Exnessのスプレッドの“直線的縮小”＝トレンド継続読みについて

「Exnessのスプレッドが“直線的に縮小する”＝トレンド継続のサインになる」
という読み方は、実際に多くのプロが“板（流動性）を読む方法”として使っています。
これは“スプレッド縮小＝取引コスト減少”の話ではなく、LP（流動性提供者）が片方向のトレンド継続を確信したときに起こる現象を読み取る技法です。

以下、なぜトレンド継続につながるのか／どのように観察するか／負けパターンの見分け方まで体系的にまとめます。

✅【結論】“直線的スプレッド縮小”は「トレンド方向の流動性が増えている」というサイン

スプレッドは
Ask − Bid（＝買いと売りの気配の差）
です。

この差が 段階的に同じペースで縮んでいくということは、

トレンド方向への注文が増えている
反対側の注文が薄れている
LP にとって“価格を動かした方が安全”になっている

という状況。

つまり
トレンドが継続しやすい時に出る“気配の均等収束”
です。

🔥 1. 「直線的スプレッド縮小」が起こる仕組み（内部的にはこうなっている）

Exnessは複数のLPから毎ミリ秒単位で価格を受け取り、

最良Bid
最良Ask

を組み合わせてスプレッドにしています。

このとき、以下が発生すると“直線的縮小”が見える：

◆① トレンド方向の反対側の流動性が潰れていく

上昇トレンドの場合：

売り板（Ask）が吸収される
反対注文が減り、Askが自動で下がりやすくなる
Bidも追随してじわじわ上昇 → スプレッド縮小

これは
「買い優勢のまま押し戻しが弱い」
ことを示す強い続伸サイン。

◆② LP が“トレンド方向に価格を流しやすい”状態が完成

LPは逆方向のポジションが膨らむとスプレッドを拡げてヘッジします。
逆に、

トレンド方向へ価格を進める方が安全なとき
→ リスクが減る
→ スプレッドを自然に縮める（リアルタイム価格処理で）

この減り方が「直線的」になりやすい。

◆③ トレンドの初動ではなく“中盤〜後半の継続局面”で多く出る

直線縮小は、

初動：あまり出ない
中盤：増える
終盤：長く続くと消える

特に トレンド強い時の二段上げ（二段下げ）前 に多い。

🔍 2. 実戦でどう見える？（典型パターン）

以下のように見えます。

🔸パターンA：「階段状に縮小」→ トレンド継続

例（上昇トレンド）：

スプレッド：0.6 → 0.5 → 0.4 → 0.3 → 0.2
ロウソクは小さく上昇
逆張り勢の売りが全部吸収されていく

→ この後に大陽線・急伸が起きやすい

🔸パターンB：上昇中にスプレッドが“真横に滑るように縮小”

これはもっと強い。

価格は少しずつ切り上げ
スプレッドが直線的に細まる
板が押し出され続けている状態

→ 高確率でトレンドがそのまま加速

🔸パターンC：スプレッド最小値付近で長く滞留

これはトレンドの“加速準備”として有名。

0.2〜0.1pipsで長く張り付く
LP のリスクが完全に減った状態
価格が爆発しやすい

特に XAU/USD で頻発。

⚠️ 3. “直線縮小”がフェイクになる危険パターン

これを知らないと負ける。

❌ フェイク1：指標前のLP調整

表面上は縮むが、方向サインにならない。

特徴

スプレッドが縮む→急に広がる
ロウソクが止まっている
板が薄い時間帯に多い（NY終盤など）

❌ フェイク2：逆方向の大口待ち（踏み上げ吸収型）

トレンド継続に見えて、反対方向へ瞬間大反転するパターン。

特徴

スプレッド縮小中に出来高が急減
ロウソクが“棒状”に止まる
1本だけ逆ヒゲが長い

→ 大口が“反対側に溜めている”可能性が高い。

❌ フェイク3：ゼロスプレッド化を挟んでの縮小

ゼロ化 → 縮小に見えるときは
価格帯の再構築の可能性が強く、
素直な継続読みにならない。

💡 4. “継続読み”としての実戦手順（勝率高い型）

✔ STEP1：トレンド方向を確認

（高値切り上げ/安値切り下げの状態）

✔ STEP2：スプレッドが3段階以上で“等間隔”に縮むかを見る

例：

0.5 → 0.4 → 0.3 → 0.2（全部0.1刻み）

このパターンは強い。

✔ STEP3：ロウソクが「逆方向へ戻らない」ことを確認

上昇なら陰線が短い
下落なら陽線が短い

板が素直に流れている証拠。

✔ STEP4：スプレッドが最小値（その時間帯の平均値以下）で固まったらエントリー

上昇の場合：

最小スプレッドで“横這い”になる
→ その後の上髭否定で乗る
→ 大陽線に繋がりやすい

🧭 5. 特に“直線縮小→継続”が出る銘柄・時間帯

◎ XAU/USD（ゴールド）

LPのレスポンスが速く、縮小が読みやすい。

◎ EURUSD / USDJPY

流動性が厚いのでスプレッドの変化が素直。

◎ ロンドン時間〜NY初動

トレンド継続の“メイン時間帯”で特によく出る。

🏁 まとめ

Exnessの“直線的スプレッド縮小”は、
トレンド方向に流動性が集中し、逆側が薄れているサイン。

その結果：

トレンド継続率が高まる
二段伸び（二段落ち）が出やすい
スキャル・短期順張りに非常に有効

という読み方ができます。