**「トレンド vs スプレッド矛盾検出戦略」**は、
“価格は行くと言っているのに、市場インフラ(スプレッド)が拒否している瞬間”
を検知する、高度なフェイク/失敗検出フィルターです。
これは
- エントリー手法
ではなく - 「入らない」「逆に張る」判断を出すための検出器
という位置づけになります。
目次
① 一言で言うと(核心)
本物のトレンドでは、
スプレッドは“黙ってついてくる”
→ ついてこない時点で疑え
② なぜ「矛盾」が重要なのか
本物のトレンド時
- 参加者が増える
- 板が厚くなる
- LPが競争して
→ スプレッドは維持 or 縮小
偽物(フェイク)時
- 価格だけ先行
- 流動性が伴わない
- LPが引く
→ スプレッド拡大
👉
価格とインフラが別のことを言っている
③ 検出する2軸の定義
① トレンド軸(価格側)
「強いトレンドが出ている“ように見える”」状態。
代表例:
- ADX上昇(例:25以上)
- EMA傾きが急
- 高値/安値更新
- 大陽線/大陰線連続
② スプレッド軸(市場側)
- 現在スプレッド
- 時間帯基準スプレッド
- 直前との変化率
重要指標:
スプレッド矛盾率 = 現在スプレッド ÷ 同時間帯中央値
④ 矛盾とみなす条件(限定)
以下が同時成立したら矛盾。
- トレンド強度が
- 平均より明確に高い
- スプレッド矛盾率 ≥ 1.3
- スプレッドが
- 横ばい or 拡大
- 出来高が増えていない
👉 1つでも欠けたらノーカウント
⑤ この矛盾が示す“意味”
- LPはリスクを取りたくない
- 大口は参加していない
- 値動きは
- ストップ
- アルゴ
- 一時フロー
👉 「続かない動き」の可能性が高い
⑥ 使い方①:エントリー禁止フィルター
最も安全な使い方。
- ブレイク狙い
- トレンド追随
▶ 矛盾検出時は
すべてキャンセル
⑦ 使い方②:フェイクブレイク・フェード
より上級。
条件
- レンジ高安を
“一瞬だけ”突破 - すぐ失速
- 矛盾検出ON
▶ 戻り始めてから逆張り
※先走り禁止
⑧ 使い方③:レバ制御トリガー
- 矛盾検出中
→ 最大ロット禁止 - 解消(スプレッド正常化)
→ 通常復帰
👉 EAとの相性が非常に良い。
⑨ 具体例(EUR/USD・1分)
- EMA急角度
- ADX 30
- 高値更新
- しかし
- スプレッド:0.8 → 1.3
- 出来高横ばい
▶ ブレイク買い 禁止
▶ 上ヒゲ+失速後
▶ フェードショート
▶ レンジ内回帰で利確
⑩ 絶対NGな誤解
❌「強い足=本物」
⭕ 「強い足+スプレッド維持=本物」
⑪ この戦略が効きやすい場面
- 深夜帯
- ロンドン→NY切替
- 指標直後の初動
- 低流動時間
⑫ 効かない場面(注意)
- 指標で出来高爆増
- 中央銀行絡み
- NYオープンの本初動
👉 ここでは矛盾でも突き抜ける
⑬ EA実装の簡易ロジック
if trend_strength > threshold and spread_ratio > 1.3 and volume <= avg:
contradiction = true
else:
contradiction = false
⑭ まとめ(本質)
- トレンドは価格だけで判断しない
- スプレッドは
市場の本音 - 矛盾は
- 危険信号
- 最高の逆張り材料
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