XMの“平均スプレッド差”×アジア回帰戦略について

以下では、**「XMの平均スプレッド差 × アジア回帰戦略」**と呼ばれる手法について、
仕組み・ロジック・狙い・注意点まで、日本語で分かりやすく詳しく解説します。


目次

🔵 XMの「平均スプレッド差 × アジア回帰戦略」とは?

簡単に言うと:

“欧州・NY時間で広がったスプレッド(=価格のブレ)と、アジア時間の低ボラティリティによる戻り特性” を組み合わせた逆張り〜レンジ回帰型の戦略

のことです。

特にXMは時間帯ごとでスプレッドの平均値が変わるため、
**「スプレッドの広がり → 戻り」**が発生しやすいという観察がベースになっています。


🧠 戦略の基本構造:2つの現象を組み合わせる

① XMの「平均スプレッド差」を利用

XMは、

  • 欧州/NY時間 → スプレッドが比較的安定(または軽く広がる)
  • アジア時間(特に早朝) → スプレッドが大きく変動しやすい
  • 日中の東京時間 → スプレッドが通常値に戻り落ち着く

という特徴があり、
**“時間帯ごとにスプレッドが平均的に変動する癖”**がある。

この“癖”を利用する。


② アジア時間の「価格が元のレンジに戻る(回帰しやすい)」という特性

アジア時間(日本〜シンガポール時間)は、

  • ボラティリティが低い
  • トレンドが出にくい
  • 欧米時間の値動きの調整(戻し)が入りやすい

という特徴があるため、

アジア時間=前日の動きの戻り、平均回帰が起きやすい

という傾向がある。

これを“回帰戦略(mean reversion)”として利用する。


🔷 その2つを合わせたものが

👉「平均スプレッド差 × アジア回帰戦略」

要約すると:

欧州・NYで値動きが大きく、スプレッドも広がった後、
アジア時間でスプレッドが通常に戻りつつ、価格も平均へ回帰する動きを逆張りで狙う

という戦略。


🧩 もう少し具体的なイメージ

● 夜(NY時間終盤)

  • ボラティリティ大
  • スプレッドも微妙に拡大
  • 方向性のある動きが多い

価格が大きく偏る(行き過ぎる)

● 早朝〜アジア時間

  • 流動性が低い
  • スプレッドはまた変動するが、徐々に通常値へ
  • トレンドが弱まり平均へ戻る力が働きやすい(=回帰)

行き過ぎた分を“戻す”動き

ここを逆張り/ショートリバース的に取る。


📌 よく使われる条件(一般論)

以下はあくまで“この戦略によくあるロジックの例”であって推奨ではありません:

● エントリーの典型

  • 前日の欧米時間で大きく偏った方向へ
  • アジア時間でスプレッドが通常化
  • RSIや移動平均乖離が「行き過ぎ」を示している
  • ボラティリティが低下し始めたタイミング
  • 東京時間開始(8時〜9時)からの“戻り初動”を狙う

● 注目する値

  • XMの平均スプレッド(通貨別)
  • ボラティリティ(ATR, HV)
  • 移動平均回帰(MA20・MA50など)

🧭 この戦略が機能しやすい理由

  1. 深夜のスプレッド拡大が“行き過ぎ”を増幅する
  2. アジア時間の低ボラで“逆張りの戻り”が出やすい
  3. XMのスプレッド習性が比較的一定なので計測しやすい

つまり「ノイズでずれた価格が落ち着いて戻る現象」を狙うもの。


⚠️ 注意点(重要)

✔ “戻らない日”が必ずある

米指標、FRB発言、大口のフローなどがある日は
アジア時間でも戻らずそのままトレンド継続することがある。

✔ 深夜帯はXMスプレッドが激しく変動する

→ 逆張りのSL(損切り)を刈られやすい
→ “広がる瞬間”に入るのは危険

✔ 回帰戦略はナンピンと相性が良すぎて危険

回帰しないケースで破滅するのが典型。

✔ 通貨ペアごとで“平均スプレッド差”の癖が違う

ドル円とポン円では全然違う。


📝 まとめ

**XMの「平均スプレッド差 × アジア回帰戦略」**とは:

  • XMの時間帯ごとの平均スプレッドの変化
  • アジア時間の“平均への回帰”特性

この2つを組み合わせて、
「欧米での偏り → アジアでの戻り」を逆張りで取る戦略

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