MYFX Marketsのアグレッシブ・ブレイクアウト + フィルタ付きボラティリティフィルター戦略

MYFX Marketsの「アグレッシブ・ブレイクアウト + フィルタ付きボラティリティフィルター戦略」は、FXデイトレやスキャルピングの中でも、短時間での値動き加速局面を高精度に捉えるための複合戦略です。

この手法は、単純な「ブレイクアウト(高値・安値更新でエントリー)」ではなく、**“本物のブレイク”と“ダマシ”を統計的に見分ける”**ために、複数のボラティリティフィルター(ATR・標準偏差・時間帯フィルターなど)を組み合わせます。

以下で体系的に説明します👇


目次

🧭 1. 戦略の全体像

要素内容
戦略タイプアグレッシブなブレイクアウト(順張り)+ボラティリティ判定
時間軸1分〜15分足(短期)
通貨ペアEUR/USD、GBP/USD、USD/JPYなど流動性の高いペア
目的「本物の勢いのあるブレイク」を抽出し、最初の波を狙う
メリットトレンド初動を捕まえやすい、高RR比率を実現可能
デメリット偽ブレイク多発 → フィルタで防ぐ必要あり

⚙️ 2. 戦略構成(構造)

アグレッシブ・ブレイクアウト戦略は大きく3層で構成されます:

(1) トリガー層(ブレイク判定)

  • 高値・安値ライン(直近レンジ or セッションレンジ)をブレイクした瞬間を検出
    → 「アグレッシブ」とは、ブレイク直後で飛び乗るスタイルを指します。
    例:直近高値+0.1〜0.2pipsでエントリー。

(2) フィルター層(ノイズ除去)

  • ボラティリティ・フィルター(例:ATR・σ・ADX)
  • 時間帯フィルター(例:ロンドンオープン、NY指標前後)
  • 方向性フィルター(例:EMA傾斜・VWAP位置)

これにより、「勢いが本物か」を判定します。

(3) 執行・管理層

  • ストップロス: ATRの0.8〜1.2倍
  • 利確: ATRの1.5〜2.0倍 or トレイリングストップ
  • ポジション管理: 初動で半利確 → 残りを伸ばす

🔍 3. コア技術①:ボラティリティフィルター

「ブレイクが本物かダマシか」は、ボラティリティ状態で見分けます。

代表的なボラティリティ指標

指標目的条件例
ATR(14)現在の平均変動幅ATR > 過去20期間平均 × 1.2
標準偏差 (STD)価格の散らばり具合STD上昇中のみ有効
ボリンジャーバンド幅 (BBWidth)トレンド発生予兆BBWidthが直近20期間平均を上回る
ADX(14)トレンド強度ADX > 25 のときのみブレイク採用

👉つまり、「勢いが出始めた=ブレイクが成立しやすい環境」
をフィルターで検知して、
それ以外では**見送り(ノートレード)**にします。


📊 4. コア技術②:アグレッシブ・ブレイク判定

以下の条件が同時に揃った瞬間を「トリガー」として検出します:

🔸 上方向ブレイク(買い)

  1. 現在足終値 > 直近レンジ高値
  2. ATR・BBWidth・ADXが増加傾向
  3. ロンドン時間 or NY時間前半
  4. EMA9 > EMA21(方向一致)

🔹 下方向ブレイク(売り)

  1. 現在足終値 < 直近レンジ安値
  2. ボラ拡大(ATR上昇中)
  3. ADX > 25
  4. EMA9 < EMA21

→ 条件を満たした瞬間に成行またはBuyStop/SellStop注文を置く。


💣 5. アグレッシブ手法のリスク管理

項目内容ポイント
SL(損切り)直近ブレイク前の高値/安値 ± 1ATRダマシ防止のためやや広めに
TP(利確)SL×1.5〜2.0RR比1.5以上で設計
ロット調整ATR比でロット可変ボラ高時はロット減少
トレイル直近5〜10pips逆行で追従利確逃し防止

⏰ 6. 時間帯フィルター(超重要)

「アグレッシブ・ブレイク」は、ボラが出る時間帯だけで成立します。

セッション有効性備考
東京時間前半×方向性乏しい・ノイズ多い
東京後半〜欧州前仕込み時間帯(準備)
ロンドン開始(16:00〜19:00 JST)大ブレイク頻発帯
NY序盤(21:00〜0:00 JST)指標トリガー多発
NY後半×流動性低下・逆張り優位

この「時間帯フィルター」を併用するだけで、
勝率が10〜20%改善することが多いです。


📉 7. 実践パターン(例)

パターン①:ロンドンブレイクアウト(EUR/USD)

  • 時間:16:00〜17:00 JST
  • 直近レンジ高値を上抜け
  • ATR急上昇、ADX>25
  • EMA9>EMA21
    → Buyエントリー → 20〜40pips狙い

パターン②:NY指標ブレイク(USD/JPY)

  • 時間:22:30(米雇用統計・CPIなど)
  • 指標直後の高値/安値更新をブレイク方向に追随
  • ATR×1.5を目標利確

🧮 8. EA(自動売買)実装のロジック例(擬似コード)

if close > high_prev and ATR > ATR_avg*1.2 and ADX > 25 and time in [16:00-0:00]:
    if EMA9 > EMA21:
        entry = "BUY"
        sl = low_prev - ATR*1.0
        tp = entry_price + ATR*1.8

→ シンプルですが、
フィルタの重ね方で勝率が劇的に変わります。


⚠️ 9. 注意点と改善のコツ

注意点改善策
ダマシブレイク多発ATR上昇中のみ採用+時間帯制限
ボラ低下で誤検出BBWidth or STD条件で除外
スプレッド拡大時の誤作動ロンドン・NY開始直後5分は待機
経済指標突入時の異常ボラ指標カレンダーフィルターを追加

✅ 10. まとめ

要素内容
コアロジックブレイクアウト × ボラティリティ拡大
主要指標ATR・ADX・STD・EMA・時間帯
狙いトレンド初動を最速で捕捉
タイムフレーム1分〜15分足
成功の鍵「ブレイク条件」よりも「除外条件」を丁寧に設定すること
目次