スプレッド異常拡大=流動性狩り回避戦略は、
「どう勝つか」ではなく
👉 “どう死なないか”を体系化した、上級者専用の防御戦略です。
実は、成績の8割はこの戦略で決まると言っても過言ではありません。
目次
1. スプレッド異常拡大=流動性狩りとは何か
一言定義
流動性が一時的に消失し、
ブローカー/LP/アルゴが
参加者のストップを刈りに来ている状態を
“スプレッド”で検知し、完全に取引を止める戦略
👉
「拡大してる時に入らない」=最大の勝ち
2. なぜスプレッド拡大は“危険信号”なのか
市場内部で起きていること
- LPが板を引く
- Bid / Ask が飛び飛びになる
- スプレッド急拡大
- 小口の成行が異常に滑る
- ストップが一方向に刈られる
👉
価格は動いているように見えて、
実際は「正常な取引が成立していない」
3. 「異常拡大」の統計的定義(核心)
基準スプレッドの作り方
- 直近 30〜60分平均
- or 過去 N日同時間帯平均
異常判定(例)
以下のいずれかで発動:
- 現在スプレッド ≥ 平均の2.0倍
- 現在スプレッド ≥ 平均 + 2σ
- 1秒以内に 1.5倍以上ジャンプ
👉
「広い」ではなく「急」
4. 回避戦略の実行ルール(裁量版)
ルール① 新規エントリー禁止
- 異常拡大検知 → 即停止
- ブレイク・反転・指標全て無効
ルール② 既存ポジの扱い
| 状況 | 行動 |
|---|---|
| 含み益 | 即 or 部分利確 |
| 建値付近 | 逃げる |
| 含み損 | 機械的損切り |
👉
「戻るかも」は思考停止
ルール③ 再開条件
- スプレッドが 平均 ±20%以内
- 10〜30秒以上安定
5. 回避戦略が有効な典型シーン
◎ 必ず発動する場面
- 指標発表 直前〜直後
- ロンドン/NY切替瞬間
- 深夜の突発ニュース
- 祝日・薄商い
✕ 発動しない場面
- 流動性が十分な通常トレンド
- ゆっくりしたボラ上昇
6. 「拡大中のブレイク」がほぼ偽物な理由
真のブレイク条件
- 板が厚い
- スプレッド安定
- 約定が滑らない
拡大中は:
- 価格は飛ぶ
- でも誰も本気で売買していない
👉
抜けたように見えても“抜けていない”
7. EA(自動売買)での実装例(超重要)
最低限必要なロジック
if (current_spread > avg_spread * 2.0)
{
block_new_orders();
reduce_position();
}
高度版
- σ判定
- 時間帯別平均
- ボラ連動
👉
このフィルターが無いEAは長期で必ず死ぬ
8. レバレッジとの関係
原則
スプレッド拡大=レバ0
- 拡大中は
- 低レバもNG
- ナンピンNG
- 逆張りNG
👉
「入らない」以外の選択肢はない
9. この戦略を使わない人の末路(現実)
- 指標で連続刈り
- ブレイク負け
- 「今日は相場が悪い」で終了
実際は:
相場ではなく
“入ってはいけない時間”が悪かった
10. この戦略の本当の価値
- 勝率を上げる → ✕
- 利益を増やす → ✕
- 損失分布を切る → ◎
👉
ファットテール(即死)を除去する
核心まとめ
スプレッド異常拡大=流動性狩り回避戦略は
最も地味で、最も重要な戦略
そして真理は:
「何もしない」という行動を
ルールとして持てる者だけが生き残る
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