これは 深夜帯スプレッド歪み系とは性質が少し違う「市場構造の切替点」を抜くスキャルです。
ここでは 時間構造 → 歪みの正体 → 実行条件 → 手順 → 数値基準 → 失敗例 → EA視点 まで整理します。
目次
ロンドン → NY 切替歪みスキャル【完全解説】
① この戦略の本質(結論)
市場が「交代する瞬間」は、
価格ではなく“主導権”がズレる
ロンドン主導 → NY主導
この主役交代の数分間にだけ発生する
板・スプレッド・注文意図のズレを抜きます。
② ロンドン→NY切替とはいつか
時間帯(目安・日本時間)
- 22:30〜24:00
- NY勢参入直後〜ロンドン勢撤退準備
👉
深夜帯(2〜5時)とは別物
③ なぜ歪みが出るのか(構造)
ロンドン勢
- 既存ポジの手仕舞い
- 利確・撤退・調整
NY勢
- 新規参入
- 米指標・NYフロー重視
👉
売買の目的が噛み合っていない
④ 発生する典型的な歪み
パターン①:初動フェイクブレイク
- NY参入直後に一方向に走る
- 出来高が伴わない
- 数分で全戻し
パターン②:スプレッド一時拡大
- 通常帯なのに不自然な拡大
- 直後に収束
パターン③:方向感喪失レンジ
- 上下に振らされる
- その後どちらかに決着
⑤ 成立条件(必須)
- ロンドン時間で既に動いた後
- NY参入直後(±15分)
- 指標が重なっていない
- スプレッドに異常 or 不安定
👉
「普通に動いている日」はやらない
⑥ 実行フロー(裁量)
STEP1:ロンドンの流れを確認
- トレンド方向
- 直前高安
STEP2:NY参入初動を観測
- 急伸・急落
- スプレッド挙動を確認
STEP3:歪み認定
- 出来高が伴わない
- ティックが飛ぶ
- 初動が速すぎる
STEP4:フェード(逆張り)
- 初動方向と逆
- 小ロット
STEP5:回帰 or 安定後撤退
- ロンドン帯の価格へ戻る
- or レンジ中央
⑦ 数値目安(例)
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 初動値幅 | 5〜15 pips |
| 継続時間 | 1〜5分 |
| 利確 | 3〜8 pips |
⑧ 向いている通貨ペア
- EUR/USD
- GBP/USD
- EUR/GBP
- USD/JPY
👉
ロンドン色が強い通貨
⑨ 深夜帯歪み戦略との違い
| 項目 | 深夜帯 | ロンドン→NY |
|---|---|---|
| 原因 | 流動性欠如 | 主導権交代 |
| 時間 | 2〜5時 | 22:30〜24:00 |
| 手法 | 逆張り限定 | フェード中心 |
| リスク | スプレッド | 初動トレンド |
⑩ 致命的失敗パターン
① 米指標と重なる
→ 本物トレンドで死亡
② ロンドンが未消化
→ NYがそのまま継続
③ フルレバ
→ 一瞬で終わる
⑪ EAでの実装視点
EA向き?
- ❌ 完全自動は難しい
- ⭕ 半裁量補助向き
実装要素
- 時間フィルター
- ロンドン帯高安記録
- 初動スピード検知
- フェード条件
⑫ 本質の一文
切替点では
最初の動きが「本音」とは限らない
⑬ まとめ(重要)
- 時間限定戦略
- 初動を疑う
- フェード専用
- 指標回避必須
- 小ロット・即撤退
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