超短期ピラミッディングスキャルは、
ここまで解説してきた戦略群の中でも 最も「フローが正しい時だけ成立する攻撃型」 です。
ただし誤解されやすいので最初に強調します。
❌ ナンピンの延長ではない
❌ 含み益を夢見る手法ではない✅ 「すでに勝っている状態を、数秒だけ拡張する技術」
です。
目次
超短期ピラミッディングスキャル【完全解説】
1. 戦略の本質(最重要)
一言で
「価格・約定・スプレッドが“完全に同意している数秒間”だけ、
勝ちポジションを“薄く重ねる”」
- 伸びそうだから足す → ❌
- 伸び続けているから、確認して足す → ✅
👉
未来ではなく“現在進行形の正しさ”に賭ける
2. なぜ「超短期」でなければならないのか
ピラミッディングが危険な理由
- 反転時の損失が指数的
- 遅れると全ポジが逆行
超短期に限定すると
- 反転前に逃げられる
- 追加は1〜3回で終了
- 全体の曝露時間が極端に短い
👉
時間を短くして初めて成立する
3. この戦略が成立する市場状態
必須条件(1つでも欠けたらNG)
- 明確な短期トレンド
- Tick強度が継続的に高い
- スプレッドが縮小・安定
- 押し戻しがほぼ無い
👉
“速い・静か・一方通行”
4. 勝ちパターンの典型構造
① 初動ブレイク(入らない)
② スプレッド縮小
③ 初回エントリー(基準)
④ 価格が一方向に進む
⑤ Tickが落ちない
⑥ 追加①
⑦ さらに進む
⑧ 追加②(最大)
⑨ 失速兆候 → 全決済
👉
④〜⑧が数秒〜十数秒
5. 初回エントリーの条件(前提)
ピラミッディングは
単体で勝てるエントリーが前提です。
代表例
- スプレッド縮小後追従トレンド
- VWAP乖離からの再加速
- レンジブレイク後の2波
👉
最初の1発が8割重要
6. 追加エントリーの定義(核心)
追加していい条件(全部必須)
- 含み益が出ている
- 直近高安を無調整で更新
- Tick強度が落ちていない
- スプレッドが広がらない
if unrealized_profit > x
and tick_intensity >= prev
and spread_stable:
add_position()
👉
「まだ行く」ではなく「まだ正しい」
7. 追加回数とロット設計
絶対ルール
- 最大 2〜3 回
- 追加ロットは逓減
例
初回:1.0
追加①:0.5
追加②:0.3
👉
逆ピラミッド型(尻すぼみ)
8. なぜ「押し目」を待たないのか
- 押し目=不確実性
- 超短期では
→ 押した瞬間に逆転することが多い
👉
“ノンストップで進む相場”だけを取る
9. 利確設計(全決済が原則)
分割利確はしない
- 全ポジ同時クローズ
- 伸びが止まった瞬間
代表的終了シグナル
- Tick減速
- スプレッド拡大
- 1回でも逆方向に跳ねる
if tick_intensity_drops or spread_widens:
close_all()
10. 損切り設計(超重要)
初回ポジション
- 通常のスキャル損切り
追加分
- 全体一括撤退
- 建値割れで即逃げ
👉
追加分を守ろうとすると全滅する
11. 向いている時間帯
◎
- ロンドン前半
- NY前半
- Crypto高流動時間
✕
- アジア薄時間
- 指標直後
- レンジ相場
12. よくある致命的誤解
❌
- 勝ってるから足す
- ロットを均等に足す
- 利益を伸ばす戦略だと思う
✔
- 正しさが継続しているから足す
- 追加は軽く
- 時間を拡張する戦略
13. EA化の難易度(高)
EAで可能
- 含み益判定
- Tick・Spread条件
- 追加ロット制御
EAで難しい
- 「止まりそう」の察知
- フローの質感
👉
完全EA化は難しいが半自動向き
14. この戦略が破綻する瞬間
- Tickが突然枯れる
- スプレッドが一瞬でも拡大
- 大口の逆方向成行
- 指標・要人発言
👉
“勢いがある前提”が崩れたら即死
15. 他戦略との役割分担
| 戦略 | 役割 |
|---|---|
| 下位帯スプレッドスキャル | 生存 |
| スプレッド縮小追従 | 基本収益 |
| 超短期ピラミッド | 加速区間の上振れ |
👉
常用しない。出番は少ない。
16. 一言でまとめると
「勝っている数秒間を、
ロットではなく“確認”で伸ばす戦略」
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