XMの週次パフォーマンスランキング戦略

**週次パフォーマンスランキング戦略(Weekly Performance Ranking Strategy)**について、
実際のトレーダーが使うレベルに落とし込んで 体系的・戦略的に詳しく 解説します。
(※一般化された戦略解説であり、投資助言ではありません)


目次

🔥 週次パフォーマンスランキング戦略とは?

**「過去1週間で最も強かった銘柄・弱かった銘柄をランキングし、
その“強さ/弱さの継続”または“反転”を狙う戦略」**です。


つまり:

✔ 強い銘柄は強さを継続しやすい(モメンタム効果)

✔ 弱い銘柄は弱さを継続しやすい

✔ 逆に、過剰に動きすぎたら反転することもある

この性質を利用して、
順張り(モメンタム) または 逆張り(リバーサル) を行います。


1️⃣ 週次パフォーマンスの計測方法

基本指標は非常にシンプルです。

Weekly Return = ( 今週の終値 / 前週終値 ) - 1

または、

5営業日のリターン(株式)
7日間リターン(仮想通貨)

▶ よく使う指標

  • 週間リターン(%)
  • 週間の出来高変化(Volume)
  • 週間ATR(ボラティリティ指標)
  • 週間強度スコア(後述)

2️⃣ ランキング方法(実務レベル)

✔① 週間リターンだけでシンプルに並べる

例:上昇率トップ10、下落率トップ10

✔② モメンタムスコア化

Score = 週間リターン × 出来高増加率

出来高が伴う週次パフォーマンスは信頼度が高い。

✔③ ボラティリティ調整型

Risk-Adjusted Return = WeeklyReturn / WeeklyATR

同じ+5%でも、ボラ低い方が“質の高い上昇”。


3️⃣ 戦略パターンは大きく2つ

週次パフォーマンスランキング戦略は 順張り型逆張り型 の2種類あります。


🔶 戦略①:順張り(モメンタム戦略)


✨ 狙い

「強い銘柄は次週も強く、弱い銘柄は次週も弱い」という
短期モメンタム効果を利用。


✔ エントリーロジック例

週間パフォーマンスが上位20% → 買い
週間パフォーマンスが下位20% → 売り(もしくはノーポジ)
条件を加えて精度アップ:
  • 出来高が前週比 +20% 以上
  • 価格が週足の高値を突破した
  • 市場全体が上昇トレンド(順張り向き)

✔ 利確・損切の例

  • 翌週の週足終値で利確
  • 週足ベースのミニサポート割れで損切
  • または 1〜2ATR の逆行で撤退

🔶 戦略②:逆張り(リバーサル戦略)


✨ 狙い

急上昇・急落した銘柄は翌週に 反転しやすい

特に:

  • 過熱
  • 板が薄い銘柄
  • ニュースで急騰
  • 資金が一時的に流れ込んだだけのセクター

などでよく見られる。


✔ エントリーロジック例

週間パフォーマンスが+15%以上 → 翌週に反落を狙う
週間パフォーマンスが-15%以上 → 翌週に反発を狙う

条件追加で精度アップ:

  • RSIが70超(買われすぎ)
  • 出来高が異常値
  • 材料が一過性のニュース
  • ローソクが長い上ヒゲ/下ヒゲ

4️⃣ 戦略のバリエーション


🔸 パターンA:上位ランキングだけを順張りで買う

Top10のうち、出来高増加している銘柄だけ買い

🔸 パターンB:下位ランキングを売る

Worst10銘柄は弱さの継続が起きやすい

🔸 パターンC:Sector Rotation(セクター別)

  • 半導体セクター週間+7% → 個別半導体株も狙う
  • 金融、エネルギーも同様にセクター→個別へ波及

🔸 パターンD:相関ブレーク×週次パフォーマンス

週次パフォーマンス上位なのに
主要セクターと逆相関になっている銘柄
強烈なブレークアウト継続が起きやすい。


5️⃣ 市場別での特性


■ 株式

  • 週間パフォーマンスは中期トレンドの転換点に有効
  • セクターローテーションと相性抜群

■ FX

  • マクロイベントで1週間トレンドが持続しやすい
  • 特にUSD関連は強い週間モメンタムが続く

■ 仮想通貨

  • 24時間市場のため週次パフォーマンスが特に重要
  • 資金流入 → セクター循環の速度が速い
  • アルトコインはランキングの信号が顕著に現れやすい

6️⃣ メリット・デメリット


✔ メリット

  • シンプルで機械的に運用できる
  • 強弱が明確なため判断しやすい
  • 週次データはノイズが少なく信頼性が高い
  • 資金の流れ(フロー)が把握しやすい

✘ デメリット

  • 一時的なニュースによる誤作動
  • “順張り” と “逆張り” を混同すると損しやすい
  • ボラティリティの高い週はランキングが機能しにくい

7️⃣ トレードテンプレ(簡易モデル)


■ 順張りテンプレ

対象:週間パフォーマンス上位20%

エントリー:
・今週 +5%以上  
・出来高 +20%以上  
・週足高値ブレーク

利確:
・翌週金曜クローズ  
・または +5〜10% 利確

損切:
・週足ミニサポート割れ

■ 逆張りテンプレ

対象:週間パフォーマンス +15%以上 or -15%以上

エントリー:
・RSI70超で急騰銘柄をショート  
・RSI30割れで急落銘柄をロング

利確:
・1〜3日で反転を取りに行く

損切:
・直近高値/安値越え

✔ まとめ

週次パフォーマンスランキング戦略とは:


🟩 過去1週間のリターンで銘柄をランキング化

🟩 トップ(強い)銘柄・ワースト(弱い)銘柄を抽出

🟩 それらに「順張り」「逆張り」どちらかの戦略を適用

🟩 短期〜スイングの戦略に非常に相性が良い


資金フローを最も簡単・強力に捉える戦略の一つで、
株・FX・仮想通貨のどれでも使えます。

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