Tradeviewのロンドン→NY切替歪みフェードについて

**「ロンドン→NY切替歪みフェード」**は、
**時間帯の主導権交代そのものが生む“歪み”**を狙う、
時間構造型フェード戦略です。
これまで話してきた中でも、最も“時間帯依存”が強い手法なので、
構造理解が9割を占めます。


目次

① 一言で言うと(核心)

ロンドン主導で作られた値段が、
NY主導に切り替わる瞬間に“否定される動き”をフェードする

価格ではなく
**「主導権のズレ」**を逆張りします。


② なぜ切替で歪みが出るのか

ロンドン時間後半

  • 欧州勢の利確・手仕舞い
  • ロンドン主導のフロー減少
  • NY勢はまだ本格参入前

NY序盤

  • 米系アルゴ・機関が一斉起動
  • ロンドンで作られたレンジ/ブレイクを再評価
  • 不要なら即否定

👉 価格の再プライシング


③ 狙う時間帯(限定)

  • 日本時間
    21:30〜23:00(夏時間は20:30〜22:00)

※ 指標時間(雇用・CPI等)は除外


④ 狙う「歪み」の正体

以下が重なると高期待値。

  1. ロンドン時間で一方向に偏った動き
  2. その方向に出来高が減っている
  3. NY序盤で
    • スプレッド拡大
    • ティック飛び
  4. 追随フローが続かない

👉 「ロンドンの都合で作られた値」


⑤ エントリー思想(フェード)

基本

  • ロンドン上げ → NYでショート
  • ロンドン下げ → NYでロング

ただし
NYが否定しなければ何もしない


⑥ タイミング(最重要)

❌ NYオープン即逆張り
否定の兆候確認後

具体的には:

  • NY開始直後に一度伸びる
  • すぐ失速
  • スプレッド拡大 → 縮小
  • ティックが刻まれ始める

ここでフェード


⑦ レバ解放条件

この戦略は
“時間帯ボーナス”があるためレバを使えるが、許可制。

フルレバOK

  • ロンドン偏り明確
  • NY否定シグナル複合一致
  • スプレッド基準以下復帰
  • 逃げ道(ロンドン高安)明確

NG

  • NYが出来高伴って継続
  • 指標前後
  • トレンド初動

⑧ 利確・損切

利確

  • ロンドンレンジ中腹
  • VWAP
  • +2〜5pips(FX)

損切

  • NYで再ブレイク
  • ロンドン高安更新
  • 即撤退

⑨ 具体例(EUR/USD)

  • ロンドン時間:+30pips上昇
  • NY開始:さらに+5pips
  • 直後に失速
  • スプレッド拡大 → 縮小
  • 出来高伸びず

▶ NY否定確認後ショート
▶ ロンドンレンジ中央で利確


⑩ やってはいけない勘違い

❌ 「NYは逆に行く」
「NYが否定したら逆に行く」


⑪ 向いている人

  • 時間帯を重視する
  • 21〜23時に集中できる
  • 即損切できる
  • 1日1〜2回で満足できる

⑫ まとめ(本質)

  • 相場は24時間一続きではない
  • 主導権交代は歪みを生む
  • 否定確認 → フェード → 即完結

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