ここでは **時間帯スプレッド・クラスター抜け(Time-based Spread Cluster Breakout)**を、
理論 → 市場構造 → 認識方法 → 実行フロー → 失敗回避 → 実戦テンプレまで、
完全に体系化して解説します。
これは
- Low-High Flip
- 微格差スキャル
の**“待機場所と発火点”を決める中核戦略**です。
目次
時間帯スプレッド・クラスター抜け
(Time-based Spread Cluster Breakout)
① 戦略の本質(結論)
スプレッドが「何度も壊れる時間帯」は、
その後、必ず“壊れない方向”へ走る
狙うのは
👉 荒れが終わった“直後の整流”
② スプレッド・クラスターとは何か
定義
短時間・同一価格帯で
- スプレッド拡大
- 縮小
- 再拡大
が3回以上起きる状態。
👉 LPが出たり引っ込んだりしている
③ なぜ「時間帯」で固まるのか
大口・LPは“時計で動く”
特に
- セッション切替
- リバランス
- 指標前後
👉 同じ時間に同じ歪みが毎日出る
④ 代表的クラスター時間帯(日本時間)
| 時間帯 | 特徴 |
|---|---|
| 8:50–9:10 | 東京OP |
| 15:00–16:00 | ロンドン仕込み |
| 16:00–17:00 | ロンドンOP |
| 21:30–22:30 | NY開始 |
| 23:50–0:10 | ロンドンFIX |
⑤ クラスター中に起きている内部構造
- 板が断続的に消える
- 約定が飛ぶ
- ストップ狩りが点在
- 方向性は決まらない
👉 ここで当てに行く人が負ける
⑥ トレードの3フェーズ構造
Phase 1:認識(絶対に入らない)
- 同一レンジ内
- スプレッド異常が頻発
- 上下どちらにもヒゲ
👉 観察だけ
Phase 2:終了サイン
以下のうち2つ以上:
- スプレッドが通常値で安定
- クラスター上限/下限を明確ブレイク
- 出来高が片側だけ増える
- Low-High / High-Low Flip
👉 ここが“抜け”
Phase 3:エントリー
- クラスター外への
最初の押し or 戻り - スプレッド正常
⑦ 秒〜分単位の実行フロー
Step 0:時間で構える
- 事前に「クラスター時間帯」を決める
Step 1:クラスター確認
- 5〜15分間
- 同価格帯 ±5〜10pips
- スプレッド異常3回以上
Step 2:抜けの確認
- レンジ外へ足が出る
- 戻ってこない
- スプレッドが拡大しない
Step 3:エントリー
- 押し/戻りで成行 or 指値浅め
⑧ 利確・損切り設計
TP
- クラスター幅の 1〜2倍
- もしくは VWAP / 前高安
SL
- クラスター内に戻ったら即
- スプレッド再異常
⑨ 成功しやすい典型例
- ロンドンOP 16:00 の箱抜け
- NY開始直後の方向決定
- 指標後クラスターの収束
- 欧州株OP連動
⑩ 絶対にやってはいけないこと
❌ クラスター中の逆張り
❌ 上下当てゲーム
❌ 時間帯を無視
❌ 抜け1本目に飛びつく
⑪ 他戦略との接続
- クラスター終了
↓ - Low-High Flip(発火)
↓ - 微格差スキャル(初動)
👉 一連の流れとして使う
⑫ 実戦テンプレ(保存用)
入る条件
- 時間帯 ✔
- 同一レンジ ✔
- スプレッド異常複数 ✔
- 正常化後ブレイク ✔
→ 押しでIN
切る条件
- レンジ回帰
- スプレッド再拡大
⑬ 向いている人
- 待てる
- 時間で相場を見る
- 1日1〜2トレードで満足できる
⑭ まとめ(核心)
- クラスターは「準備時間」
- 抜けは「整った最初の流れ」
- 荒れの中では勝てない
- 勝つ場所は“荒れが終わった後”
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