目次
🔹 両建てとは?
両建て(ヘッジング)とは、同じ銘柄で「買い」と「売り」を同時に保有する取引手法です。
例:USD/JPYを「買い1Lot」と「売り1Lot」を同時に持つ。
✅ Exnessにおける両建てのルールと特徴
- 両建ては許可されている
Exnessでは、自分の同一口座内であれば自由に両建てできます。規約で禁止されていないので安心です。 - 証拠金の優遇がある
両建てポジションを持つと、通常は両方のポジションの証拠金が必要ですが、Exnessでは以下のような優遇があります:
- 同一銘柄・同一ロットの買いと売りを同時に持った場合、必要証拠金はゼロ(または最小限) になる。
- 不均衡なロットの場合は、その差分だけ証拠金が必要。
👉 これは資金効率を高めたいトレーダーにとってメリット。 - スワップは発生する
両建てでも、それぞれのポジションに対してスワップ(金利調整額)が発生します。
- 通貨ペアや商品のスワップポイントが異なるため、「受け取り側」と「支払い側」で差額が発生する。
- 長期間両建てするとスワップ負担で資金が減る可能性がある。
👉 スワップフリー口座を使えば、この負担を回避できるケースもあり。 - 口座間の両建ては禁止される場合がある
同じ人物が複数口座を使い、「一方の口座で買い、一方の口座で売り」という取引は アービトラージ的な禁止行為 と見なされる可能性があります。
- 特にボーナス口座を利用した両建ては禁止対象。
- 出金拒否や口座停止のリスクがあるため要注意。 - 経済指標発表時の両建て注意
- 重要指標直前に両建てし、急変動後に片側を利益確定するやり方は「禁止取引(アビューズ)」とされる場合があります。
- 利益没収のリスクがあるため、規約を確認する必要あり。
⚠ 注意点
- 両建ては「損失を限定する」効果はあるが、「利益を伸ばす」戦略としては効率が悪い。
- スワップ負担を考えると、長期両建ては不利になりやすい。
- Exnessでは許可されているが、不自然な取引やボーナス悪用と見なされない範囲で使うことが重要。
🎯 Exness両建て戦略の具体例
1️⃣ 短期ヘッジ戦略(リスク回避型)
- 目的:突発的な値動き(経済指標、要人発言、急なボラティリティ)から既存ポジションを守る
- やり方
- 例えば「USD/JPYをロング」で保有しているときに、雇用統計などのイベント前で急落リスクがあると予想。
- そのまま損切りせず、同量の「USD/JPYショート」を持つ。
- イベント後、相場が落ち着いたら片方のポジションを決済して方向性を決める。
- メリット:損失を一時的に固定できる。
- デメリット:両建て中はスワップが発生し、長期保有は不利。
2️⃣ トレンド反転狙いの両建て(順張り+逆張り型)
- 目的:大きなトレンドの転換点で利益を逃さない
- やり方
- 上昇トレンド中にロングを持ちつつ、反落リスクに備えて少量のショートも持つ。
- もし上昇継続 → ロングが利益拡大、ショートは小損。
- もし反落 → ショートを利益確定し、ロングを損切りすることで損失軽減。
- メリット:片方向に賭けるよりも心理的に安定する。
- デメリット:中途半端に決済すると「両方損失」になるリスク。
3️⃣ スワップ差益狙い(キャリートレード型)
- 目的:スワップポイントの差を利用して利益を得る
- やり方
- スワップフリー口座と通常口座を組み合わせる(※ただし禁止されることが多いので要注意)。
- 同じ通貨ペアで「高スワップのロング」と「スワップフリーのショート」を建てる。
- 毎日スワップ受け取りが積み重なり、理論的には利益になる。
- 注意点
- Exnessの規約では「アービトラージ的な両建て」「口座間の両建て」は禁止。
- 利用する場合は自己責任で、規約違反とならない範囲で行うこと。
4️⃣ スキャルピング+両建て(短期トレード型)
- 目的:ボラティリティが高いときに小さな値幅を確実に取る
- やり方
- 相場の方向が読みにくいとき、同時に「買い」と「売り」を建てる。
- 値動きが出たら、利益側のポジションを即決済。
- 残ったポジションを小ロットで引っ張る or すぐに損切り。
- メリット:指標発表時など、一方向に急伸したときに有効。
- デメリット:広いスプレッドやスリッページがあると損失になることも。
⚠️ 両建て戦略の注意点
- 長期保有は スワップ負担が積み重なりマイナス になりやすい
- 規約違反(特に「複数口座を使った両建て」や「ボーナス悪用」)は出金拒否のリスク
- 両建ては「損失を一時的に固定する手法」であり、万能ではない
✅ まとめ
- Exnessは両建てOK(同一口座内)
- 証拠金ゼロ(または差額分のみ)で運用可能 → 資金効率が高い
- 短期ヘッジ:イベント時に損失回避
- トレンド反転狙い:方向感が読めないときの保険
- スワップ差益狙い:規約リスクあり(慎重に)
- スキャルピング両建て:ボラティリティを利用
- スワップ負担あり → 長期保有は注意
- 口座間両建てやボーナス利用両建ては禁止行為
- イベント時の両建てはリスクあり(規約違反の可能性)