FXGTの中期トレンドフォロー+押し目利用戦略(スイング寄り)

中期トレンドフォロー+押し目利用戦略(スイング寄り)」は、
短期的なノイズに左右されず、**“トレンドの波の本流”**に乗りながら、
リスクを最小化して“押し目”で仕掛ける、中期スイングトレードの王道戦略です。

この戦略は、FX・仮想通貨・株式・コモディティなどあらゆる市場で再現性が高く、
中期投資家やシステムトレーダーが最も多用している手法の1つです。

以下で、実践的・プロトレーダーレベルで体系的に解説します👇


目次

🧭 1. 戦略の概要

項目内容
戦略名中期トレンドフォロー+押し目利用戦略
タイプ中期スイング(数日~数週間)
使用時間足日足・4時間足(補助に1時間足)
目的トレンド方向へ押し目(戻り)でエントリーして波を取る
トレード方向トレンドフォロー型(順張り)
強み再現性・安定性・高リスクリワード

⚙️ 2. 基本の考え方

「トレンド+押し目」を同時に狙う。

市場は大きく「波」を描きながら進みます。
その波の“中間〜後半”を取るのがトレンドフォローの本質です。

上昇トレンドの典型的な波構造:

上昇 → 押し → 上昇 → 押し → 上昇 → …
      ↑      ↑
   押し目買いゾーン

下降トレンドなら:

下降 → 戻り → 下降 → 戻り → 下降 → …
      ↑      ↑
   戻り売りゾーン

つまり、「流れの中の一時的な逆行」でエントリーすることで
リスクを抑えつつトレンド再開の波に乗るのがこの戦略の核です。


📈 3. トレンド判定の条件(中期軸)

中期トレンドの方向を明確に定義します。

条件上昇トレンド下降トレンド
EMA構造価格 > EMA20 > EMA50 > EMA200価格 < EMA20 < EMA50 < EMA200
高値・安値切り上げ切り下げ
RSI50以上を維持50以下を維持
MACD0ライン上でGC0ライン下でDC

📌 これらが揃っていないときは「ノートレンド」と判断し、見送るのが鉄則


🔍 4. 押し目(戻り)ゾーンの特定

押し目・戻りを「どこで止まるか」を数値的に見極める。

ツール使い方目安
EMA20/50動的サポート・レジスタンストレンド中の押しゾーン
フィボナッチ・リトレースメント押しの深さ測定38.2%/50%/61.8%
トレンドライン波の押し止まり確認2〜3点支持のライン
ボリンジャーバンド±1σ〜2σ反発押しの最終ライン確認

💡 押し目の深さの目安:

  • 強トレンド:EMA20 or フィボ38.2%
  • 標準トレンド:EMA50 or フィボ50%
  • 弱トレンド(終盤):EMA50〜200 or フィボ61.8%

🪙 5. エントリー条件

✅ ロング(押し目買い)

  1. 中期トレンド:上昇(EMA・RSI条件一致)
  2. 押しがEMA20〜50 or フィボ38〜61%に到達
  3. RSI:40〜50で反発
  4. 陽線包み足 or ピンバー発生
  5. 出来高が増加 or MACDゴールデンクロス

→ 成行 or 押し目ゾーン指値ロング。


✅ ショート(戻り売り)

  1. 中期トレンド:下降(EMA・RSI条件一致)
  2. 戻りがEMA20〜50 or フィボ38〜61%に到達
  3. RSI:50〜60で反落
  4. 陰線包み足 or ピンバー出現
  5. 出来高上昇 or MACDデッドクロス

→ 成行 or 戻りゾーン指値ショート。


📊 6. 利確・損切り・トレイリング

項目内容ポイント
損切り直近スイング安値/高値割れ明確に抜けたら即撤退
利確(短期)前回高値/安値固定利確でRR2:1以上確保
利確(中期)EMA20割れ or トレンドライン割れ波を最大限取る
トレイリングEMA20/ATRベーストレンドが続く限り保有

📘 推奨リスクリワード比:2:1〜3:1


📆 7. 時間軸の組み合わせ(マルチタイム分析)

分析軸使用足目的
長期トレンド確認日足トレンド方向決定
エントリー判断4時間足押し目の位置特定
精度確認1時間足プライスアクション確認

💡 方向(長期)とタイミング(中期)を分けて考えることで、誤った逆張りを防ぐ。


💰 8. 具体的トレード例(BTC/USDT)

  • 日足で上昇トレンド(EMA20>50>200)
  • RSI:60前後で上昇持続
  • 4時間足で押し目:EMA50+フィボ50%付近で反発サイン
  • 陽線包み足確定

📍 エントリー:$64,200
📉 損切り:$63,400(−1.2%)
📈 利確:$67,000(+4.3%)

リスクリワード=約1:3.6
保有期間:5日
→ 理想的な中期スイングシナリオ。


📊 9. 推奨インジケーター設定

インジケーター推奨設定目的
EMA20・50・200トレンド方向・押しゾーン確認
RSI14モメンタム確認(40〜60バンド)
MACD12,26,9トレンド再開の勢い確認
ATR14損切り・トレイル幅調整
フィボナッチ手動描画押し目・戻り深度測定

⚖️ 10. 資金・リスク管理

項目推奨値
1回のリスク資金の1〜2%以内
同時ポジション数2〜3銘柄まで
トータルリスク5〜6%以内
利確後の戦略半分利確+残りをトレイル(部分利食い)

🧠 11. 優位性と成功のコツ

要素説明
トレンド方向のみ取る逆張りを排除して勝率を安定化
押し目でエントリー安値で買い・高値で売らない
明確な損切り長期EMA割れで潔く撤退
「待ち」が武器押し目が来るまで仕掛けない忍耐力

⚠️ 12. 失敗パターンと対策

失敗原因対策
フェイク押しに飛びつく押し目確定を待たない包み足 or MACD確認まで待機
トレンド終盤での仕掛けトレンド弱化を見抜けないRSIダイバージェンスに注意
深追いエントリー押しが来ないのに入るEMA20乖離率を基準化(>5%で高値圏)
複数ロット同方向過剰ポジションリスク一貫性を維持

📘 13. この戦略の特徴まとめ

特徴内容
タイプ順張り+スイング(中期保有)
強みトレンドの中盤〜後半を安全に取る
期間数日〜数週間
利確幅数%〜10%超(銘柄による)
再現性高い(EMA×RSI基準化により客観性あり)

🧘‍♂️ 14. まとめ

「中期トレンドフォロー+押し目利用戦略」は、
“待って、流れに乗る”だけで利益を最大化するシンプルかつ堅実な手法。

  • トレンドの方向だけを取る(逆張りしない)
  • 押し・戻りをEMAとフィボで精密に測る
  • 確定サインを待って、損小利大のRRを維持

これを守れば、安定して右肩上がりの資産曲線を描くことが可能です。

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