**指標反応高速スイング(News-Reaction Fast Swing)**は、
経済指標という「分布を一瞬で壊す外生ショック」に対し、
初動の“誤反応”と“再評価”だけを高速で抜くスイング戦略
です。
スキャでも純ニューストレードでもなく、**数分〜数時間の“短命な方向性”**を取ります。
目次
1. 指標反応高速スイングとは
一言定義
指標発表後の過剰反応・ミスプライスを確認してから入り、
市場が「本当の評価」に戻るまでを取る短期スイング
- 保有時間:数分〜数時間(長くて当日)
- レバ:3〜10倍(条件次第)
- 勝率:40〜60%
- RR:2〜5
👉 「最初に飛びつかない」ニュース戦略
2. なぜ“高速スイング”が成立するのか
指標発表直後に起きていること
- アルゴが数値だけで即反応
- 流動性が一時的に消失
- スプレッド拡大・ヒゲ乱発
- 人間が内容を理解し始める(30秒〜数分後)
👉
最初の値動き=正解とは限らない
3. 対象となる指標(超重要)
有効(歪みが出やすい)
- 米CPI / PCE
- 米雇用統計(NFP)
- FOMC(声明・ドット)
- 政策金利決定
無効(ノイズ)
- 二次指標
- 事前リークが多いもの
- 予想と結果が完全一致
👉 「市場解釈が割れる指標」だけを狙う
4. 基本構造(3フェーズ)
① 初動(見ない)
② 解釈バトル(観察)
③ 再評価トレンド(取る)
5. フェーズ① 初動は“絶対に入らない”
理由:
- スプレッド最大
- アルゴ同士の殴り合い
- ヒゲで刈られる
👉
最初の30秒〜2分は完全スルー
6. フェーズ② 解釈バトルの見極め(核心)
ここが勝負。
観測ポイント
- 初動高値/安値を更新できるか
- 出来高が継続しているか
- 5分足で実体が残るか
- VWAPより上か下か
典型パターン
パターンA:全戻し型(反転)
- 初動で急騰
- 5分以内に半値以上戻す
- 出来高減少
👉 逆方向スイング
パターンB:再加速型(追従)
- 押してもVWAPを割らない
- 5分足実体が同方向
- 高値/安値更新
👉 順張りスイング
7. エントリー設計
反転例(CPI上振れ→一旦ドル高→全戻し)
- 初動高値形成
- 50%以上戻す
- VWAP割れ
- 戻り売り
追従例(FOMCタカ派)
- 初動上昇
- 押しが浅い
- 5分足確定
- 押し買い
👉
エントリーは必ず「構造が見えてから」
8. レバレッジ設計(非常に重要)
- 初動後:低レバ(2〜3倍)
- 方向確認後:5〜10倍
- 最大口座リスク:1〜2%
理由:
- ボラが通常の2〜3倍
- 想定外のヘッドラインリスク
👉 普段のOptimal MRより必ず下げる
9. 損切り・利確
損切り
- 初動高値/安値の更新
- 解釈が再度ひっくり返った時
👉 指標日は“即切り”が正義
利確
- 指標前の重要価格帯
- 1H〜4Hの節目
- 当日高値・安値
👉
翌日持ち越しは原則しない
10. この手法が破綻するケース
- 市場が完全に一方向で合意
- サプライズが極端
- 中央銀行トップの突発発言
👉
「迷いがない相場」では使えない
11. 他手法との違い
| 手法 | 本質 |
|---|---|
| ニュース初動 | 速度 |
| 指標スキャ | 反射 |
| 指標反応高速スイング | 再評価 |
| 通常スイング | 構造 |
12. 向いている人
- ニュース内容を理解できる
- 待てる(最初に入らない)
- 即損切りできる
向いていない
- ギャンブル思考
- 指標で毎回取りたい
- スプレッドを無視する
核心まとめ
指標反応高速スイングは
「数字に賭ける手法」ではない
「市場の誤解と修正」に賭ける手法
そして最重要原則は:
最初に動いた方向を、まず疑え
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