ThreeTraderのスプレッド最小更新瞬間レバ微益について

では 「スプレッド最小更新瞬間レバ微益」 を、
概念レベル → 実戦構造 → 失敗パターン → ThreeTrader前提の現実的な運用
まで一段深く、体系的に解説します。


1. 概念の核心(何を抜いているのか)

一言で言うと

「市場が一瞬だけ“ほぼ手数料ゼロ”になる瞬間を、高レバで数ティックだけ抜く」

ここで抜いているのは
**値動きではなく「約定コストの消失」**です。


目次

2. 「スプレッド最小更新」とは何か(重要)

単に「狭い」のではない

  • × 普段から狭い
  • その時間帯・その銘柄での“最小値を更新”

例(EURUSD)

0.4 → 0.3 → 0.2(ここまでは通常)
0.2 → 0.1(←最小更新)

この 0.1 に落ちた“瞬間” が対象。

👉
LP(流動性提供者)が
「今は絶対に食われない」と判断した瞬間


3. なぜ“瞬間”しか存在しないのか

LP側の事情

  • 最小スプレッドは
    LPにとって最も危険
  • 数ミリ秒〜数秒で
    • 約定が入らなければ即引く
    • 不利な気配なら即撤退

👉
長く続くことは構造上ありえない


4. 「レバ微益」になる必然性

値幅はこうなる

  • 実際に狙える値幅
    • 0.1〜0.3pips
    • 1〜3ティック

なぜ伸ばせない?

  • 価格が動いた瞬間
    → スプレッド即拡大
    → 優位性消滅

👉
“入った瞬間が利確点”


5. なぜ高レバが必要か

レバ結果
誤差・意味なし
期待値ギリ
初めて戦略になる

例:

  • 0.2pips × 25倍 → ほぼゼロ
  • 0.2pips × 200倍 → 成立

6. 実戦での典型フロー(ThreeTrader想定)

① 準備状態

  • Raw口座
  • 約定遅延なし
  • スプレッドが
    段階的に縮小中

② 「更新」確認

  • 数秒間観測して
    明らかに見たことない細さ
  • この時点で
    まだ入らない

③ 片側の安定を確認

  • Bid / Ask の
    • どちらかが止まる
    • ティックが均等

④ 成行エントリー

  • 迷いなく
  • 方向性は どちらでも良い

※方向予測ではないため


⑤ 即利確

  • 1〜2ティック
  • 指値 or 手動

7. 失敗パターン(9割ここで死ぬ)

❌ 最小“付近”で入る

  • 更新していない
  • → コスト優位なし

❌ 欲張る

  • 「もう1ティック」
  • → スプレッド拡大で逆転

❌ 指標前後

  • 最小に見えて
    内部では不安定

❌ 回線・環境が弱い

  • VPSなし
  • Wi-Fi
    → 理論倒れ

8. ThreeTraderでの現実的制約

できること

  • 正常な最小更新は見える
  • 約定は比較的素直

できないこと

  • 毎日何回もは無理
  • ロットを上げすぎると
    LPが引く

👉
1日0〜2回が現実


9. この戦略が「難しい」本当の理由

  • 再現性が
    技術ではなく“環境依存”
  • 勝率は高く見えるが
    1回のミスで全消し
  • メンタル耐性が異常に必要

10. 向いている人/向いていない人

向いている

  • スプレッドを“値動き”として見ている
  • 利益を小さく確定できる
  • 取引回数に執着しない

向いていない

  • チャート分析が好き
  • トレンドを当てたい
  • スリルを求める

一言まとめ(本質)

スプレッド最小更新瞬間レバ微益は
「市場が一瞬だけ油断した隙」を
ほぼ反射で抜く世界

理解だけでは足りず、
環境・経験・諦めの良さが揃って
はじめて成立します。

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