TradersTrustのマルチタイムフレーム+レバ最適化について

**マルチタイムフレーム+レバ最適化(MTF × Optimal Leverage)**は、
これまで話してきた 全手法を“一つの資金管理エンジン”に統合する最上位設計です。

これは新しい売買手法ではなく、

「どの時間軸の判断に、どれだけのレバを許すか」を体系化するフレームワーク

です。


目次

1. マルチタイムフレーム+レバ最適化とは

一言定義

上位足の“確率”と下位足の“精度”を分離し、
確率が高いほどレバ上限を解放する資金工学モデル

  • 上位足:方向の正しさ(当たる確率)
  • 下位足:損切りの浅さ(レバ耐性)
  • レバ:両者が揃った時のみ最大化

👉
「精度だけでレバを上げない」
「方向感だけでレバを上げない」


2. なぜMTFとレバはセットなのか

単一時間軸の限界

  • 下位足だけ → ノイズ多すぎ
  • 上位足だけ → 損切り幅が広すぎ

👉
勝率とRRが同時に最大化されない


3. 基本構造(4レイヤー)

HTF(大局)   :方向性・相場環境
MTF(構造)   :押し/戻り・否定点
LTF(精度)   :エントリー・損切り幅
資金工学層    :レバ最適化(Optimal MR)

4. 時間軸ごとの役割分担(超重要)

① HTF(週足・日足)

役割:レバ上限を決める

見るもの:

  • トレンド or レンジ
  • 高値安値の更新構造
  • 大局の否定点

判定:

  • 強トレンド → レバ上限 100%
  • 弱トレンド → レバ上限 50%
  • レンジ → レバ上限 30%以下

👉 HTFは「GOサイン」


② MTF(4H・1H)

役割:レバを使っていい“場所”を決める

見るもの:

  • 押し安値/戻り高値
  • レンジブレイク後のリテスト
  • 構造の継続・破壊

👉
ここが曖昧だと、どんなに下位足が綺麗でもレバは下げる


③ LTF(5分・1分・秒)

役割:レバ量を決める

見るもの:

  • 損切り幅(%)
  • 約定効率
  • 初動の否定有無

👉
LTFは「どれだけ賭けていいか」を決める唯一の層


5. レバ最適化の数式(実務版)

基本式

レバ=口座許容損失率×HTF係数LTF損切り幅\text{レバ} = \frac{\text{口座許容損失率} \times \text{HTF係数}} {\text{LTF損切り幅}}レバ=LTF損切り幅口座許容損失率×HTF係数​


  • 口座許容損失:1%
  • HTF:強トレンド → 係数1.0
  • LTF損切り幅:0.25%

1%÷0.25%=41\% ÷ 0.25\% = 4倍1%÷0.25%=4倍

👉 これが“理論最大レバ”


HTF係数の例

HTF状態係数
強トレンド1.0
中トレンド0.7
レンジ0.3
不明瞭0(取引しない)

6. なぜこの設計が強いのか

理由① レバが感情から切り離される

  • 自信 → 関係ない
  • 直前勝ち → 関係ない

👉 全てが構造と数値


理由② 自然にトレード回数が減る

  • HTFが微妙 → そもそも入らない
  • MTFが汚い → 見送る

👉
「やらない時間」が増えるほど口座は安定


7. 手法別のMTF×レバ適用例

① micro-tick

  • HTF:無視
  • LTF:極小
  • レバ:低(3〜8倍)
    👉 MTF非対応

② ダイナミックBO

  • HTF:方向一致必須
  • MTF:構造ブレイク
  • LTF:浅損切り
    👉 MTFと相性◎

③ ポジションスイング

  • HTF:全て
  • MTF:押し戻り
  • LTF:最小限
    👉 最大レバが使える唯一の領域

8. 最大の落とし穴

  • HTFと逆にLTFで精度が高いから入る
  • HTFが良いから雑なLTFで入る

👉
どちらも「半分破綻」


9. この設計が向いている人

  • 複数戦略を同口座で使う
  • レバを“武器”として使いたい
  • 再現性を最重視する

10. 核心まとめ

マルチタイムフレーム+レバ最適化とは
「時間軸ごとに“役割”を分けること」

そして本質は:

方向が正しく、場所が良く、損切りが浅い
その“三点一致”の時だけ、最大レバを許す

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