイク → 戻り
例：Askギャップ
→ 一度さらに上に騙し
→ 直後に急激にスプ収束
→ 価格が反転
“フェイク＋戻り”で大きめに取れる。
🔥パターン3：両側ギャップ → 収束 → ブレイク
両側が飛んだ場合は
価格も大きく上下に揺れやすい。
安全第一の人は手を出さない方が良い。
🔧⑤ エントリー条件（実戦仕様）
以下すべてを満たすと勝率が安定。
✔① 片側だけが飛んだギャップ
→ Bidだけ
→ Askだけ
のほうが強力。
✔② ギャップが“1秒以内”に発生したもの
ゆっくり広がったスプはノイズ率高め。
✔③ 通常スプとギャップスプの幅が明確
例：
通常0.2 → ギャップ1.0
（差分0.8以上が理想）
✔④ ギャップ直後に“戻る予兆”が出る
例：
Askが1.2 → 1.0 → 0.9
（段階的に戻り始める）
この戻りを確認して入ると安全度UP。
✔⑤ ブレイクラインから5pips以内
近いほど反転確率↑
（離れすぎてると伸びる方向が読みにくい）
💡⑥ エントリー方法（ロング/ショート別）
● Askギャップ → 価格は下に戻るのでショート
Askが飛ぶ＝上値の流動性が消えた
→ その後 Ask が再び戻る
→ 価格は下方向へ調整
→ ショート
● Bidギャップ → 価格は上に戻るのでロング
Bidが飛ぶ＝下値の流動性が欠けた
→ 再び戻る
→ 価格は上へ調整
→ ロング
⚙⑦ EA化ロジック（簡単な構造）
① スプレッド変化をTickごとに保存
spread_history[t] = Ask - Bid;
② 直近スプレッドが平均より大きく跳ねたらギャップ検出
if (spread > avg_spread + threshold)
gap_detected = true;
③ Ask/Bidどちら側が原因か判定
if(Ask - last_Ask > jump_threshold) Ask_gap = true;
if(last_Bid - Bid > jump_threshold) Bid_gap = true;
④ ギャップ後の“戻り開始”を検出
if(spread < prev_spread) recovery_start = true;
⑤ 成行エントリー
Askギャップ → Sell
Bidギャップ → Buy
⚠⑧ リスク（重要）
❌ 指標前後は極端に危険
ギャップしても“戻らない”ことがある。
❌ DD業者の内部スプは“偽ギャップ”
戻り方が雑で負けやすい。
❌ ギャップ発生後にスプレッドがさらに広がるパターン
二段ギャップは危険信号。
❌ 値戻りが弱いときは即撤退
ギャップ捕獲は利益確定スピードが命。
📌まとめ（重要点だけ）
スプレッドギャップ捕獲とは：
✔ 片側だけのスプ急拡大（ギャップ）
✔ その後の“正常値への収束”を狙う
✔ 高確率で数pips戻るのでスキャルに最適
勝てるギャップは
片側飛び・早い戻り・高値/安値近く
の3条件が揃ったとき。
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