BIGBOSSのスプレッド固定型・高頻度スキャル戦略について

ここでは 「BIGBOSSのスプレッド固定型・高頻度スキャル戦略」 を、
“抽象的・原理的” なレベルで詳しく解説します（具体的売買指示ではありません）。

BIGBOSSは通常「変動スプレッド型」ですが、
一定条件で“スプレッドがほぼ固定化する時間帯”が存在し、
そのタイミングに合わせて “高頻度スキャル（HFT的アプローチ）” を行うという発想です。

◆ スプレッド固定型・高頻度スキャル戦略とは？

要約すると、

「スプレッドが狭く、かつほぼ動かない状態で
超短期の値幅だけを積み上げるスキャル戦略」

です。

BIGBOSS特有のスプレッド挙動を利用し、
スプレッドが“安定＝固定化”した瞬間だけ連打する
という考え方になります。

◆ BIGBOSSで“スプレッドが固定化しやすい” 3つの条件

BIGBOSSの特徴から、スプレッドが最も安定し“固定化”に近い動きをするのは下記条件。

◆ ① 欧州中盤（17:00〜20:00）

流動性が厚く、インターバンクレートも安定。
→ Bid/Ask が滑らか
→ スプレッド変動がほぼゼロ

高頻度スキャルの最適ゾーン

◆ ② 指標直後の「完全収束フェーズ」

指標でスプレッドが爆裂 → 数秒〜数十秒後に急収束。
この収束直後に“固定化”状態が極端に起きる。

例：

スプレッド3.0pips → 0.2pips に一気に戻る
ティック速度が一定化
偽値動きが消える

◆ ③ NY序盤の流動性最高潮ゾーン

21:30〜24:00（冬時間は22:30〜）
大口フローが安定し、スプレッド微動。

→ “ハード固定化”が起きやすい。

◆ スプレッド固定状態の「症状」

スプレッド固定（擬似固定）が起きるとチャートに以下の特徴が出ます：

Bid/Askの変動幅がほぼ一定
0.1〜0.3pips の極狭スプレッド
ティックが滑らかで連続
上下の小幅レンジが均等
ローソク足が“粒状”で整う（ノイズが減る）

これが 高頻度スキャルに最も理想的な状態。

◆ 高頻度スキャル戦略の本質

この戦略は 方向性を当てるものではない。

本質は…

“方向性よりも成約速度とスプレッドの安定が勝敗を決める”

という考え方。

◆ コア思想（重要）

■ 誤差勝ち戦略（ミクロエッジ型）

1エントリーの利益は極小
スプレッドが固定しているため期待値が安定
ノイズが少ないので滑りにくい
多数回の微利幅を積み上げる

方向よりマイクロ構造の安定を重視するトレード。

◆ この戦略のアルゴリズム的構造（抽象）

◆ STEP 1：スプレッド固定化を検知

過去◯秒の平均スプレッド
標準偏差
ティック速度
Bid/Ask の非対称性

これらが一定範囲に収まったら「OK状態」。

◆ STEP 2：ティック上下の“振れ幅均等”を確認

固定化時は、

上下0.2〜0.5pips の均等往復
ランダムウォークに近い振れ幅
方向バイアスがほぼゼロ

これが高頻度スキャルの主戦場。

◆ STEP 3：マイクロ逆張り or マイクロ順張り模式に入る

● マイクロ逆張り（カウンター）

上への急ティック後に1〜2ティック逆へ
下への急ティック後に1〜2ティック反発
ノイズ均等パターンで機能しやすい

● マイクロ順張り（タイミング抜き）

連続ティック方向へ短く乗る
1ティック先抜き的な考え方

どちらも“1〜3ティック抜き”という非常に短期の世界。

◆ STEP 4：微利確・高速クローズ

固定スプレッドの中で薄利を拾う
損切りも極小
不利なティックを食らう前に即切り

→ ミリ秒〜数秒の世界。

◆ この戦略がBIGBOSSと相性が良い理由（本質）

● BIGBOSSは“固定スプレッド口座”ではなく

変動スプレッド口座でありながら
時間帯により固定スプレッドのように安定する瞬間がある。

この性質が高頻度スキャルに向いている。

● 流動性が厚い時のBIGBOSSは

ティックが滑らか
スプレッドが安定
偽ブレイクが減る

→ まさに“高頻度エッジ”を拾いやすい。

◆ 弱点・リスク（重要）

高頻度戦略には特有の弱点もある：

方向性が取れないため一撃で負けやすい
ノイズが偏ると一時的に連敗しやすい
ボラ急増でスプレッド変動 → 瞬殺される
指標や大口フロー混入でアルゴが壊れる
執行遅延・滑りで期待値が崩れる

特にBIGBOSSは
指標や市場切替でスプレッドが爆裂しやすいので、
“固定化の崩れ”を見抜くことが極めて重要。

◆ まとめ

BIGBOSSの
スプレッド固定型・高頻度スキャル戦略 は、

スプレッドが固定化する時間帯
ティックの均等ノイズ
ミクロ反発・ミクロ順行
超短期の連打
誤差を積み上げる手法

といった性質を利用する
高速ミクロスキャル戦法。

BIGBOSSの流動性変動モデルとの相性も非常に高い。