HFM(Hotforex)のLP切替タイミングスキャル(ミクロレイテンシ)について

ここでは、「LP切替タイミングスキャル(ミクロレイテンシ)」 を、
実際にスキャルパーの間で語られる“ティックレベルの現象”をできるだけ理論的に分解して説明します。

※個別の投資助言にはならないよう、仕組みベースで一般化して解説します。


目次

■ 1. 「LP切替タイミングスキャル」とは?

FXブローカーは、複数の LP(流動性プロバイダー:銀行・ECN) のレートをまとめて配信しています。

そして、市場状況によって
“どのLPを優先して配信するか” をミリ秒単位で切り替えることがあります。

この“LP切替”の瞬間に…

● レートがほんの一瞬だけズレる

● スプレッドが不自然な動きをする

● ティック速度が変化する

…といった“ミクロレベルの歪み”が生じ、それを利用してわずかな値幅を取るのが
LP切替タイミングスキャル(ミクロレイテンシ・スキャル) です。

EAやHFTがやるような高速取引の考え方に近いですが、
人間でも「癖」と「タイミング」を読むことで利用できる場面があります。


■ 2. LP切替でなぜ“ズレ”が生じるのか?

◎(1)各LPは独自の価格決定アルゴを持っている

A銀行:板が厚く保守的
B銀行:攻めたタイトスプレッド
C銀行:マーケットメーカーで変動性が高い

これらが混在すると、レートの性質が微妙に違う


◎(2)ブローカー側のマッチングエンジンがLPを切り替える

ブローカーのサーバーは以下を考慮して
最適なLPを「選択」しています。

  • 最安値(ベストBid/Ask)
  • 約定スピード
  • LPのレイテンシ
  • 取引量
  • リスク管理上の調整

これが切り替わる瞬間に、レートの微妙な段差 が発生する。


◎(3)その段差が“1〜3ティックの取りどころ”になる

例えば:

LP1 → 145.230 / 145.232
LP2 → 145.228 / 145.231

切替で 0.2〜0.3pips だけ価格がズレる ことがある。

この瞬間が、「ミクロレイテンシ」の根源。


■ 3. LP切替が起きやすいシチュエーション

■(A)市場が薄い時間(東京早朝 / NY引け前)

LPのクオート自体が不安定になり、切替が連発しやすい。

■(B)指標直前

LPがリスク回避で気配を引っ込め、
→ 代わりのLPへ切替
→ 一瞬の“段差”発生

■(C)大口成行注文が板を食ったあと

板が一気に空になる
→ LPの提示価格が崩れる
→ 他のLPへ切替

■(D)HFM特有の「ミクロガクつき」

HFM(HotForex)は複数LPを使うため
ティックが急に固まって → 一気に動く
という瞬間があり、これが“切替の前兆”になりやすい。


■ 4. チャートではどう見える?(特徴的な症状)

ミクロレベルなのでローソク足では見えにくく、
ティックチャートやスプレッド監視で判別します。

◎ ティックの“踏み段差”

価格がこんな動きになります:

___ 145.231
     |
     └─── 145.228 (突然下へ段差)

1〜3ティックで“段差”が出るのが特徴。


◎ スプレッドの不自然な縮小 → 即反転

LP切替で Ask だけ変わる、Bid だけ変わるため

  • 片側だけ極端に動く
  • 直後にスプレが正常化して逆方向へ

これがチャンス。


◎ ティックの連続が「止まる→爆発」

LP切替直前にティック配信がホップする(止まる)ことがある。

例:

0.00s 止まる(0ティック)
0.05s 5ティック連続
0.10s 再び通常の速度へ

この“爆発の1発目”が取り所。


■ 5. エントリーの基本ロジック(一般理論)

※戦略としての一般的な考え方で、具体的な売買助言ではありません。


① LP切替の「段差」を観測

② 段差方向と逆方向へ“正常化”の動きが出る

③ スプレッドが正常に戻り始める

④ その正常化の方向にエントリー(1〜3pips狙い)


● 例:Ask が0.3pipsだけ飛んだ場合

  • 正常なAskに戻る瞬間 → “戻り”方向にティックが発生
  • そのティックを捕まえて 1〜2pips 稼ぐ

● 例:Bid だけが飛んで落ちた場合

  • LP切替で Bid が正常値に戻る
  • その反転をロングで取りにいく
    (通常、瞬間的に1〜2pipsの跳ねが出る)

■ 6. 注意:フェイク(偽ミクロレイテンシ)の見分け方

以下に当てはまると勝率が激減します。


✕(1)スプレッドが閉じず、広がり続ける

→ LP切替ではなく“本物のトレンド発生”


✕(2)段差後の逆ティックが弱い

→ 単に板が薄くて飛んだだけ


✕(3)ティック速度が減速しない

→ 本流の成行注文が連続ヒット中


✕(4)切替後のスプレッドがまた即広がる

→ LP不安定で方向性が読めない状態


■ 7. リスク管理の重要点(一般的な注意点)

◎ 損切りは1〜2pips以内が理想

LP切替スキャルは「戻る」「戻らない」が数秒で決まる。


◎ 利確も1〜3pips程度

欲張るとすぐに元に戻ってしまうタイプの動き。


◎ 早朝〜指標直後はスリップが増加

LP不安定で “逆差し即死” のリスクがある。


◎ 再現性は高くない

この戦略は 「癖読み」 が本質で、
毎日同じように起きるわけではない。


■ 8. この戦略が向いている人

  • ティック分析が得意
  • 高速スキャル経験がある
  • 損切りが速い
  • 1pips単位の世界に慣れている
  • チャートよりティックやスプレッドを見る人

逆に、普通のスイング・デイトレ主体の人には向かない戦略。

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