ThreeTraderの連続約定停止→スプレッド正常化抜けについて

連続約定停止 → スプレッド正常化抜け」は、
FX・先物・暗号資産・CFD の短期売買、とくに スキャルピングや自動売買 の現場で知られる、
“止まってから走る” 典型的な板・クォート現象です。

順番に 構造 → なぜ起きるか → 典型パターン → 見抜き方 → 危険点 を解説します。


目次

用語を分解

① 連続約定停止

  • ティックは動いているのに
    自分の注文が連続して通らない状態
    • 成行が通らない
    • 指値に触れているのに約定しない
    • 約定しても異常に遅い

👉 市場が止まっているのではなく
“約定処理だけが絞られている”


② スプレッド

  • Bid / Ask の差
  • この局面では
    • 異常に拡大
    • 片側だけ動く
    • チラつく
      など不安定

③ 正常化

  • 突然
    • スプレッドが元の幅に戻る
    • クォート更新が滑らかになる
    • 約定が一気に通り出す

④ 抜け

  • 正常化とほぼ同時
    • 価格が一方向へ走る
    • 重要ラインを一気に突破

つまりどういう現象?

👉
「約定を一時的に止めてリスクを溜め込み、スプレッドが正常に戻った瞬間、その溜まった圧力が一気に解放されて価格が抜ける現象」


なぜ起きるのか(メカニズム)

1️⃣ LP・業者のリスク回避モード

  • 急変動・指標・流動性低下時
    → 約定を絞る
    → スプレッド拡大
  • 不利約定を避けるため

2️⃣ 注文は“裏で溜まっている”

  • 表では約定停止
  • 裏では
    • 成行
    • ストップ
      が積み上がる

3️⃣ 正常化トリガー発生

  • 流動性回復
  • 指標消化
  • 上位市場安定

4️⃣ 一気放出=抜け

  • 溜まった注文が
    同時に処理
  • 板の薄い方向へ
    ワープ的に走る

典型パターン

パターンA:指標前後

  1. 指標直後
    • 約定ほぼ不可
    • スプレッド10倍
  2. 10〜30秒後
    • スプレッド急収縮
  3. 同時に
    • 高値 or 安値ブレイク

パターンB:重要ライン直前

  • 高値・安値・VWAP・前日高安
  • 何度も触れるが
    約定しない
  • → 正常化した瞬間
    どちらかへ一気抜け

見抜くサイン(重要)

✅ 起きる直前の兆候

  • 成行が通らない
  • 指値が刺さらない
  • スプレッドが
    • 広いまま固定
    • チラつき
  • ティック数は多いが
    約定数が少ない

✅ 正常化の合図

  • スプレッドが
    一瞬で元の幅に戻る
  • ティックが
    スムーズになる
  • 約定が急に通り出す

トレーダーにとっての意味

⚠️ 危険

  • 正常化=安全
    ではない
  • 正常化直後が
    一番飛ぶ
  • 逆張り即死ゾーン

🎯 チャンス

  • 抜け方向に
    既に偏りがある場合
  • ブレイク狙いの
    上級者スキャル

実戦での立ち回り

  • 約定停止中は
    触らない
  • 正常化直後
    1〜2ティック待つ
  • 抜けた方向の
    押し確認後のみ参加
  • ロットは通常の
    1/3以下

よくある誤解

  • ❌「約定しない=相場弱い」
  • ❌「スプレッド戻った=落ち着いた」

👉
実際は真逆で、
“嵐の前の溜め”


一言まとめ

連続約定停止 → スプレッド正常化抜けとは
「止めて溜めて、戻した瞬間に一気に放つ相場の癖」

知っていないと
正常化=安心と錯覚して巻き込まれます。
知っていると
抜け前の危険サインとして使えます。

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