ここでは、**“ボラティリティランキング逆張り戦略”**を 実践レベルの深さでわかりやすく解説します。
🔥 ボラティリティランキング逆張り戦略とは?
ボラティリティ(価格変動の大きさ)が急激に上昇した通貨ほど「過熱状態」にあり、反転しやすい
という市場特性を利用した、上級者向けの逆張り戦略です。
さらにここでは、
ボラティリティの値をランキング化し、順位が高い通貨(=過熱度が高い)ほど強く逆張りする
という仕組みを追加します。
XMのようなハイレバ環境と相性が良いですが、
間違うと一瞬で吹き飛ぶ超難戦略です。
🧩 戦略の全体フロー(5ステップ)
- 通貨ペアごとにボラティリティを数値化する
- ボラティリティをランキング化する
- 過熱している上位通貨ペアに逆張り方向で注目
- ボラ伸び止まり・反転シグナルでエントリー
- ボラ収束までを狙って決済
📊 1. ボラティリティの測定方法
ボラの測定は非常に重要。よく使う手法は以下の4つ。
① ATR(Average True Range)
最も王道。
数値が大きい=高ボラ
数値が小さい=低ボラ
時間足は以下が使いやすい:
- スキャル:5分足・15分足
- デイトレ:1時間足
- スイング:4時間足
② レンジ幅(高値−安値)
「純粋な1日の値幅」を見るシンプルな方法。
③ 標準偏差(σ)
統計的に最も洗練されている。
大きいほどトレンド相場、過熱も強い。
④ ボリンジャーバンド幅(BBW)
ボリバンの幅の拡大=過熱
幅の縮小=静寂
🏆 2. ボラティリティをランキング化
通貨ペアごとにボラ値を算出し、順位表にします。
例(1時間足ATRを使用):
| 順位 | 通貨ペア | ATR値 |
|---|---|---|
| 1位 | GBP/JPY | 1.98 |
| 2位 | XAU/USD | 1.76 |
| 3位 | GBP/USD | 1.45 |
| 4位 | EUR/JPY | 1.32 |
| 5位 | USD/JPY | 1.20 |
| 6位 | AUD/USD | 0.94 |
| 7位 | EUR/USD | 0.81 |
| 8位 | NZD/USD | 0.75 |
🧨 3. エントリー対象:ボラ上位の通貨ペア
ランキング上位=過熱状態。
過熱(行き過ぎ)は反転しやすく、逆張りチャンスです。
この例なら順番は以下:
1位:GBP/JPY(最も過熱 → 最も狙う)
2位:XAU/USD(次に過熱)
🎯 4. 逆張りエントリーの条件(超重要)
ボラが高い“だけ”では逆張りしてはいけません。
「過熱がピークからやや落ち始めた瞬間」が狙い目です。
✔ エントリートリガー(どれか満たせば◎)
① ボリバン3σタッチ後の反発
ローソク足が3σに触れた後、次の足で反転合図が出たら逆張り。
② RSIが80/20をヒットし逆行開始
オシレーターで過熱を捉える王道手法。
③ ATRが最大値から低下
「過熱のピークを打った」証拠。
④ 5分足と15分足のダイバージェンス
短期と中期の乖離を使う精度の高い方法。
⚙ レバレッジ配分ルール(ランキング反映)
通貨強弱戦略同様、ボラの強さに応じてレバ配分します。
🌪 ボラ値に応じたレバレッジ目安
| ボラ順位 | ボラの状態 | レバレッジ |
|---|---|---|
| 1位 | 過熱MAX | 300〜700倍 |
| 2位 | 過熱強い | 150〜300倍 |
| 3位 | 過熱気味 | 100〜200倍 |
| 4位以下 | 通常 | 様子見 or 50倍以下 |
※XMは1,000倍可能だが、逆張りの性質上 700倍以上は危険。
🛑 逆張りなので損切りが極めて重要
逆張りは「トレンドが続いたら即死する」戦略です。
✔ 損切りラインの例
- ATRの0.7〜1.2倍
- ボリンジャー3σの外側
- 直近高値/安値の更新
📘 実例(XM向け)
➤ ランキング
1位:GBP/JPY ATR 1.98(過熱MAX)
➤ シナリオ
- 1時間足で直近の値幅が激増
- 5分足でRSIが90→下落開始
- ボリバン3σタッチ後反発
➤ エントリー
GBP/JPYを逆張りSELL
(過熱MAXなので300倍程度)
➤ 決済
- ATRが1.98 → 1.4まで低下
- ボラ収束=反転目標達成
🎯 この戦略のメリット
- 方向がズレにくい(過熱→反転は自然現象)
- 1日何度もチャンスがある
- ランキング化で判断が明確
- XMのハイレバと相性がよい(短期の反発を取る)
⚠ デメリット(難しい理由)
- トレンド相場では反転せず踏み上げられる
- ボラ計測を誤ると危険
- 反転のタイミングが1番難しい
- ルールを守らないと即退場








