■ 固定スプレッド × 変動ボラ逆張り戦略とは?
固定スプレッドを提供するFX/CFD業者を利用しながら、
相場のボラティリティ(変動率)が急拡大した瞬間の“行き過ぎ”に逆張りする戦略です。
ポイントは:
- ボラティリティが大きい時間帯は、通常はスプレッドが拡大しやすい
- しかし「固定スプレッド業者」ならスプレッドが一定
- よって通常ならコストが増える局面で、割安な手数料(スプレッド)で逆張りができる
つまり、相場が一時的に過熱した“揺り戻し”を狙うが、取引コスト上昇のリスクを回避できるという発想の戦略です。
目次
■ 戦略の基本アイデア
① ボラティリティ急上昇(過剰反応)の捉え方
ボラティリティが急拡大する場面は、以下のような「プライスアクションの歪み」が起きやすいです。
- 急騰 → 一度の利食い・逆張り注文による押し戻し
- 急落 → 反発(ショートカバー)発生
この「極端な動き → 反動」を取るのが逆張りの本質。
② 固定スプレッドの有利性
通常の業者:
- ボラ急拡大 ⇒ スプレッド拡大
- 逆張りのタイミングではスプレッドが広がり、実質的に逆張りの優位性が消える
固定スプレッド業者:
- スプレッド固定 ⇒ 逆張りの指標が崩れにくい
- コスト面で優位&短期的な戻りを取りやすい
■ 実務的なエントリー基準(例)
以下は多くのトレーダーが使う典型的な逆張り条件の組み合わせです。
● ボラティリティ(V)条件
- ATR 急上昇 (直近20期間比 1.5〜2倍)
- 標準偏差(σ)急上昇
- ボリンジャーバンド ±3σ 以上へのタッチ
● プライスアクション条件
- 「1分〜5分足」で短時間に大きな値幅(例:平均の2倍以上)
- 大陽線/大陰線連続での過熱
● エントリー例
- ボリンジャーバンド+3σ 以上にタッチ → 反転の足が確定 → ショート
- ボリンジャーバンド −3σ 以上にタッチ → 反転の足が確定 → ロング
■ 決済(利確・損切り)の考え方
● 利確
逆張り戦略では小さめに取るのが定石:
- 直近の半値戻し(急騰の50%戻し)
- ±1σ〜2σの平均値付近
- 固定pips(例:5〜15pips)
● 損切り
逆張りは順張りより損切りが重要:
- 直近の高値/安値突破で即損切り
- ATRベース(例:0.5ATR)
■ この戦略のメリット
◎ 取引コストが読みやすい
固定スプレッドがあるので計算が安定。
◎ 機械的に運用しやすい
ボラが急に跳ねたら逆張り、という明確なルール化が可能。
◎ 急騰・急落の“反発”は高確率で起きる
短期的な値動きの戻りは統計的にも発生しやすい。
■ この戦略のデメリット・リスク
▲ トレンド相場には非常に弱い
トレンドが強烈な場合、
「行き過ぎ」だと思ってもまだ行き続ける
→ ナンピン地獄になりやすい
▲ 固定スプレッドは約定拒否・滑りが起こる場合がある
表面上はスプレッドが固定でも、注文が通らなければ意味がない。
▲ 指標時は業者が固定スプレッドを維持しない場合もある
実際には例外が存在する。
■ 運用上の注意点
● ロット管理を厳しくする
逆張りは連敗すると痛みが大きい
→ 小ロットで丁寧に
● 指標時は避ける
本当に固定が維持されない場合あり。
● 逆張りのタイミングを明確にする
ヒゲを作るまで待つ などのフィルターが有効。
■ 簡易まとめ
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 戦略の目的 | 過熱した短期の値動きの反動を取る |
| 利用環境 | 固定スプレッドのFX業者 |
| エントリー | ボラ急上昇時の±3σ到達など |
| 利確 | 小さめ(平均回帰ポイント) |
| リスク | トレンドが強いと逆張りが死ぬ |
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