Tradeviewのブレイクアウトのリテスト付き中期トレンドフォロー

Tradeviewの「FXのブレイクアウトのリテスト付き中期トレンドフォロー戦略」は、
短期トレードよりも**安定した勝率と高RR(リスクリワード)**を得られる、王道かつ機関投資家的なアプローチです。

この戦略は、

重要な節目をブレイク → 再テスト(押し目・戻り)→ トレンド方向へ再加速
という3段階の動きを狙うもの。

目次

ここでは、以下の順で体系的に解説します👇

🧭 目次

  1. 戦略の全体構造
  2. ブレイクアウトの定義と有効条件
  3. リテスト(再テスト)とは何か
  4. 具体的なトレード手順
  5. インジケータ設定例
  6. 損切・利確・トレーリング設計
  7. マルチタイムフレーム分析
  8. 注意点と失敗パターン
  9. 応用型(複合モメンタム or 部分利確)

🔍 1. 戦略の全体像

🎯 目的

「トレンド初動を追いかけず、ブレイク後のリテストで堅実に乗る

構成イメージ

1️⃣ ブレイクアウト(レンジ抜け)
2️⃣ リテスト(戻り・押し目)
3️⃣ トレンド方向へ再始動 → エントリー

→ フェイクアウト(ダマシ)を回避しつつ、継続波を取る。


⚙️ 2. ブレイクアウトの定義と有効条件

🔸 有効なブレイクとは?

  • 価格が明確な抵抗線・支持線を終値で抜ける
  • ブレイク時のボラティリティが上昇(ATR拡大)
  • **出来高 or モメンタム上昇(RSI, MACD)**を伴う

例:

レンジ:1.0920〜1.1000  
終値が1.1015で確定 → ブレイク認定  

ブレイクの信頼性フィルタ

条件意味
ブレイク幅 ≥ ATR(14)×0.5ノイズ除外
RSIが50→60突破勢いの裏付け
MACDヒストグラム上昇中モメンタム加速
ADX > 25トレンド発生確認

🔁 3. リテスト(再テスト)とは?

概念:

一度抜けたライン(抵抗線 or 支持線)に「価格が戻ってから再び反転」する動き。

  • 抵抗線を抜けた後 → 押し戻し → 反発上昇 → Buy
  • 支持線を割れた後 → 戻り → 再下落 → Sell

リテストの理由

  • ブレイク後に利確・再エントリー・遅れ組参入が起きるため
  • 市場の「合意価格」が再確認されるから

リテストの見分け方

判定条件内容
ブレイクラインに接触終値またはヒゲで到達
反対方向への失速小陽線・十字線で止まる
再度トレンド方向に動き出す次の足で再加速

🧩 4. トレード手順(Buy例)

例)上昇ブレイク → リテスト後再上昇を狙う場合

Step 1️⃣ レンジ or トレンドラインを引く

  • 例:1.0950〜1.1050のレンジ形成
  • 抵抗線1.1050を上抜けるのを待つ

Step 2️⃣ ブレイク確認

  • 終値が1.1060で確定
  • ATR拡大、RSI > 60

Step 3️⃣ リテスト待ち

  • 価格が1.1050〜1.1060へ戻る
  • 小陰線が出てから反転上昇の兆候

Step 4️⃣ エントリー

  • 1.1065でBuy
  • 損切:1.1035(ライン下 -30pips)
  • 利確:1.1150(上昇波ターゲット)

Step 5️⃣ 追撃 or トレーリング

  • EMA20 or 直近安値に沿ってトレーリングアップ

🧮 5. 推奨インジケータ設定

インジケータ設定用途
EMA 20・50中期方向確認トレンド方向のフィルタ
ATR(14)ボラ計測損切幅設定・ノイズ除外
RSI(14)モメンタム確認反転タイミング検出
MACD(12,26,9)加速確認ブレイク後の再加速判断
ADX(14)トレンド強度25以上でトレンド発生確定

📊 6. 損切・利確・トレーリング

要素方法理由
損切リテストラインの外側(1ATR下)ダマシ対策
利確R:R=1:2基準(例:30pips損 → 60pips利確)優位性維持
トレーリングEMA20 or 直近安値追随トレンド波を最大化

💡部分利確
目標の半分で50%利確、残りをトレーリングで引っ張ると安定。


🧭 7. マルチタイムフレーム分析の重要性

中期トレンドフォローでは「上位足方向に沿う」ことが前提です。

役割判断基準
週足大トレンド方向上昇・下降どちらに流れているか
日足ブレイクライン確認節目・レンジ・押し安値
4時間足エントリー判断ブレイク+リテスト確定
1時間足タイミング調整ローソク確定後の反転足

📘 例:
週足上昇 → 日足でレンジ上抜け → 4時間足リテスト → 1時間足反転陽線確定 → Buy


⚠️ 8. 注意点と失敗パターン

パターン内容対策
ダマシブレイク一瞬抜けて戻る終値で確定を待つ
リテストせず急伸機会損失だが追わない2波目(押し目)を待つ
2回以上リテストトレンド弱化サイン取引回避
指標でブレイクノイズ・誤判定多発経済カレンダー確認

🧱 9. 応用パターン

(1) モメンタム確認付きリテスト

  • リテスト後の反転時、MACDクロス or RSI反発を条件化
    → 精度向上

(2) 部分利確+トレーリング

  • 1stターゲット到達で半分利確
  • 残りをEMA追随で引っ張る
    → 損益曲線を安定化

(3) 通貨強弱+ブレイク方向一致

  • 通貨強弱インジ(例:EUR強・USD弱)と一致で信頼性UP

📈 10. トレード例(EUR/USD)

条件内容
上位足(日足)上昇トレンド、レンジ1.0950〜1.1050
4H足1.1050ブレイク→終値1.1065確定
リテスト1.1050に戻り、十字線→陽線転換
エントリーBuy @ 1.1065
損切1.1030
利確1.1180(+115pips)
R:R約1:3.8(高効率)

🧩 この戦略の本質まとめ

要素内容
🎯 目的強トレンドの“2波目”を安全に取る
⚙️ 構成ブレイク確定 → リテスト確認 → 再始動
📈 優位性フェイクアウト回避・リスクリワード高
🧮 分析軸ATR・RSI・EMAで補完
🧭 時間軸中期(日足〜4H)
目次