Milton Marketsの高レバレッジを活かした「マルチポジション段階増型スウィング戦略」

ここでいう 「高レバレッジ × マルチポジション段階増型スウィング戦略」 は、FX上級者がよく使う「トレンドを波に乗って拡張していく」タイプの戦略で、資金効率を最大化しつつ、リスクを段階的にコントロールするという発想に基づきます。

以下では、
1️⃣ 戦略の全体像
2️⃣ エントリー・ポジション増加の具体的手順
3️⃣ 資金管理・リスクコントロール
4️⃣ 注意点・上級者向けテクニック
という順で詳しく解説します。


目次

🧭 1️⃣ 戦略の全体像:「一方向に段階的に乗せていく」

この戦略の本質は、

「明確なトレンドが発生した際に、押し目(あるいは戻り)を利用してポジションを追加し、
損益分岐点を最適化しながら利を伸ばす」

という ピラミッディング(pyramiding)型のスウィングトレード です。

基本構成

  • 想定時間軸:4時間足〜日足(中期)
  • 保有期間:2日〜2週間
  • 目的:トレンドの継続局面を分割して乗り増すことで、リスクリワード比を拡大
  • 利用環境:高レバレッジ(例:1:500〜1:1000)口座

💹 2️⃣ 具体的な手順:段階増ポジション設計

(1)トレンドの方向性を確認

  • 上位足(週足・日足)で「トレンドの定義」を確認。
     例:20EMA > 50EMA で上昇トレンド。
  • ファンダメンタルズでも方向性を確認(例:金利差・リスクオン/オフ)。

(2)初動エントリー(第1ポジション)

  • 押し目または戻りのポイント(例:フィボナッチ38.2%や前回高値ブレイク)で 最初の小ロット を建てます。
  • 例:口座資金10万円、レバレッジ1:1000 → 0.05ロット程度。
  • 損切りは直近安値(ロングの場合)より10〜20pips下に設定。

💡ポイント
最初のポジションは「トレンドが続かなくても許容できる小ささ」で入ること。


(3)トレンドの継続確認 → ポジション追加(第2〜第3段階)

  • 価格が建値より +30〜50pips 程度伸びたら、押し目・調整波を待ち、第2ポジションを追加
  • さらに、次の波動が生まれた段階で第3ポジションを追加。
  • 各ポジション追加ごとにロットを増やす(例:0.05 → 0.08 → 0.12ロット)と、上昇率に応じて複利効果が高まります。

ピラミッド型例

段階価格ロット累計ロット損益分岐点
第1150.000.050.05150.00
第2150.500.080.13150.31
第3151.200.120.25150.78

このように平均建値を徐々に上げながら、含み益ポジションを担保に次を建てるイメージです。


(4)利確戦略

  • 部分利確を入れつつ、最終ポジションはトレーリングストップで利益を最大化。
  • 例:トレンドライン割れ/20EMA割れで全決済。
  • 利益確定比率の一例:
    • 第1ポジ:リスクリワード 1:2
    • 第2ポジ:1:3
    • 第3ポジ:1:4〜5

🧮 3️⃣ 資金管理・リスクコントロール

✅ 基本原則

  1. 初期リスクを小さく、段階的に攻める。
     → 最初からフルロットで入らず、含み益を担保に攻める。
  2. 平均建値を下げる“ナンピン”は禁止。
     → 「負けた方向に増やす」のではなく、「勝っている方向に増やす」だけ。
  3. レバレッジ管理:証拠金維持率500%以上を常にキープ。
     → 高レバレッジ口座では強制ロスカットが速いため、実効レバは2〜5倍程度が理想。

✅ 損切りの設計

  • 「第1ポジションの損切り=トレンド否定ライン」
  • 第2・第3ポジションは、建値ストップ含み益の一部をストップ代わりに
  • 最終的に「全ポジ合計のリスク」が口座資金の2〜3%を超えないように設計。

⚙️ 4️⃣ 難易度が高い理由と上級者向けテクニック

難しさの本質

  • トレンド継続の見極め力が必要。
  • 押し目かトレンド転換か の判断を誤ると、追加ポジションが損失を増幅する。
  • 心理的プレッシャーが大きい。 含み益を伸ばす間、利確したくなる誘惑が強い。

上級者テクニック

🧩 ①「価格行動(プライスアクション)」で押し目を判定

  • 単なるフィボナッチやEMAではなく、陽線包み足・ピンバー・サポレジ転換などの形で押し目確認。

🧩 ②「ボラティリティ調整型ロット管理」

  • ATR(平均真値幅)を使い、ボラが高い時はロットを減らす/低い時は増やす。
    → これで「無駄な損切り」や「ボラ負け」を回避。

🧩 ③「複利ピラミッド × トレーリングストップ」

  • 含み益を活かして段階的にポジション追加、かつ最初のポジションにトレーリングを設定。
    → 含み益を守りつつ“雪だるま式”にポジションを伸ばせる。

📊 まとめ表

項目内容
戦略名高レバ × 段階増型スウィング
想定時間軸4時間足〜日足
目的トレンド中の波動でポジションを増やし複利成長
エントリートレンド押し目・戻りで小ロット開始
増し玉条件含み益+押し目形成時(平均建値を上げながら)
損切りトレンド否定ライン(初期)+建値ストップ(追加)
利確トレーリング or EMA割れ or 部分利確
難易度★★★★★(上級者)
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