Tradeviewの節目 × スプレッド異常スキャル（超短期）について

節目 × スプレッド異常スキャル（超短期）は、
ここまで話してきた全テーマ（節目・スプレッド・流動性・超短期）が一点に収束する戦略です。

これは
👉 「数秒〜数十秒で終わるが、条件が揃った瞬間の期待値は非常に高い」
その代わり、判断を1つでも間違えると即死する上級者向けです。

以下、構造 → 定義 → 定量条件 → エントリー/撤退 → EA視点 → 破綻条件まで完全解説します。

節目 × スプレッド異常スキャル（超短期）【完全解説】

1. 戦略の本質（最重要）

一言で

「本来“流動性が集まる節目”なのに、
一時的に誰も板を出していない“空白”を数秒で突く」

節目 → 戻りやすい場所
スプレッド異常 → LP撤退の証拠

👉
“戻る理由”と“歪む理由”が同時に存在する瞬間だけを取る

2. なぜ「節目 × スプレッド異常」は強いのか

節目単体の弱点

ブレイクすると死ぬ
フェイクか本物か判断が遅れる

スプレッド単体の弱点

異常＝危険な場合も多い

掛け合わせると？

節目 → 価格の磁石
スプレッド異常 → 一時的な市場不在

👉
「参加者が戻り次第、価格修正が起きやすい」

3. 対象となる「節目」の定義（超重要）

必須条件

“他の参加者も見ている”こと

優先度（実務）

1️⃣ 出来高系

VWAP
Volume Profile POC / HVN

2️⃣ 時系列

前日高値・安値
当日高安

3️⃣ 心理

00 / 50
アジアレンジ上下限

👉
最低2つ以上の重なりが理想

4. 「スプレッド異常」の正しい定義

NG

「広い／狭い」の感覚判断

OK（定量）

$Z^{spread}_t = \frac{S_t – \mu_{regime}}{\sigma_{regime}}$ Ztspread=σregimeSt−μregime

超短期スキャル用目安

状態	条件
正常	Z < 0.5
注意	0.5 ≤ Z < 1.0
異常	Z ≥ 1.2
危険	Z ≥ 2.0

👉
異常だが“危険域ではない”場所を狙う

5. 価格条件（乖離しすぎはNG）

節目からの距離

$D’_t = \frac{P_t – Level}{ATR_{short}}$ Dt′=ATRshortPt−Level

目安

小さすぎる → 旨味なし
大きすぎる → 本物ブレイク

👉
0.2〜0.6 ATR が最も美味しい

6. 勝ちパターンの典型構造

① 節目に接近
② 板が一瞬薄くなる
③ スプレッド拡大
④ 価格が少しだけ飛ぶ
⑤ 約定が続かない
⑥ LP復帰 → 価格が節目へ戻る

👉
③と④の“時間差”が命

7. エントリー設計（超短期）

買い例（節目下方）

① 節目（VWAP / 前日安値など）
② 価格が下に少し抜ける
③ Z_spread ≥ 1.2
④ 約定数が増えていない
⑤ Midが止まる

➡ Bidで指値 or 超軽成行

※ 抜けた瞬間は入らない
※ “止まった”のを確認してから

8. なぜ「止まり確認」が必要か

本物ブレイク
→ 抜けた後も進む
フェイク
→ 抜けた後に止まる

👉
フェイクは「沈黙」で確定する

9. 利確設計（欲張らない）

王道

節目タッチ
スプレッド正常化

目安

2〜5 pips（FX）
ブレイク幅の50〜80%

👉
“全部戻る”は期待しない

10. 損切り・撤退条件（最重要）

即撤退（0.5秒でも遅いと死ぬ）

スプレッドが縮小しながら逆行
約定数が後出しで増える
節目を出来高伴って再ブレイク

if after_entry and spread_shrinking and trades_increasing:
    exit_now()

11. ロット設計（超保守）

原則

異常度が高いほどロットを下げる

if Z_spread < 1.5: lot = 1.0
elif Z_spread < 2.0: lot = 0.5
else: lot = 0.2

👉
この戦略でロットを張る人は長生きしない

12. 向いている時間帯

◎

アジア早朝
ロンドン昼休み
NY後半

✕

ロンドン・NYオープン
指標前後
セッション切替直後

13. EA化する場合の必須要素

必須モジュール

節目検出器
Spread Z算出
約定強度モニタ
Stall（停止）検知
超高速Kill Switch

👉
価格だけのEAでは100%再現不可

14. よくある致命的失敗

❌

節目1本だけ見る
スプレッドだけで逆張り
抜けた瞬間に入る
利益を伸ばそうとする

✔

節目の重なり
スプレッド“異常だが危険でない”
止まり確認
即利確・即撤退

15. この戦略が破綻する瞬間

大口が節目を本気で抜きに来た
指標リーク
セッション参加者急増
ブローカー約定遅延

👉
「戻る理由」が消えたら終わり

16. 一言でまとめると

「戻るはずの場所から、
誰もいないせいで一瞬だけ外れた瞬間を、
数秒で取り切る戦略」