ThreeTraderの板薄化瞬間・一撃レバスキャルについて

板薄化瞬間・一撃レバスキャル」は、主に暗号資産(仮想通貨)やFX、先物などの板(オーダーブック)を使った超短期トレード手法を指す、かなり上級者向けの俗称です。
用語を分解しながら、仕組み・狙い・具体例・リスクまで整理します。


目次

用語の分解

① 板薄化(いたうすか)

  • 板(オーダーブック)に並んでいる注文量が極端に少ない状態
  • 特に「最良気配〜数ティック先」までの注文がスカスカになる瞬間

👉 この状態では
少量の成行注文でも価格が一気に飛ぶ


② 瞬間

  • 板が薄くなるのはほんの一瞬(数百ミリ秒〜数秒)
  • 多くは以下のタイミングで発生:
    • 大口注文のキャンセル直後
    • 指標発表前後
    • 高値・安値ブレイク直前
    • 流動性の低い時間帯(深夜など)

③ 一撃

  • 1トレード完結型
  • 入ったらすぐ抜ける(数秒〜十数秒)
  • ナンピン・分割なしが基本

④ レバスキャル

  • 高レバレッジ × スキャルピング
  • 数ティック(0.01〜0.1%など)を抜きにいく
  • レバがあるため値幅は小さくても損益は大きい

手法の全体像(何を狙っているか)

「板が一瞬で薄くなった方向に、価格が跳ねる“慣性”を抜く」

  • 板が厚い → 価格は動きにくい
  • 板が薄い → 価格が飛びやすい

この飛ぶ直前の瞬間に、

  • 成行 or 超浅い指値で入り
  • 飛んだ瞬間に即利確

具体的なイメージ(例:仮想通貨)

  1. 普段は
    • Ask側に 50BTC
    • Bid側に 45BTC
  2. 突然
    • Ask側の大口がキャンセル
    • Ask合計が 8BTC に激減
  3. 次の瞬間
    • 少量の成行買いで価格が 一気に上にワープ
  4. その最初のワープの1〜3ティック
    • 高レバで一撃抜き

勝ちやすい条件

  • 流動性が中途半端な銘柄
    (多すぎると飛ばない、少なすぎると滑る)
  • 板更新が速く、板情報が見える取引所
  • 約定スピードが速い(低レイテンシ)
  • 事前に「どっちに飛びやすいか」の目星がある

最大のメリット

  • 保有時間が極端に短い
  • 相場観がほぼ不要
  • トレンド不問

致命的なリスク・欠点 ⚠️

① フェイク板・見せ板

  • 薄く見えても一瞬で板が復活
  • 入った瞬間に逆に潰される

② スリッページ

  • 板が薄い=滑りやすい
  • 想定より不利な価格で約定しやすい

③ レバレッジ事故

  • 数ティック逆行=即ロスカット
  • 連敗すると口座が一瞬で死ぬ

④ 再現性が低い

  • 「見えた人だけが入れる世界」
  • 感覚依存が強い

向いている人

  • 板読みが反射レベルでできる
  • マウス・ホットキー操作が速い
  • 損切りを0.1秒で押せる
  • 感情がほぼ動かない

向いていない人

  • 初心者
  • スマホトレード
  • 逆行を耐えたくなる人
  • 「毎日安定して稼ぎたい」人

ひとことでまとめ

板薄化瞬間・一撃レバスキャルは、
「板が消えた刹那に、価格の慣性だけを抜く超高速・超高リスク手法」

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