IS6FXの両建て“レバ差”スイング(逆相関維持型)について

以下では、トレード手法として一部の裁量/システム勢が使う
**「両建て“レバ差”スイング(逆相関維持型)」**を、
専門的かつ整理された形で 完全解説 します。


目次

両建て“レバ差”スイング(逆相関維持型)とは?

一言で言うと:

相関または逆相関のある2つの銘柄(or 同一銘柄のロングとショート)を同時に保有し、片側にレバレッジ差を付けて“バランスを維持しつつ一方向の利益だけ大きく取る”スイング戦略。

つまり、

  • 両建てで市場中立に近い形を作りつつ
  • 片方のレバを強くして優位方向だけ大きく伸ばす
  • 相関/逆相関が崩れた時に利益を狙う

という ヘッジ × レバレッジ差 × 相関構造 を利用した戦略。


🔍 この戦略が成立する仕組み

■ 1. 両建てによる「市場中立(ニュートラル)」化

同一銘柄のロング+ショート
または
相関の高いペア(BTCとETHなど)

を同時に保有すると、

  • 全体の方向性による損益が相殺されやすい
    大きなトレンドに振られて即死しにくい

■ 2. レバレッジに“差”をつける

例:

  • ロング:10倍
  • ショート:3倍

のように どちらか片側に強いポジション を持つ。

すると、

  • 相関通りに動くと損益は均衡(ヘッジが効く)
  • 相関が崩れる瞬間だけ レバ強側の利益が大きく跳ねる

という構造になります。

■ 3. 「逆相関維持型」の意味

これは、
原則として、ペアの動きが逆方向になる(逆相関)状況を維持するための組み方 のこと。

例:
BTCロング(強レバ)
ETHショート(弱レバ)

BTCとETHは普段は高相関ですが、
短期的には 相関 → 崩れる → 逆相関気味になる時間帯 が発生します。

この“逆相関化”が起きた瞬間に
レバ強側だけ利益が大きく残る のがこの戦略の本質。


📈 戦略の構造をもっと具体的に

◆ 同一銘柄での両建て(もっとも安全)

  • BTCロング:12倍
  • BTCショート:9倍

こうすると、

  • ボラ拡大時 → 双方動くが“差3レバ分”だけどちらかが勝つ
  • レンジ → 手数料のみ(ここがデメリット)

◆ 相関系ペアで応用(利益幅が大きい)

例:

  • 強レバ:BTCロング
  • 弱レバ:ETHショート

BTCが強い相場 → 大きくプラス
ETHが強い相場 → 損は出るが弱レバなので限定的

特に「片方だけ資金が流入する」局面で差額が跳ねる。

◆ 逆相関ペアでの本命運用

金融ではよくある“ペアトレード”に近い構造。

例:

  • USD/JPY ロング(強)
  • GOLD ショート(弱)

金とドル円は長期的に相関が低く、
「リスクオン/オフ」で逆方向に動くことがある。

逆相関が強まる局面で差額利益が拡大。


🛠 戦略の手順(実践ベース)

1. ペアの相関係数を確認する

  • 高相関(0.6以上)ペア
    → 相関崩壊を狙う
  • 低相関または逆相関ペア
    → そもそも中立ヘッジ型として有効

2. レバレッジ差を設定

一般例:

  • 強側:7〜15倍
  • 弱側:1〜5倍

強弱比率は 1.5〜4倍 が現実的。

3. 両建てポジションを同時に建てる

この瞬間のポートフォリオは
“ほぼ市場中立” になる。

4. 相関の崩壊を待つ(スイング特有)

  • 経済イベント
  • セクターの偏った資金流入
  • 特定銘柄の材料
  • 片側だけの急騰/急落

こうした要因で相関が崩れた瞬間、
レバ強側が大きく利益を作る。

5. 利が乗ったらレバ弱側をクローズ

この手順によって、

  • 片側利益がロックされ
  • 反対側は損失限定
    純利益が確定

6. 再び相関回帰を待って再エントリー

相関は長期的にはもとに戻りやすいため、
スイング戦略として繰り返しやすい。


📌 メリット / デメリット

◎ メリット

  • 市場の大きな上下に惑わされない(中立性が高い)
  • 片側の誤差(強さ/弱さ)だけを抽出できる
  • 低資金でも運用可能
  • レンジでもトレンドでも収益化が可能
  • 逆張り/順張りのどちらにも使える

✕ デメリット

  • 手数料&スワップが増えがち
  • 相関計算を誤ると大損する
  • 急激な相関崩壊(ブラックスワン)はリスク大
  • 稼ぎ方がやや“地味”

🎯 この手法が機能しやすい場面

  • BTCだけ暴騰し、ETHが取り残される局面
  • FXで「ドル高だが円は弱い」などクロスが歪む瞬間
  • コモディティと通貨の逆相関場面
  • 株式インデックス間の乖離(日経 vs S&P、NASDAQ vs DOW など)

相関の歪み → 回帰
という現象がある相場で強い武器になります。


🔚 まとめ(短縮版)

両建てで市場中立にしつつ、
片側のレバレッジを高め、
相関が崩れた瞬間に“レバ差”だけ利益を抜くスイング戦略。

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