ThreeTraderのスプレッド最小更新瞬間レバ微益について

スプレッド最小更新瞬間レバ微益」は、
FX・暗号資産・CFD・先物の超短期売買、とくに
板・クォート観察型スキャルレバレッジ前提の高速取引で使われる、かなり玄人向けの概念です。

言葉が長いので、
構造 → 仕組み → 典型例 → なぜ“微益”なのか → 危険性
の順で噛み砕いて説明します。


目次

用語を分解

① スプレッド最小

  • その時間帯・その銘柄で
    理論上もっとも狭いスプレッド
    • 通常:0.6pips
    • 最小:0.1〜0.2pips

② 更新

  • それまでの最小値を
    さらに1ティックでも下回る
  • アルゴ・LPが
    「本気で流動性を出した」サイン

③ 瞬間

  • 数百ミリ秒〜数秒
  • 人間が気づいた時には
    もう終わっていることも多い

④ レバ

  • 高レバレッジ
  • 値幅は極小でも
    損益を成立させるため

⑤ 微益

  • 1回あたり
    • 1〜3ティック
    • 数pips未満
  • 勝率重視・回転型

つまりどういう現象?

👉
「スプレッドが過去最小を更新した“ほんの一瞬”だけ、
約定コストがほぼ消え、その瞬間にレバをかけて極小値幅を抜く行為(または局面)」


なぜそんなことが起きるのか

1️⃣ LP(流動性提供者)の競争

  • 複数LPが
    • シェア確保
    • フロー獲得
      のため、一瞬だけ極細スプレッドを提示

2️⃣ アルゴ同士の牽制

  • 「ここは安全」と判断した瞬間
    → 最小スプレッド提示
  • 次の瞬間
    → 一斉に引く

3️⃣ 価格が“止まる”時間帯

  • 欧州・NY開始直後
  • 重要ライン直前
  • VWAP付近
  • 指標消化後の凪

典型パターン(例)

ケース:EURUSD

1️⃣ 通常

  • スプレッド:0.6pips

2️⃣ 流動性集中

  • 0.3 → 0.2

3️⃣ 最小更新

  • 0.1pips(一瞬)

4️⃣ この瞬間

  • 成行Buy → 即1〜2ティック利確
  • 体感:ほぼノーコスト

なぜ「微益」なのか

  • この局面は
    • 値が動かない
    • 動くと即スプレッド拡大
  • 長く持つと
    優位性が消える
  • よって
    • 利益幅は小
    • 回数で積む

なぜレバが必要か

  • 値幅が
    • 0.1〜0.3pips
  • 低レバでは
    誤差
  • 高レバで
    はじめて意味を持つ

見抜く条件(重要)

✅ 参加条件

  • スプレッドが
    段階的に縮小している
  • ティックが滑らか
  • 急変動直後ではない
  • 出来高が“多すぎない”

❌ 避けるべき

  • 縮小直後の指標
  • 約定遅延あり
  • スプレッドが
    一瞬で拡大する癖がある業者

最大の危険点

⚠️ 逆ワープ

  • 微益狙い中に
    スプレッド急拡大
  • 一瞬で
    微益 × 数十倍の損

⚠️ 約定拒否

  • 業者によっては
    最小更新時の約定を
    無効扱い

実戦での心得

  • ロットは
    想定最大スリッページ込みで計算
  • 1回で欲張らない
  • 同じ局面を
    連続で狙わない
  • 「見えたら入る」ではなく
    入る準備ができている時だけ

一言まとめ

スプレッド最小更新瞬間レバ微益とは
「市場が一瞬だけ“ほぼ無料”になる瞬間を、高レバで小さく抜く行為」

知識・環境・速度が揃わないと
再現性は低く、
真似すると危険な領域です。

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