LandPrimeの中期〜ショートスイング+ファンダメンタルズ重視戦略

中期〜ショートスイング × ファンダメンタルズ重視戦略」は、
デイトレやスキャルよりも安定して勝ちやすく、再現性の高い戦略スタイルです。
特に、ファンダメンタルズ(経済・金融政策・金利差)を軸にした方向性の判断を行い、
テクニカルでエントリータイミングを精密化するのがこの戦略の肝です。

以下では、
👉 戦略の全体像
👉 ファンダメンタルズ分析の使い方
👉 テクニカルとの融合
👉 エントリー〜決済手順
👉 期間別の運用モデル
👉 実践例(USD/JPYやEUR/USD)
の順に、体系的に解説します。


目次

🔶 1. 戦略の概要:「中期の流れに順張りする“マクロ × テクニカル”戦略」

戦略のコンセプト

“ファンダメンタルズで方向を決め、テクニカルでタイミングを測る”

これは、スイング(数日〜数週間)トレードで最も効果的な考え方です。
短期のノイズに振り回されず、「相場の大きな潮流」に乗ることを狙います。

要素内容
期間3日〜3週間程度(中期寄りスイング)
時間足4時間足〜日足中心
通貨ペアメジャー通貨(USD/JPY, EUR/USD, GBP/USDなど)
分析軸ファンダメンタルズ 7割 + テクニカル 3割
戦略タイプトレンドフォロー順張り型

🔶 2. ファンダメンタルズ分析の骨格(中期視点)

✅ ① 金利差(政策金利+利回り格差)

中期相場では金利差がトレンド方向を支配します。

要素上昇通貨方向
政策金利上昇通貨高
長期金利上昇(国債利回り)通貨高
利上げ観測強化通貨高
利下げ観測強化通貨安

例:

  • FRBがタカ派発言 → 米金利上昇 → USD買い
  • 日銀が緩和継続 → JPY売り
    USD/JPY 上昇(ドル高円安)

✅ ② 経済指標トレンド

1つの指標に反応するのではなく、**指標トレンド(連続性)**を重視します。

指標群上昇要因例
CPI / PPI物価上昇 → 利上げ観測強化 → 通貨高
雇用統計強い雇用 → 賃金上昇 → 物価圧力 → 通貨高
GDP成長率経済堅調 → 金融引き締め維持 → 通貨高

特に、インフレ・雇用・金利の3軸を常にチェック。


✅ ③ 中央銀行のスタンス(フォワードガイダンス)

ファンダメンタルズの中心はここです。

スタンス通貨影響
タカ派(引き締め)通貨買い
ハト派(緩和)通貨売り

発言ソース:
・FOMC議事要旨 / ECB総裁発言 / 日銀会見
→ これらの内容が方向性の基礎になります。


✅ ④ マーケットテーマ

相場を動かすテーマが「今どこにあるか」を見ます。

テーマ例トレード方向
米金利上昇局面USD買い
欧州リセッション懸念EUR売り
地政学リスクUSD買い・JPY買い・GOLD買い
コモディティ高騰AUD/NZD買い

ファンダのテーマは“波”のように変化するため、常にニュース・金利動向を追うことが重要です。


🔶 3. テクニカルとの融合(タイミング設計)

ファンダで「方向」が決まったら、テクニカルで“タイミング”を見極めます

✅ 使用する代表的テクニカル指標

指標役割
移動平均線(20EMA・50EMA)トレンド方向の確認・押し戻り判断
フィボナッチ押し目・戻り売りのゾーン設定
MACD / RSIモメンタム・エントリーシグナル
ローソク足プライスアクション反発や転換確認(ピンバー・包み足など)

✅ タイミングの例(押し目買い型)

  1. ファンダ的に「USD買いトレンド」と判断
  2. 日足・4時間足で上昇トレンド確認(20EMAが上向き)
  3. 一時的な押し(−38〜−50%戻し)+RSI(14)が40付近
  4. 陽線出現 → 押し目買いエントリー

📈 典型パターン:EMA反発+ファンダ追随


🔶 4. エントリー〜決済手順(中期スイングモデル)

フェーズ内容目安
① シナリオ構築ファンダで方向性決定(例:USD強気)日足・ニュース
② エントリーテクニカル押し戻りで順張り4H〜日足
③ 保有トレーリング or 分割決済数日〜2週間
④ 終了ファンダ変化 or トレンド崩壊日足で反転確認

🎯 利確目安

  • RR比 1:2 以上
  • 直近高値/フィボナッチ拡張 161.8% 付近

⛔ 損切り目安

  • EMA50明確割れ(上昇トレンド時)
  • ファンダ逆転(例:中銀スタンス変更)

🔶 5. 時間軸別モデル(3タイプ)

タイプ保有期間分析比率推奨時間足
ショートスイング2〜5日ファンダ4:テクニカル61H〜4H
スイング5日〜2週間ファンダ6:テクニカル44H〜日足
中期ポジショントレード2〜6週間ファンダ7:テクニカル3日足〜週足

🔶 6. 実践例①:USD/JPY(2024年〜2025年想定)

  • FRB:利下げ見送り → タカ派継続
  • 日銀:緩和維持・利上げ遅延
    → 金利差拡大 → ドル高円安トレンド

テクニカル:

  • 日足20EMA上向き
  • 4H足でフィボ38%押しから反発
    押し目ロング戦略

🎯 目標:直近高値更新(例:152.50)
⛔ 損切り:押し安値(150.80)


🔶 7. 実践例②:EUR/USD(景気減速局面)

  • ECB:利下げ示唆(ハト派)
  • FRB:高金利維持(タカ派)
    → 金利差 USD有利 → EUR/USD下落基調

テクニカル:

  • 日足EMA50下向き
  • 戻り売りゾーン(1.0850〜1.0900)到達
  • RSI(14)=60から反転

→ ショートエントリー、ターゲット1.0600付近。


🔶 8. この戦略のメリット・デメリット

メリットデメリット
トレンドの“本流”に乗りやすいファンダ反転時のリスクが大きい
精神的に安定(頻繁な売買不要)ニュース監視・金利動向の把握が必要
テクニカルとの整合で再現性高い一時的なノイズに耐える必要あり

🔶 9. まとめ:ファンダ×テクニカルの黄金則

フェーズファンダ重視要素テクニカル要素
方向決定政策金利・中銀発言・テーマ分析トレンド方向確認
エントリー押し戻しタイミングを待つフィボ・EMA反発・RSI
ポジション管理経済イベントスケジュールトレーリング/分割決済

🎯 ファンダで“どっちに行くか”、テクニカルで“いつ入るか”を決める。

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