ThreeTrader の 「RAWゼロ口座」 を使ってスキャルピングを行う際のポイントを、口座の特徴・メリット・デメリット・スキャルピング向きの運用上の注意点に分けて詳しく整理します。
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目次
口座タイプとしてのRAWゼロ口座の特徴
まず、RAWゼロ口座がどのような条件になっているかを把握しましょう。
- RAWゼロ口座はスプレッドが 0.0 pips~ の表示があり、取引コストを極めて低く設定されています。
- 取引手数料が、一般的に往復で 1ロットあたり「4 USD(または約400 円)程度」あるという内容があります。
- 最大レバレッジは1,000倍との内容があり、スキャルピングなど短期売買を前提にしやすい環境が整っているとされています。
- 取引方式は ECN方式で約定力を重視しており、自動売買(EA)にも対応しています。
- ゼロカットがあるため、通常よりリスク制御が整っているという点も有利とされています。
スキャルピングに向いている点(メリット)
RAWゼロ口座がスキャルピングに適していると言われる理由を整理します。
- 極めて狭いスプレッド
スキャルピングでは「買値・売値の差(スプレッド)」が利益を大きく削る要因となるため、スプレッドが0.0pips~というのは大きな強みです。 - 手数料込みでもコストが低め
手数料4 USD/ロットという設定がありますが、スプレッドが抑えられているため、トータルコストで比較して有利な可能性があります。 - 高レバレッジ対応・多数取引可
最大レバレッジ1,000倍、ECN方式、EA対応という点から、回数をこなすスキャルピングにとって条件的に悪くありません。 - 短時間売買スタイルが公式に許可されていると明記あり
スキャルピング自体は禁止されていない・むしろ推奨される口座タイプという説明が出ています。
スキャルピングを行う際の注意点・デメリット
メリットだけではなく、実運用で注意すべき点も確認しましょう。
- 手数料が発生する
スプレッドが0.0pipsでも、取引手数料として4 USD/ロットがかかるため 「利益幅 > コスト」 の見極めが重要です。スキャルピングでは1回あたりの利益が小さいため、コストの割合が大きく影響します。 - 最低取引量・資金の条件を確認
少額で始めたい場合には「0.01ロット(1,000通貨)から」という記載がありますが、資金量・ロット設定は慎重にすべきです。 - 流動性・スプレッド変動のリスク
スプレッド0.0pips~という理想値ですが、実際には流動性が低い時間帯や重要指標発表時、また特定通貨ペアではスプレッドが広がる可能性があります。 - レバレッジの印象がリスクを増やす
最大1,000倍という高レバレッジ設定があるため、損失も拡大しやすいです。スキャルピングでは「短時間・軽いポジション・明確な損切り」が重要です。 - 取引ルール・規約に注意
スキャルピングが許可されてはいるものの、「高頻度・短時間で大量注文」「ボーナス併用による制限」など制限されている場合があります。
スキャルピング運用で押さえておきたいポイント
RAWゼロ口座でスキャルピングを行う際に、実務的に意識したいポイントを挙げます。
- コスト(スプレッド+手数料)を数値で把握する
例としてある通貨ペアでスプレッドが0.1pips、手数料換算で0.4pips相当だったとすれば、合計0.5pipsがコストです。利益目標・損切り幅をこれを考えて設計しましょう。
スキャルピングでは「値動きがあるがスプレッドが狭い」時間帯が好ましいので、例えば欧州・米国セッション重なり時間帯などが狙い目です。 - 通貨ペア選びを慎重に
メジャー通貨ペア(例:USD/JPY、EUR/USD)など流動性の高いものを優先。マイナー通貨ペア・深夜・発表直後などはスプレッド拡大・スリッページのリスクが高まります。 - 損切り・リスク管理を明確に
スキャルピングでは「逆行したらすぐ切る」ことが重要です。含み損を長く抱えるスタイルは短期売買には不向き。 - ロット数・ポジションサイズを資金に応じて
手数料が固定(4USD/ロット)ということを考えると、極端に小さいロットで回数を稼ぐよりも「適切なサイズ」で「勝率+利益幅」が取れる設計をする方が有利です。 - 約定力・サーバー・回線環境も確認
短期売買では「約定スピード」「サーバー遅延」「スリッページ」が成果を左右します。RAWゼロ口座では「約定力が高い」という説明がありますが、自分の環境下で確認を。 - 取引記録・振り返りを行う
頻度が高い取引スタイルなので、「どの時間帯」「どの通貨ペア」「どの手法」で成功/失敗したかを振り返ることが改善につながります。
✅ おすすめ通貨ペア(RAWゼロ口座でスキャルピング向き)
以下の通貨ペアは、流動性が比較的高く、スプレッド・スリッページが抑えやすい「スキャルピング向き」の候補です。
- EUR/USD(ユーロ/米ドル)
- もっとも取引が活発なメジャー通貨ペアで、「RAWスプレッド0.0~」の恩恵を受けやすい。
- 値動き・流動性ともにスキャルに向いています。
- USD/JPY(米ドル/日本円)
- 日本時間でも取引しやすく、アジア~欧州セッションで活発になる時間帯あり。
- 円絡みのペアで「変化幅を捉えやすい」とされることも多い。
- EUR/GBP(ユーロ/英ポンド)
- クロス通貨ペアながら流動性がある程度あり、スプレッドも狭めでスキャル向きとされるケースあり。
- メジャー通貨ペアと少し風味を変えたい時に有効。
- AUD/USD(豪ドル/米ドル)
- オセアニア/米国の時間帯(日本時間で早朝〜)にも動きがあるペア。
- スキャルピングの時間帯を日本時間基準で広げたい場合の選択肢。
- EUR/JPY(ユーロ/日本円)
- 円絡み+ユーロ絡みということで、流動性・値動き双方のバランスを取りやすいペア。
- 少しマイナー気味なクロス円を扱いたい時の候補。
🕒 おすすめ時間帯(日本時間ベース)
スキャルピングで「勝ちやすい/コストが低く済みやすい」時間帯の目安です。
- 15:00~18:00頃:欧州市場(ロンドン)開始直後で流動性が上がる時間帯。
- 16:00~24:00頃:欧州+米国セッションの重なり時間。スキャルピングにとって値動き・流動性共に条件が揃いやすい。
- 朝5:00~8:00頃:アジア・オセアニアセッション起点で、AUD/USDなどを使うならこの時間帯も検討可能。ただしスプレッド拡大・流動性低下のリスクもあるため慎重に。
🎯 目安ロット数(ポジションサイズ)
ロット数は資金量・損切り幅・許容リスクなどによって大きく変わるため、以下は ひとつのモデル例 です。
モデル例
- 口座資金:10万円(約 US$650 程度)
- 1回のトレードで失っても良い最大損失:口座資金の2%=約2,000円
- 想定するストップ幅:例えば10 pips(0.1円=10pipsで1,000通貨あたり1,000円損失と仮定)
- ロット数を1,000通貨(0.1ロット)とすると、10pips損切りで約1,000円損失 → 許容範囲内。
- よって、このモデルでは「1,000通貨(0.1ロット)程度」が一つの目安。
RAWゼロ口座向け留意点
- RAW口座では手数料が往復でUS$4/ロットかかるため、ロット数を増やすほど「コスト」が目立ちます。
- よって「小ロット+頻度重視」「損切り幅を出来るだけ小さめ」に設定する方がスキャルピングでは無難。
- 例えば口座資金が20万円なら、1回あたり2,000通貨(0.2ロット)あるいは1,000通貨(0.1ロット)を目安にするなど、資金に応じて調整。
⚠ 注意・補足
- 上記ペア・時間帯・ロット数は“参考設計”です。実際には市場状況(指標発表時・流動性変化・スプレッド拡大)を常に確認してください。
- RAWゼロ口座の最低入金額・実約定条件・スリッページ・流動性の実体を自分で検証することを強くおすすめします。例えば最低入金がUS$1,000という情報があります。
- オフショアブローカーであるため、規制・資金保護・信頼性の点で自己責任をより強く意識してください。
- 高レバレッジを使えるとはいえ、スキャルピングではむしろ「レバレッジを控えめ」にして、損失を早く切るルールを厳守する方が安定します。






