FXGTのMicro-Range Spread Box Attack(超狭レンジ × スプ変動差の抜き取り)について

**FXGTの「Micro-Range Spread Box Attack(超狭レンジ × スプレッド変動差の抜き取り)」**について、
市場構造 × スキャルピング理論の観点から、
“実際にプロが使うレベルで深く” 解説します。

まず大前提として――
この名称はFXGTの公式手法ではなく、
スキャルパー界隈で使われる非公式の戦略名(俗称)です。

しかし内容は“実際に機能する市場現象”を利用しているため、
理解する価値は高いです。


目次

🔥 Micro-Range Spread Box Attack とは?

一言でいえば:

「超狭いレンジ(Box)に価格が閉じ込められている時、
スプレッドだけが不自然に拡大 or 縮小する瞬間を狙い、
その異常が修正される“短期のヒゲ反動”を抜くスナイプ戦略」

ポイントは以下の二点:

  • 価格=ほぼ横ばいのボックス
  • スプレッド=だけが動く(異常変動)

この不一致(= ミスマッチ)こそがエントリーの根拠。


🧱 なぜ“超狭レンジ”でスプレッドだけが動くのか?

超狭レンジ(Micro-range)は以下の理由で発生:

  • 市場参加者がほぼ停止
  • 次の時間帯を待っている
  • 板が薄い(夜間・早朝など)
  • アルゴ同士が打ち消し合って価格が停滞
  • ボラティリティ収縮(ATR低下)

この状態だと、

価格は動いていないのに、
スプレッドはLPの流動性更新によって“突然だけ”動く

という現象が起こる。

例:

  • 価格:ほぼ1.23450 ± 0.3pips
  • スプレッド:0.4 → 1.2 → 0.5 → 2.0 → 0.3(不自然に変動)

🎯 戦略の本質

“価格の動かない市場では、
スプレッドの変動こそが市場の歪みになる”

という発想。

本来、レンジ中は:

  • 板が安定
  • スプレッドも安定
  • 価格の上下幅もほぼ一定

だが、特定の瞬間だけ
スプレッドが広がりすぎる or 逆に異常に詰まる。

これは以下のどちらかを意味する:

  1. LPの流動性一時撤退
  2. 通常では起こらない歪み(LP切替)
  3. 一方向に小さな注文が流れて板の偏りが生じた
  4. 価格が“飛びたいが飛べていない”圧力が発生

いずれも“矛盾”なので、
すぐに修正(=回帰)されやすい。

この修正を数秒で抜くのが Box Attack。


📌 典型的なチャート構造

以下のような状態を狙う:

価格レンジ(1〜3pips以内)
─────────────────────
│■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■│ ← 価格ボックス
─────────────────────

スプレッドだけが急変
 (例)
    0.3pips → 1.8pips → 0.4pips(急戻り)
    ↑                     ↑
   異常拡大          回帰・反動(狙いどころ)

スプレッドが戻る瞬間、
価格が吸い込まれるように ピュッ と動く。

これが“抜け幅”。


🎯 具体的な狙い方(エントリー手順)

■ ① スプレッド急拡 → 戻る瞬間に逆張り

  1. 超狭レンジを確認(1~3pips以内)
  2. スプレッドが突然2〜5倍に跳ね上がる
  3. 価格はほとんど動いていない
  4. スプレッド縮小(回帰)の初動を確認
  5. 逆張りでエントリー
  6. レンジ中央〜反対側で利確(1〜3pips)

この“スプレッドだけおかしい”状態が最強の狙い目。


■ ② スプレッド急縮小 → 直後の価格飛びを順張り

  1. スプレッドが異常に狭くなる(例:0.2→0.0〜0.1)
  2. 価格が“飛びたい圧力”が極めて高い状態
  3. その直後に一方へ急伸
  4. 初動に乗る(順張り)

これは“板状況の偏り”が背景。


🧩 FXGTで特に有効な通貨ペア

🔹 ドルスト(レンジ時間が非常に長い)

  • EURUSD
  • GBPUSD
  • AUDUSD

🔹 クロス円(特に深夜)

  • USDJPY
  • EURJPY

🔹 ゴールド(XAUUSD)

レンジ → スプレッド不一致 → 吸い込み
が頻発。


⚠️ リスク・注意点

❌ スプレッド拡大が“本物の開始合図”のケース

→ 反動が来ず、一方向へブレイク
→ Box Attackの逆で死亡

❌ 早朝は騙し増加

板が極端に薄いのでスプレッドだけが暴れる。

❌ レバレッジを上げると危険

1〜3pips抜きなのにロット大だと逆行で吹き飛ぶ。

❌ ボックスが広めになると勝率が落ちる

最適なのは
0.5〜3pips以内の箱


🎯 この手法が機能する“市場原理”

価格が動いていない時、
スプレッド変動こそが唯一の“価格の歪み”になる
→ 歪みは修正される → その反動を抜く

というロジックに基づく。

スナイプ系手法の中でも、

✔ 偽ブレイクが少ない
✔ 指標のような混乱も避けられる
✔ テクニカル不要
✔ ミリ秒単位で取れる

というメリットがある。

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