「スイングキャピタルゲイン狙い+イベントトレード戦略」は、
中〜長期トレーダーやファンドが実際に使う、**“価格変動の起点を狙って資本利益を取る”**戦略です。
この戦略は、テクニカル分析によるトレンド判断に加え、
重要イベント(経済指標・決算・政策発表など)によって市場が動く瞬間を狙うもので、
「ニュース × トレンド × 資金管理」の3つを統合した高度なスイング手法です。
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以下、体系的に詳しく解説します👇
目次
🔹1. 戦略の基本コンセプト
✅ コンセプト
「中期トレンドを背景に、イベントで起こる一時的な“価格加速”を狙う」
つまり、
- **トレンドの方向(テクニカル)**を把握した上で、
- **イベント(ファンダメンタル)**をトリガーにエントリーし、
- 数日〜数週間でキャピタルゲイン(値上がり益・値下がり益)を狙う
という“ハイブリッド型”スイング戦略です。
🔹2. 「キャピタルゲイン」とは?
キャピタルゲイン=資産の値上がり(または下落)による差益のこと。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| キャピタルゲイン | 値上がり益(売買差益) |
| インカムゲイン | 配当・スワップなどの受取益 |
この戦略では、**イベントで生まれる大きな値幅(ボラティリティ)**を狙って
キャピタルゲインを得ることを目的とします。
🔹3. 戦略の概要(全体像)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象市場 | FX・株式・指数・商品(ゴールドなど) |
| 時間軸 | 4時間足〜日足(中期) |
| 保有期間 | 数日〜数週間(イベント跨ぎ含む) |
| 取引頻度 | 月に数回〜10回程度 |
| 狙い | イベント後のトレンド加速 or 反転初動 |
| ポジションサイズ | 通常の0.5〜0.8倍(リスク抑制型) |
🔹4. 主要な「イベント」とは?
スイングトレードでは、“市場全体を動かすイベント”に注目します。
| カテゴリ | イベント例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 金融政策関連 | FOMC、ECB、日銀会合、政策金利発表 | 最も大きなトレンド転換要因 |
| 経済指標 | CPI(消費者物価)、雇用統計、GDP | 方向性を決定づけるデータ |
| 企業決算 | 米国大型株・日本主力株 | 株式・指数トレード向き |
| 地政学イベント | 戦争、選挙、政権交代 | ボラティリティ急上昇 |
| 商品市場 | OPEC会合、在庫統計 | 原油・金相場のトリガー |
| 仮想通貨関連 | 規制ニュース、ETF承認など | 短期的に大変動しやすい |
🔹5. 基本のトレード構造
スイングイベント戦略は、
大きく分けて 2つの型 があります。
✅(A)イベント後トレンドフォロー型(順張り)
- イベントでブレイク(上昇 or 下落)
- その方向に押し・戻りを待ってエントリー
- 数日〜数週間でキャピタルゲイン確保
📈 例:
米CPI発表 → インフレ鈍化 → ドル安トレンド加速
→ イベント後の戻りで売りエントリー
✅(B)イベント反転初動型(逆張り)
- イベントで急騰/急落 → 過剰反応
- テクニカルで反転サイン(ピンバー・包み足)確認
- 反発方向にスイング狙い
📉 例:
FOMCで過剰ドル買い → 翌日長い上ヒゲ → 戻り売りで参入
🔹6. テクニカルとファンダメンタルの融合手順
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① | 上位足(日足・週足)でトレンド方向確認(EMA50/200) |
| ② | 重要イベントの発表スケジュール確認 |
| ③ | イベントでの想定シナリオを2通り用意(強気/弱気) |
| ④ | 発表後のローソク足・出来高を確認(方向確定) |
| ⑤ | 押し目・戻りの形成でスイングエントリー |
💡
重要なのは「イベントそのものを当てる」のではなく、
イベント後の“方向確定+値動き”に乗ることです。
🔹7. イベント後のプライスアクション確認ポイント
| チェック項目 | 項目詳細 | トレード判断 |
|---|---|---|
| ローソク足の形 | 長い実体・ヒゲの短い足 | 明確な方向性が出た証拠 |
| 出来高 | 通常の2〜3倍 | 大口参入サイン |
| 移動平均線 | EMA20の上抜け/下抜け | トレンド転換確定 |
| ボラティリティ | ATR上昇中 | トレードチャンス拡大 |
🔹8. エントリーとエグジットの具体例
📘 例:FOMC後にドル円をスイング売り
- 週足EMA200下向き(下降トレンド)
- FOMCで金利据え置き → ドル売り急加速
- 翌日、日足で陰線+出来高増加 → 戻りを待つ
- 4時間足でEMA20反発後に売り
📊
- エントリー:148.50
- ストップ:149.20(70pips)
- 利確:146.00(250pips)
→ RR比 ≒ 1:3.5
🔹9. エントリーポイント(共通条件)
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| トレンド方向一致(上位足) | EMA50/200で確認 |
| イベント後に一方向のローソク足形成 | 終値ベースで確定 |
| 出来高・ボラ拡大 | 本物のトレンド発生の証 |
| 押し目/戻り出現 | エントリーチャンス |
💬
発表直後ではなく、**“イベントの翌日〜3日後”**が最適です。
トレンドが定まってから入る方が勝率が安定します。
🔹10. ポジションサイズとリスク設定
イベントトレードはボラが大きいため、
**通常よりロットを減らす(0.5〜0.8倍)**のが鉄則です。
| リスク設定例 | 内容 |
|---|---|
| 資金100万円、許容損失1%=1万円 | |
| 損切り幅100pips | |
| 👉 ロット計算:1万円 ÷ 100pips = 100円/pip → 0.1ロット |
🔹11. イベントトレードに適した市場
| 市場 | イベント | 特徴 |
|---|---|---|
| FX(ドル円・ユーロドル) | FOMC、CPI、雇用統計 | トレンド持続期間が長い |
| 株式(個別銘柄) | 決算発表・ガイダンス修正 | 大幅ギャップ+継続トレンド |
| 指数(日経225、NASDAQ) | 金利・景気指標 | 週単位でトレンド形成 |
| 商品(原油・金) | OPEC会合、インフレ指標 | ボラ高・中期波が出やすい |
🔹12. 戦略の時間管理
| フェーズ | 行動 | 備考 |
|---|---|---|
| 発表前 | 想定シナリオとレジサポ確認 | トレードしない(ポジション軽く) |
| 発表直後 | 方向を観察(1〜2時間) | ノートレード推奨 |
| 翌日以降 | トレンド確定後に仕掛け | 押し目・戻りを狙う |
| 1〜2週間後 | 利確・部分決済 | キャピタルゲイン回収 |
🔹13. ファンダメンタル×テクニカル融合の考え方
| ファンダ要素 | テクニカル要素 | トレード判断 |
|---|---|---|
| 金利上昇 | EMA上向き・高値更新 | 買いフォロー |
| 金利低下 | EMA下向き・安値更新 | 売りフォロー |
| 好決算 | 出来高上昇+ブレイク | 買いスイング |
| 悪決算 | ギャップダウン+戻り失敗 | 売りスイング |
🔹14. メンタル・心理面
- イベントの「結果」ではなく、「反応」に注目する」
- 初動に乗り遅れても焦らない(2次波を狙う)
- 含み益を“守る”より“伸ばす”
- イベント前後のポジション過多は厳禁
🔹15. メリット・デメリット
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| リターン | 一発の値幅が大きい(高RR) | タイミングを外すと損切り急増 |
| トレンド性 | 明確な方向が出やすい | フェイクブレイクに注意 |
| 分析力 | テクニカル+ファンダ併用で精度向上 | 準備が必要 |
| 時間効率 | 数回/月でも利益期待 | チャンスが限られる |
🔹16. 戦略の実践テンプレート(例)
📘 米CPI発表を活用したスイング・キャピタルゲイン戦略
| ステップ | 内容 | チェックポイント |
|---|---|---|
| ① | CPI発表前にトレンド方向確認 | 日足EMA50の傾き |
| ② | 発表後の初動方向を観察 | 出来高・ローソク形 |
| ③ | 翌日押し目・戻り待ち | フィボ38〜50%押し |
| ④ | ローソク陽線反転確認 | ピンバー・包み足 |
| ⑤ | エントリー | RR1:2以上確保 |
| ⑥ | 利確 | ATR×2 or 直近高値更新 |
🔹17. まとめ:戦略の本質
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | イベントによるトレンド加速を利用して中期キャピタルゲインを得る |
| 方向性判断 | 上位足トレンド(EMA50/200) |
| タイミング | イベント後の押し・戻り |
| リスク管理 | ロット減・損切り固定 |
| 優位性 | テクニカル+ファンダの一致点を狙う |
この戦略は、「ニュースに反応する群衆の動きを、冷静に利用する」という
中級〜上級者向けのスイング手法です。

