以下では、**FBSの「スプレッドを使って“実質ボラティリティ”を計測する高度なシミュレーション技法」**を、
プロップトレーダーが使うレベルの精度で、
理論 → 実践 → 数値モデル → 実戦応用 の順に完全解説します。
これは、
「チャートに出ている値動き」と「本来の市場ボラティリティ」を分離して測る技法 です。
特に FBS のような 変動スプレッド型 では必須の分析になります。
■ 1. まず「実質ボラティリティ」とは何か?
FXで通常見ているローソク足の値動きは
市場ボラティリティ(純粋な値動き) + スプレッド効果(ノイズ)
の合成です。
しかしスプレッドが変動する業者では、
- “見えているボラ”
- “実際のボラ(スプレッドを除去したボラ)”
が大きくズレます。
そこで
スプレッドの推移 → ノイズ部分を逆算 → 純粋ボラを抽出
するのが「スプレッド・シミュレーション型ボラティリティ計測」です。
■ 2. スプレッドは「ノイズ量」として扱える
変動スプレッドは以下を意味します:
- スプレッドが狭い → 板が厚い → ノイズ少ない
- スプレッドが広い → 板が薄い → ノイズ大 → 実質ボラが低いことも多い
- スプレッドが一定 → 市場ボラが素直に反映される
重要なのは:
スプレッド拡大時にローソク足が大きく動いて見えても、
その多くは“スプレッドのノイズ”による偽ボラである。
これを補正する必要がある。
■ 3. スプレッドを使って “実質ボラ” を計測する公式(核心)
最も重要となるのがこの式。
◆ 実質ボラティリティ(Effective Volatility)
EV = Observed Volatility – Spread Volatility
ここで
- Observed Volatility:チャート上の値幅(高値−安値)
- Spread Volatility:スプレッドの変化分が作った偽の値幅
Spread Volatility は以下で計測:
◆ Spread Volatility(SV)
SV = MaxSpread – MinSpread
つまり、
時間内でスプレッドがどれだけ変化したか、
その変動幅が“偽の値動きの量”として扱える。
■ 4. 実質ボラティリティの計測手順(実例付き)
▼ 例:XAUUSD(1分足)
- 高値:+1800
- 安値:+1798
→ 見た目のボラ:2ドル - スプレッド最小:20
- スプレッド最大:60
→ スプレッド変動:40 pips(=実質0.4ドル相当)
計算すると:
◆ Observed Vol = 2.0
◆ Spread Vol = 0.4
◆ Effective Vol = 1.6
→ 見た目より 20% 以上ノイズが削れた純粋ボラ が分かる。
■ 5. この計測がなぜ強力なのか?(戦略効果)
◎ ① 本物のトレンドかノイズかを判別できる
スプレッド変動が大きい時間帯は
「ボラが強そうに見えるが実は偽物」が多い。
Effective Vol が低いなら、
ブレイクの大半はフェイクと即判定できる。
◎ ② “本物のトレンド発生前”を事前認識できる
スプレッドが安定しはじめる(=ノイズ減少)
+
Effective Vol が急上昇する
→ 本物のブレイク直前シグナル
これはFBS特有の激強シグナル。
◎ ③ トレンドの強度の実質値を知れる
見た目ではなく「純粋な資金フローの強さ」を測れる。
◎ ④ 指標時の偽ボラを除去
指標後の急騰急落はスプレッド由来が多いので
有効ボラで見ると“実は低ボラ”であることが多い。
■ 6. スプレッドシミュレーションによる高度な3つの分析法
ここからはプロ向け技法。
◆ ① Spread Normalization Model
スプレッドを平均化し、
“1分間ごとのノイズ割合”を算出する。
Noise Ratio = SV / Observed Vol
例:
- Noise Ratio 0.4 以上 → 偽ボラ優勢
- Noise Ratio 0.2 以下 → 本物のトレンド発生中
◆ ② Spread Forecasting(未来スプレッド予測)
FBSのスプレッドは
- 時間帯
- 他市場の動き
- 指標の有無
- 板減少
により一定のパターンを持つ。
過去データを基に
“近い将来でスプレッドが広がりやすい時間帯”
を予測すれば、
フェイクの発生確率まで事前に読める。
◆ ③ Spread-Shift Simulation(スプレッド固定仮定の値動き再構築)
もっとも強力。
“もしスプレッドが一定だったらチャートはどう動いていたか?”
という仮想チャートを再構築する。
これにより
本物の流動性による方向のみが抽出される。
プロのアルゴリズムが使う分析手法。
■ 7. 実戦的な使い方(最重要ポイント)
◆ ① Effective Vol が低い = ブレイクはダマシになりやすい
ボラがスプレッドに食われている=資金フロー弱い。
◆ ② Effective Vol が高い = トレンドが持続しやすい
大口が本格参入している証拠。
◆ ③ スプレッド変動が急縮小 → ブレイク直前
特にXAUUSDで顕著。
スプレッドが
- 40 → 25 → 20 と縮む
同時に Effective Vol が上がる場合
ほぼ確実にブレイク方向が出る。
◆ ④ 指標直前にスプレッドが拡張 → 実質ボラは低下
指標直前はチャートが荒れて見えるが
実際は大口は止まっており、動いていない。
◆ ⑤ トレンド転換前にスプレッド変化が先行
実質ボラが下がり
スプレッドが再び変動
→ 流れが止まりかけている。
■ 8. 実質ボラを使った最強の“方向判定”アルゴリズム
もっとも勝率が高い組み合わせ:
✔ スプレッド安定(=LPが板を出している)
✔ Effective Vol が急上昇
✔ ローソクは滑らかに同方向へ伸びる
→ 本物のブレイク(ゴールデンセット)
逆に
✔ スプレッドが上下に変動
✔ Effective Vol が低い
✔ 方向感が無い
→ 完全ノイズゾーン(エントリー禁止)
■ まとめ
FBSの「スプレッド・シミュレーション型 ボラティリティ判定」は、
チャートの“見た目のボラ”から、
本物の資金によるボラティリティだけを抽出する高度分析 です。
これにより
- 偽ブレイクの早期検出
- トレンドの本気度の判定
- スプレッド縮小 → ブレイク直前の把握
- 指標直後の偽値動きの除去
- 時間帯別の優位性把握
など、圧倒的に精度の高い相場認識が可能になります。


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