Tradeviewのスプレッド縮小後追従型トレンドスキャルについて

スプレッド縮小後追従型トレンドスキャルは、
これまでの逆張り系（VWAP回帰・フェイクブレイク）とは真逆で、

「トレンドが“始まった後”、
市場が落ち着いて“参加しやすくなった瞬間”だけを取る」

という、非常に生存率の高い順張りスキャルです。

スプレッド縮小後追従型トレンドスキャル【完全解説】

1. 戦略の本質（最重要）

一言で

「ブレイクそのものは追わない。
LPが戻ってきた“安全な順張り地点”だけを取る」

初動は捨てる
2波・3波を薄く速く取る
スプレッド＝“参加可能サイン”

2. なぜブレイク直後は危険なのか

ブレイク直後の市場

成行が殺到
LPが一時撤退
スプレッド急拡大
滑り・逆行が多発

👉
方向が合っていても負けやすい

3. スプレッド縮小が意味するもの

スプレッド状態 | 市場の意味

|—|—|
| 拡大 | 価格発見中（危険） |
| 縮小 | LP復帰（安全） |
| 安定 | 流動性回復（GO） |

👉
「方向の正しさ」より「入りやすさ」

4. 戦略の全体フロー

① ブレイク or トレンド発生
② スプレッド拡大（入らない）
③ 一時調整 or 横ばい
④ スプレッド縮小・安定
⑤ トレンド方向へ参加

5. トレンド判定（最低限）

シンプルでOK

EMA(9) > EMA(21) かつ傾きあり
直近高安の切り上げ／切り下げ
直近レンジブレイク後

👉
トレンド強度は見すぎない

6. スプレッド縮小の定量化（核心）

スプレッドZ

$Z^{spread}_t = \frac{S_t – \mu_{regime}}{\sigma_{regime}}$ Ztspread=σregimeSt−μregime

エントリーゾーン

状態	条件
危険	Z > 1.5
待ち	0.8 < Z ≤ 1.5
GO	Z ≤ 0.5

さらに：

下降トレンド中の Z_spread 低下
縮小後 3〜10秒安定

7. エントリー設計（王道）

買い例

① トレンド上
② 押し or 横ばい
③ Z_spread が 1.5 → 0.5 以下へ
④ 価格が再加速

➡ 成行 or 軽く指値

※ 初動では絶対に入らない

8. なぜ「押し目」ではなく「スプレッド」を見るのか

価格押し目
→ 見た目は良いが滑る
スプレッド縮小
→ 約定が良い

👉
スキャルでは約定が全て

9. 利確設計（薄利高速）

王道

直近高値更新で即利確
固定 pips（小）

目安：

2〜5 pips（FX）
0.1〜0.3 ATR

10. 損切り・撤退条件（重要）

即撤退

再びスプレッド拡大
加速せず停滞
約定が詰まり始める

if after_entry and Z_spread rising:
    exit_immediately()

👉
「伸びない順張り」は最悪

11. ロット設計（勝率を壊さない）

原則

スプレッドが狭いほどロットを大きく

if Z_spread < 0: lot = 1.2
elif Z_spread < 0.5: lot = 1.0
elif Z_spread < 1.0: lot = 0.6
else: lot = 0.0

12. 向いている時間帯

◎

ロンドン前半
NY前半

✕

アジア薄時間
指標直後

13. EA化の最小構成

必須

トレンド判定
Spread Z算出
Spread縮小検知
再加速検知
即時撤退

👉
価格だけのEAでは再現不可

14. よくある失敗

❌

ブレイクで飛び乗る
スプレッドを無視
利益を伸ばそうとする

✔

2波だけ取る
スプレッド最優先
薄利即逃げ

15. 期待値が出る理由

悪い約定を回避
勝率が高い
損失が小さい

👉
「当たる順張り」ではなく
「負けにくい順張り」

16. 一言でまとめると

「動いた後、落ち着いた瞬間だけを取る」