IFCmarketsの指数–指数の相関スプレッド逆張り(NAS100/US30/SP500)について

以下では、指数–指数の相関スプレッド逆張り(NAS100 / US30 / SP500) を、
プロップトレーダーが実際に使うレベルで体系的に解説します。
これは “指数同士の相対価値” を取る高度な手法で、
通常の裁量より ノイズが少なく、反転ポイントが非常に明確 になるのが特徴です。


目次

🔷 1. 相関スプレッド逆張りとは?

相関スプレッド逆張り

2つの指数(または3つ)を合成し、
その価格差(スプレッド)が標準から外れた時に
元に戻る力(ミーンリバージョン) を狙う手法。

◆ 目的

NASDAQ・S&P・ダウは

  • ほぼ常に高い相関
  • しかし“瞬間的な乖離”が頻繁に起こる
    → この乖離を逆張りで取る。

NASDAQ(ハイテク)
S&P500(米全体)
DOW(古い基幹株)
は構造が異なるため、
リスクオン/オフの偏り が出た瞬間に乖離が発生する。


🔷 2. 主要3指数の相関特徴(NAS100・US30・SP500)

指数性質動きの特徴
NAS100(ナスダック)ハイグロース、金利敏感最もボラ大、過剰反応が多い
SP500(S&P500)広範囲の市場平均NAS・DOWの中間、最も安定的
US30(ダウ)伝統株、大型安定反応が遅く、トレンドに乗りにくい

この性質差が スプレッド=動きのズレ を生む。


🔷 3. 代表的な「相関スプレッド」の作り方

次のような比率で合成するのが一般的です:


◆ ① NAS100 − SP500

もっとも使われる組み合わせ。
ハイテク偏重と市場平均のズレ が取れる。

  • ナスが“走りすぎた”
    → NASを売って、SPを買う(または合成ショート)
  • ナスが“弱すぎる”
    → NASを買って、SPを売る(合成ロング)

◆ ② NAS100 − US30(または NAS/US30)

最も乖離が大きく“反発が強い”組み合わせ。
一番稼ぎやすいと言われる。

理由:
ハイテク(NAS)と伝統株(DOW)は構造が真逆で、
金利ニュース・FANGの決算・資金回転で露骨にズレる。


◆ ③ SP500 − US30

安定度が高く、
“ゆっくりしたスプレッド逆張り”が可能。

初心者向け。


🔷 4. スプレッド逆張りの本質:ミーンリバージョン(平均回帰)

指数同士は長期的に
決して大きく乖離し続けない

理由:

  • 同じ米国株式
  • 資金フローが循環(Rotation)
  • ETFの裁定が働く
  • HFT が相関を維持するように動く

だから、
「走りすぎ → 元に戻る」
の繰り返しになる。


🔷 5. 技術的な合成方法(分かりやすく)

● 合成例:NAS100 / SP500

合成チャート = NAS100 ÷ SP500
  • 値が上がる
    → NASがSPより強い
  • 値が下がる
    → NASがSPより弱い

この合成チャートの
ズレの“端”を逆張りするだけ でいい。


🔷 6. エントリーの基本パターン(よくある3つ)


🟦 パターン①:端(節目)タッチ逆張り

合成チャートが
過去の逆張りポイント(水平帯)に到達したら
逆に入る

再現性が高く、最も多く使われる。


🟦 パターン②:標準偏差(Zスコア)逆張り

スプレッドを統計処理して
Zスコア ±2.0 以上の外れ値で逆張り。

  • +2σ以上 → 上げすぎ → 売り
  • -2σ以下 → 下げすぎ → 買い

極めて合理的。


🟦 パターン③:ナスが“走りすぎた”瞬間

ハイテク株だけ強い/弱い日には
ナスのボラが突出し乖離が多発する。

こういう日こそチャンス。


🔷 7. 相関スプレッド逆張りの“勝率が高い理由”

  1. ミーンリバージョン(平均回帰)が働きやすい
    → 逆張りに最適
  2. 指数単体より ノイズが小さい
    → 合成チャートは滑らかになる
  3. HFT・裁定の動きが
    スプレッドを常に均衡へ戻そうとする
  4. 残りやすい“パターン”が多く、
    検証が容易。

🔷 8. トレードの実戦フロー(完全版)


◆ Step 1:合成チャートを作る

おすすめ合成:

  • NAS100 / SP500
  • NAS100 / US30
  • SP500 / US30

◆ Step 2:水平帯や範囲を確認

過去の反転ポイントを複数引く。


◆ Step 3:乖離が発生したら観察

  • FANGのニュース
  • 金利発言
  • 米国債の急動
    は乖離を誘発。

◆ Step 4:端にタッチしたら逆張り

合成チャートが“偏りきった瞬間”に入る。


◆ Step 5:少し戻ったところで利確

合成はトレンドが出にくいため
“ほんの少しの戻り”を確実に取るのが基本。

  • +5〜30pt程度(銘柄による)

🔷 9. この手法が向いている人

  • ナスの暴れに疲れた人
  • 無駄なノイズが嫌いな人
  • 理詰めの取引をしたい人
  • 安定して勝ちたい人

指数単体よりストレスが少ないです。

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