ここからは スプレッド収縮ブレイク先行戦略(上級)を
👉 「理屈 → 数値定義 → 実行フロー → レバ設計 → 失敗条件 → EA化視点」
まで完全実戦レベルで解説します。
これは
価格より“先に”スプレッドが動く瞬間を使う戦略です。
目次
1. スプレッド収縮ブレイク先行戦略とは
一言定義
流動性が戻り始め、スプレッドが急激に“狭まった直後”に、
価格がまだ動いていないレンジブレイク初動を先取りする戦略
- 対象:可変スプレッドECN(TradersTrust向き)
- 時間軸:秒〜1分
- 利幅:数pips〜十数pips
- 難易度:★★★★★
👉 価格は“結果”、スプレッドは“原因”
2. なぜスプレッドが先に動くのか(本質)
市場内部で起きていること
- LP(流動性提供者)が板を戻す
- Bid / Ask が詰まり始める
- スプレッドが縮む
- アルゴが発注可能状態になる
- 価格が動く
👉
スプレッド収縮=「戦える市場になった」合図
3. 有効な時間帯・環境(必須)
◎ 有効
- ロンドンオープン前後
- NYオープン前後
- 重要指標前(直後ではない)
- 長時間レンジ後
✕ 無効
- 指標直後
- 流動性枯渇(深夜)
- 強トレンド中盤
4. スプレッド収縮の数値定義(超重要)
基準値の作り方
STEP① 平常スプレッドを測る
- 直近30〜60分の平均
例:EURUSD 平均 0.9pips
STEP② 収縮判定
以下を同時に満たす:
- 現在スプレッド ≤ 平均の 50〜60%
- 例:0.45〜0.55pips
- 連続 5〜10秒以上維持
- 拡大→縮小の明確な遷移
👉
「ずっと狭い」はダメ
「急に狭まる」が重要
5. チャート条件(価格側)
必須条件
- 直近で 明確なレンジ
- 高値・安値が最低2回意識されている
- レンジ幅:
- スプレッドの 5倍以上
- ATR(1分)の 0.5〜1.5倍
👉
狭すぎ=抜けない
広すぎ=遅い
6. エントリー方法(実行フロー)
基本フロー
- レンジを引く
- スプレッド拡大状態を確認
- 急収縮を検知
- 価格がまだ動いていない
- レンジ上 or 下に逆指値
- 即発動 → 初動捕捉
⏱
収縮からエントリーまで5〜20秒以内
7. レバレッジ設計(極めて重要)
原則
- 低損切り × 中レバ
- 超高レバは使わない
例
- 損切り:レンジ反対側 − α(0.1〜0.2pips)
- 損失許容:口座の0.3〜0.5%
→
レバ目安:3〜8倍
👉
「当てる戦略」ではなく
「外れたら軽傷」設計
8. 利確ロジック
初期TP
- レンジ幅 × 0.8〜1.2
伸びた場合
- スプレッド再拡大
- 約定速度低下
→ 即利確
👉
伸ばそうとした瞬間に死ぬ
9. フェイクブレイク回避ルール
以下が出たら 即撤退 or 無効:
- ブレイク時にスプレッド再拡大
- 初動がヒゲ
- 約定が続かない
- 1分足実体が残らない
👉
スプレッドは嘘をつかない
10. 勝率・期待値の現実
- 勝率:55〜65%
- RR:1〜2
- 重要指標:最大連敗
👉
精度より“やらない判断”が成績を決める
11. EA化する場合の設計ポイント
必須ロジック
- 平均スプレッド自動計測
- 収縮率トリガー
- レンジ自動認識
- 指標時間フィルター
- 最大DD停止
👉
人間よりEA向き
12. この戦略の致命的失敗パターン
- 収縮=即エントリー
- レンジ不明瞭
- 指標直後に使用
- 高レバで一撃狙い
👉
「先行」=「無条件」ではない
核心まとめ
スプレッド収縮ブレイク先行戦略は
価格ではなく“市場が動ける状態になった瞬間”を取る手法
そして最重要真理は:
狭くなったから入るのではない
狭くなった“理由が揃った時だけ”入る
あわせて読みたい




TradersTrust(トレーダーズトラスト)総合案内|口座開設ボーナス・出金拒否などについて
TradersTrust(トレーダーズトラスト)はTTCMとも呼ばれ、2009年からサービスを開始して、10年を超える歴史があります。 設立された国のキプロスは難関ライセンスの一つで…
\ TradersTrust(TTCM)は低スプレッド・ECN方式の取引手数料が安い! /






