Exness(エクスネス)の両建てについて

目次

🔹 両建てとは?

両建て(ヘッジング)とは、同じ銘柄で「買い」と「売り」を同時に保有する取引手法です。
例:USD/JPYを「買い1Lot」と「売り1Lot」を同時に持つ。


✅ Exnessにおける両建てのルールと特徴

  1. 両建ては許可されている
     Exnessでは、自分の同一口座内であれば自由に両建てできます。規約で禁止されていないので安心です。
  2. 証拠金の優遇がある
     両建てポジションを持つと、通常は両方のポジションの証拠金が必要ですが、Exnessでは以下のような優遇があります:
     - 同一銘柄・同一ロットの買いと売りを同時に持った場合、必要証拠金はゼロ(または最小限) になる。
     - 不均衡なロットの場合は、その差分だけ証拠金が必要。
     👉 これは資金効率を高めたいトレーダーにとってメリット。
  3. スワップは発生する
     両建てでも、それぞれのポジションに対してスワップ(金利調整額)が発生します。
     - 通貨ペアや商品のスワップポイントが異なるため、「受け取り側」と「支払い側」で差額が発生する。
     - 長期間両建てするとスワップ負担で資金が減る可能性がある。
     👉 スワップフリー口座を使えば、この負担を回避できるケースもあり。
  4. 口座間の両建ては禁止される場合がある
     同じ人物が複数口座を使い、「一方の口座で買い、一方の口座で売り」という取引は アービトラージ的な禁止行為 と見なされる可能性があります。
     - 特にボーナス口座を利用した両建ては禁止対象。
     - 出金拒否や口座停止のリスクがあるため要注意。
  5. 経済指標発表時の両建て注意
     - 重要指標直前に両建てし、急変動後に片側を利益確定するやり方は「禁止取引(アビューズ)」とされる場合があります。
     - 利益没収のリスクがあるため、規約を確認する必要あり。

⚠ 注意点

  • 両建ては「損失を限定する」効果はあるが、「利益を伸ばす」戦略としては効率が悪い。
  • スワップ負担を考えると、長期両建ては不利になりやすい。
  • Exnessでは許可されているが、不自然な取引やボーナス悪用と見なされない範囲で使うことが重要。

🎯 Exness両建て戦略の具体例

1️⃣ 短期ヘッジ戦略(リスク回避型)

  • 目的:突発的な値動き(経済指標、要人発言、急なボラティリティ)から既存ポジションを守る
  • やり方
    1. 例えば「USD/JPYをロング」で保有しているときに、雇用統計などのイベント前で急落リスクがあると予想。
    2. そのまま損切りせず、同量の「USD/JPYショート」を持つ。
    3. イベント後、相場が落ち着いたら片方のポジションを決済して方向性を決める。
  • メリット:損失を一時的に固定できる。
  • デメリット:両建て中はスワップが発生し、長期保有は不利。

2️⃣ トレンド反転狙いの両建て(順張り+逆張り型)

  • 目的:大きなトレンドの転換点で利益を逃さない
  • やり方
    1. 上昇トレンド中にロングを持ちつつ、反落リスクに備えて少量のショートも持つ。
    2. もし上昇継続 → ロングが利益拡大、ショートは小損。
    3. もし反落 → ショートを利益確定し、ロングを損切りすることで損失軽減。
  • メリット:片方向に賭けるよりも心理的に安定する。
  • デメリット:中途半端に決済すると「両方損失」になるリスク。

3️⃣ スワップ差益狙い(キャリートレード型)

  • 目的:スワップポイントの差を利用して利益を得る
  • やり方
    1. スワップフリー口座と通常口座を組み合わせる(※ただし禁止されることが多いので要注意)。
    2. 同じ通貨ペアで「高スワップのロング」と「スワップフリーのショート」を建てる。
    3. 毎日スワップ受け取りが積み重なり、理論的には利益になる。
  • 注意点
    • Exnessの規約では「アービトラージ的な両建て」「口座間の両建て」は禁止。
    • 利用する場合は自己責任で、規約違反とならない範囲で行うこと。

4️⃣ スキャルピング+両建て(短期トレード型)

  • 目的:ボラティリティが高いときに小さな値幅を確実に取る
  • やり方
    1. 相場の方向が読みにくいとき、同時に「買い」と「売り」を建てる。
    2. 値動きが出たら、利益側のポジションを即決済。
    3. 残ったポジションを小ロットで引っ張る or すぐに損切り。
  • メリット:指標発表時など、一方向に急伸したときに有効。
  • デメリット:広いスプレッドやスリッページがあると損失になることも。

⚠️ 両建て戦略の注意点

  • 長期保有は スワップ負担が積み重なりマイナス になりやすい
  • 規約違反(特に「複数口座を使った両建て」や「ボーナス悪用」)は出金拒否のリスク
  • 両建ては「損失を一時的に固定する手法」であり、万能ではない

✅ まとめ

  • Exnessは両建てOK(同一口座内)
  • 証拠金ゼロ(または差額分のみ)で運用可能 → 資金効率が高い
  • 短期ヘッジ:イベント時に損失回避
  • トレンド反転狙い:方向感が読めないときの保険
  • スワップ差益狙い:規約リスクあり(慎重に)
  • スキャルピング両建て:ボラティリティを利用
  • スワップ負担あり → 長期保有は注意
  • 口座間両建てやボーナス利用両建ては禁止行為
  • イベント時の両建てはリスクあり(規約違反の可能性)
目次