以下では、FBSの「スプレッドが“固定的（安定的）になりやすい時間帯”を狙って流動性を推測し、
“どの方向に資金が流れるか”を先読みする戦略＝流動性推測型（Liquidity Timing Strategy） を、
プロップトレーダー級の深度で詳しく説明します。
FBSは変動スプレッド（Variable）ですが、
一日の中で明確に“固定に近いほど安定する時間帯” が存在します。
これを逆手に取ると、ブレイク前の流動性補充や、方向性発生前の“静けさ”を正確に読めるようになります。
■ 1. なぜ「スプレッド固定的な時間帯」を狙うのか？
理由はシンプルです。
スプレッドが安定＝LPが板をフルに供給している＝市場が“正常”状態
→ 正常状態では、資金の“本来の方向”が分かりやすい。
逆にスプレッドが広い時間帯は
- 板が薄い
- 偽ブレイクが出る
- ノイズが多い
- プロの資金が入っていない
ため、方向予測が難しい。
安定スプレッド＝プロの資金が入りやすい時間帯
を狙うことで、
“本物の流動性の方向”が読みやすくなります。
■ 2. FBSでスプレッドが「ほぼ固定」のように安定する時間帯（最重要）
ここがこの戦略の核です。
◆ 【A】ロンドン前後（15:30〜17:00 日本時間）
もっともスプレッドが安定する時間。
理由：
- 欧州勢（ロンドン）が本格参入
- 米ドル・ユーロ系の板が急増
- アジア時間の薄い流動性が終わる
- 各通貨ペアが“正常なスプレッド”に戻る
狙い：
- ロンドン初動のブレイク方向を最も正確に読める
- スプレッド安定＝流動性の主導方向が見える
◆ 【B】NYオープン直後（22:30〜24:00 日本時間）
次に安定しやすい時間帯。
理由：
- 米国の板供給が最大化
- 指数・金・通貨すべて同時に厚くなる
- 本日のメインの資金流入がこの時間帯に集まる
狙い：
- “本日の最終方向”が決まる
- ボラ最大＋スプレッド安定で絶好のトレンド形成
◆ 【C】東京前場（9:00〜11:00）
USDJPY系のみスプレッドが安定しやすい。
金・ポンド・ユーロはまだ荒れやすい。
狙い：
- 円主導の方向を読む
- 東京型の流動性（銀行フロー）を利用できる
◆ 【D】24:00〜26:00（NY終盤前の落ち着き）
NYクローズ直前は広がるので、その“少し前”
ここは
- 急激な指標がない
- 板が整った状態
- ノイズが少ない
狙い：
- デイの決済方向＝翌日の初動方向を予測できる
- 静かにトレンドが伸びる時間帯
■ 3. 「スプレッド固定時間帯を狙う流動性推測型」のコアロジック
スプレッドが安定するということは：
- LPがリスクを感じていない
- 板が厚い
- 大口がフル参入
- “本来の流れ”がそのまま値動きに反映される
つまり、
チャートの方向が“嘘をつかない”時間帯。
これを狙えば、
- ダマシブレイクほぼゼロ
- 流動性が厚い方向へ乗るだけ
- スキャにもスイングにも有利
という高精度相場になる。
■ 4. 実際の「流動性推測型」手順（超具体的）
ステップ①：その日の通常スプレッドを把握
例）
- EURUSD の通常：0.6〜0.8
- XAUUSD：20〜30
- GBPUSD：1.5〜2.5
ステップ②：安定時間帯に入ったらスプレッドを監視
例えばロンドン時間（16時台）
↓
スプレッドが通常値に“固定”し始める瞬間を探す。
例：
EURUSD 0.7pipsのまま 1分以上変化しない
→ 板が整ったサイン
ステップ③：スプレッドが固定された状態で“価格がどちらに滑るか”を見る
- 上へ滑る → 上方向に本物の流動性
- 下へ滑る → 下方向に本物の流動性
ここが最も重要。
“滑り”＝大口の指値ラインを価格が吸い込む動き
ステップ④：その方向へ“戻し”でエントリー
本物の流れは
- ほとんどが戻しを作る
- 戻しが浅い
- スプレッド変化無しで押し目を作る
→ 完全に安全なエントリーになりやすい。
ステップ⑤：スプレッドが広がったら即撤退
スプレッド変化＝板撤退＝流れが止まったシグナル。
■ 5. この戦略が特に効く通貨・商品
◎ XAUUSD（金）
ロンドン・NYで最も安定し、
“本物の流動性”が非常に読みやすい。
◎ EURUSD
世界で最も板が厚いため、安定時間帯の予告性が高い。
○ GBPUSD
ロンドン時間はスプレッド固定の恩恵が大きい。
△ USDJPY
東京時間は良いが、NY時間後半は逆に広がりやすい。
■ 6. スプレッド固定型の強力な「反転・ブレイク」判別法
安定時間帯で
スプレッドが固定 → 方向に軽く滑る → 戻し → 再滑走
が発生すれば、
その日の方向の本命確率が非常に高い。
逆に
- スプレッド固定
- 値動き停滞
- どちらにも滑らない
場合はレンジ継続。
■ 7. この戦略の最大のメリット
- ダマシがほぼ無くなる
- “方向が決まった後”で入る安全トレード
- スプレッドが安定しているためコストも低い
- スキャルでも指標以外なら非常に有利
- 負けを減らす戦略として極めて優秀
■ まとめ
スプレッドが固定化しやすい時間帯＝流動性が厚く、本物の大口の方向が出やすい時間帯。
この時間帯を狙えば、
- ダマシのない純粋なトレンド
- 流動性の流れる方向をそのまま利用
- 板厚＝プロ資金の方向に乗るだけ
- エントリー精度が劇的に上がる
FBSは変動スプレッド型だが、
だからこそ“固定し始める瞬間”が特大シグナル になります。
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