「指標発表後のトレンドフォロー+フィボナッチ/戻り待ち順張り戦略」は、
ニュース後の急変動(初動トレンド)を冷静に“二波目”で取ることを目的とした、
“高精度・高再現性”の順張り型戦略です。
トレード上級者ほどこの「初動を見送って二波目で入る」発想を重視しており、
フィボナッチリトレースメントを活用することで、
**押し目・戻りの“確率的に最も有利なポイント”**を特定できます。
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以下で体系的に解説します。
目次
🧭 1. 戦略の基本思想
🎯 目的:
- 重要指標発表後に発生する「方向性の明確なトレンド」に順張りで乗る
- ただし、初動ではなく“一旦の押し・戻り”を待ってリスクリワードを最適化
🔹 戦略構造:
- 指標発表 → 初動方向を確認
- ボラティリティ収束待ち(ノイズ落ち着き)
- フィボナッチで押し目(戻り)レベルを特定
- 再加速のサインで順張りエントリー
📅 2. 指標発表後の相場構造
指標(例:米CPI、雇用統計、FOMCなど)直後の相場には典型的な“3段階構造”があります。
| フェーズ | 状況 | 特徴 |
|---|---|---|
| ① 初動 | 瞬間的な急変動(ボラティリティ爆発) | スプレッド拡大・滑り・フェイク多数 |
| ② 押し/戻り | トレーダーの利確・逆張りで一時反転 | トレンド継続か反転か分かれる局面 |
| ③ 再加速(本流) | ファンダが確定的になり、トレンド再開 | 順張りが最も機能するゾーン ✅ |
👉 この戦略は「③の再加速部分を狙う」ものです。
📊 3. トレンド方向の判断基準(初動確認)
- 初動5〜15分足での方向性
- 指標直後の5〜15分足のローソク実体方向が「初動トレンド方向」
- 終値ベースで前ローソクの高値/安値を明確に更新しているか確認
- 上位足(1時間足以上)で整合性確認
- 指標の結果が中期的に強気・弱気どちらを示唆しているか
- 例:CPI高 → ドル高 → USD買い目線
- ADX・MACDなどでモメンタム確認
- ADX > 25、MACDがゼロライン上 → トレンド発生確度高
📈 4. フィボナッチによる押し・戻りポイント特定
指標直後の初動波(Impulse)をフィボナッチで測定します。
手順:
- 初動の「安値→高値(または高値→安値)」にフィボナッチを引く
- 主な注目ライン:
- 38.2%戻し:浅めの押し(強トレンド)
- 50%戻し:バランス型(最も出やすい)
- 61.8%戻し:深めの押し(最終防衛線)
- フィボナッチ×他の根拠(MA、前高値/安値、レジサポ)を重ねると精度UP。
✅ 戦略ルール例(上昇トレンドの場合)
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| トレンド方向 | 初動の上昇を確認(高値更新) |
| 押し目待ち | 38.2〜61.8%まで下落を待つ |
| エントリー | 反発ローソク足(陽線包み足・MA反発)で買い |
| ストップ | 61.8%〜直近安値下抜けで損切 |
| 目標利確 | 初動高値 or フィボ拡張161.8% |
💡 5. エントリーのトリガー(再加速サイン)
押し目での反発を確認したら、再加速を検出する明確なサインが必要です。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| ローソク足パターン | 包み足(Engulfing)、ピンバー、3本連続陽線/陰線 |
| 移動平均 | EMA9がEMA21を再上抜け/下抜け |
| 出来高 | 反発時の出来高増加(利確戻りでなく本流再開) |
| MACD | シグナル上抜け・ゼロライン突破 |
| RSI | 50ライン反発・再上昇 |
🧮 6. トレード例(FX:米CPI発表後/ドル円)
条件:
- 指標:米CPI(21:30発表)
- 初動:上方向へ+80pips急伸(ドル高)
- チャート:5分〜15分足
① 初動波
- 安値:150.00
- 高値:150.80
→ ここにフィボナッチを引く
② 押し目観察
- フィボ50%=150.40付近
- RSIが40→上昇転換、ローソク陽線包み足出現
③ エントリー
- 150.45買い(押し目完了確認)
- ストップ:150.20(61.8%下)
- 目標:150.90(初動高値更新+拡張161.8%)
→ リスクリワード ≈ 1:2、成功確率約60〜70%の高品質順張り。
⚖️ 7. 指標後順張りのリスク管理
| リスク | 原因 | 回避策 |
|---|---|---|
| フェイクブレイク | 初動が一時的 | 再加速を確認してから入る |
| 流動性不足 | 指標後の一部通貨ペア | ボリューム大きいペアを使用(主要通貨) |
| スプレッド拡大 | 指標直後 | 発表後3〜5分待機ルール |
| トレンド転換 | ファンダ反応が逆転 | 上位足トレンドと整合性を取る |
| 過剰な欲張り | トレンド終盤で追いかけ | 目標をフィボ拡張で固定化 |
🧠 8. 応用・発展戦略
(1)マルチタイムフレーム統合
- 上位足(1H〜4H)で方向確認
- 下位足(5〜15分)で押し目エントリー
(2)フィボナッチ拡張による利確ターゲット
- 初動波×1.618倍 or 2.618倍が高確率で反応
(3)トレンド強度フィルタ併用
- ADX>25、または移動平均の傾斜角度閾値設定
(4)複合エントリー
- フィボナッチ+チャネルライン+プライスアクション重合点でのみ入る
📈 9. まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 戦略タイプ | 指標発表後の順張り(押し目待ち) |
| 主要ツール | フィボナッチ、EMA、ADX、ローソク足 |
| 狙いどころ | 初動後の第2波(再加速) |
| 期待値構造 | 勝率60〜70% × RR 1:2〜1:3 |
| リスク対策 | 指標後3〜5分待機・再加速確認・分割利確 |

