TradersTrustのマルチタイムフレーム・トレンド+逆張り併用ハイブリッド戦略

TradersTrustの「マルチタイムフレーム・トレンド+逆張り併用ハイブリッド戦略」は、FXの裁量・自動取引どちらでも応用できる高精度・高安定型の戦略体系です。

この手法の核は、

「上位足で方向(トレンド)を確認し、下位足で一時的な逆行(押し目・戻り)を拾う」
という構造です。

以下で、戦略設計の考え方・条件構築・実装方法まで、体系的に解説します。


目次

🧭 戦略の基本コンセプト

要素役割
上位足(例:4H / 1H)「大局の流れ(トレンド)」を確認する
下位足(例:15M / 5M)「短期の調整波(逆張り)」を捉えて押し目買い・戻り売りする
統合ルール上位と下位の両方の条件が一致したときにのみエントリーする

この考え方によって、

  • トレンドフォローの信頼性
  • 逆張りエントリーのタイミング精度
    を両立できます。

⚙️ 基本構造(フレーム設計)

① 上位タイムフレーム:トレンド判定用

上位足では「相場の方向性」を定義します。

代表的なトレンドフィルター:

手法条件例意味
移動平均線SMA50 > SMA200 → 上昇トレンドゴールデンクロスによるトレンド方向確認
一目均衡表価格 > 雲 → 上昇基調雲抜けによるトレンド継続確認
MACDMACD > シグナル → 上昇モメンタムの方向確認

👉 例:
1時間足で「SMA50 > SMA200」のとき → 買い方向に限定。
1時間足で「SMA50 < SMA200」のとき → 売り方向に限定。


② 下位タイムフレーム:逆張りタイミング検出

短期足では、上位足トレンドに逆らう一時的な調整波を狙います。
代表的な逆張りシグナル:

指標条件例役割
RSIRSI < 30(上位が上昇トレンド時)押し目買いサイン
ストキャスティクス%K < 20 → %Dを上抜け短期反発検出
ボリンジャーバンド−2σタッチ(上位買い方向)短期過熱の反転点
フラクタル/プライスアクション下ヒゲ陽線出現短期の反発確定

📈 具体的な運用イメージ

条件内容
上位足1時間足トレンド(MA方向)
下位足15分足で押し目/戻り検出
TP/SLリスクリワード比1.5〜2.0、ATRを基準に設定
フィルターニュース時停止・ボラティリティ閾値あり

例:買いシナリオ

  1. H1でSMA50 > SMA200(上昇トレンド)
  2. M15でRSIが30以下 → 下落過熱
  3. M15で陽線確定 → 押し目完了
  4. エントリー&SLを直近安値下に設定
  5. TPは1〜2倍のATR分

🔁 戦略のメリットと注意点

項目内容
✅ メリットトレンド方向に沿って入るため「逆行リスク」が小さい
✅ 精度下位足で反発点を狙うため高精度
⚠️ デメリット上位足と下位足が一致しない期間はノートレード
⚠️ 注意点トレンド転換直後の逆張りはダマシが発生しやすい

💡 改良ポイント(上級者向け)

  1. ダイナミック・タイムフレーム
    • 通貨ペアのボラティリティに応じて、上位・下位足の組み合わせを自動調整
      (例:GBPJPY → H4+M15、USDJPY → H1+M5)
  2. マルチインジケータ一致型
    • RSI、ストキャス、BBの複合一致(=複数逆張り条件が同時成立時のみエントリー)
  3. プライスアクション優先型
    • 下位足のローソク足パターン(ピンバー、包み足)を組み合わせることで、裁量精度向上
  4. 部分利確+トレーリングストップ
    • 反発初動で半分利確、残りをトレンド方向に伸ばす構造
      → トレンドフォローと逆張りの“利益融合”

🧠 バックテスト時の指標

指標解釈
勝率60〜70%前後が理想(トレンド方向優位性)
PF(プロフィットファクター)1.5以上を目安
最大ドローダウン10〜20%以下を維持
エントリー頻度1日数回〜数十回(ペアと時間軸による)

💬 まとめ

上位足トレンド × 下位足逆張りサイン
= 「押し目買い/戻り売り」の最適化モデル。

  • トレンドフォローの信頼性
  • 逆張りのエントリー精度
    を融合することで、リスクを抑えながら高勝率のスキャル・デイトレが可能になります。
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