HFM(Hotforex)のスプレッド反転狙い(スプレッド・インバージョン)について

ここでは、“スプレッド反転狙い(スプレッド・インバージョン)” を、
仕組み → 発生条件 → チャートでの見え方 → エントリー基準 → フェイクの見分け方 → リスク管理 → 再現性の現実
の順に、専門的かつ実戦的に深掘りします。


目次

■ 1. 「スプレッド反転狙い」とは?

スプレッドが一瞬だけ異常に広がったあと、急に元の方向に“反転”する動き を狙うスキャルピング手法。
この「一瞬の歪み」は通常、以下のような構造で発生します:

  • LP(銀行)がリスク回避でクオートを引っ込める
  • Ask/Bid のどちらか片方だけが急に飛ぶ
  • 板が薄い瞬間に成行がヒットして価格が走る
  • その後、流動性が戻った瞬間に“正常価格帯”へ戻る

この“戻る瞬間”をピンポイントで狙うのが インバージョン・スキャル です。


■ 2. なぜ「反転」が起きるのか?(メカニズム解剖)

◎(1)LPの気配が一瞬引っ込む

→ スプレッドが広がる
→ 急に値が伸びたように見える

しかしこれは 「本当の買い・売り」ではなく、単に値がなくなっただけ

◎(2)流動性が戻るタイミング

LPが再び価格を出し始めることで、
“本来の市場価格帯”へ一気に吸い寄せられる

◎(3)その瞬間に、反対方向へティックが走る

→ 見かけ上、急なヒゲが出て反転する
→ これがインバージョンのチャンス


■ 3. 発生しやすいタイミング

■(A)指標発表の数秒前後

LPが気配を引っ込め → 広スプレ → 流動性戻り → 反転
最も起きやすい。

■(B)東京朝の薄い時間帯(7〜9時)

市場参加者が少なく、単独LPの気配変更がダイレクトに反映される。

■(C)大口成行ヒット後

板を食い尽くしてスプレッドが広がり、その後板が回復して反転。

■(D)ECN深度が薄い時間(HFMの癖)

HotForex(HFM)はLP切替時に微妙な“ガクつき”が出ることがあるため
スプレッド異常→即反転が起きやすい。


■ 4. チャートでの典型的な形(概念)

    (スプレ急拡大)
Bid____/‾‾‾\____元の価格帯へ戻る
          ↑ここで反転エントリー

ローソク足で言うと:

  • 長い下ヒゲ+戻し
  • 長い上ヒゲ+戻し
  • 1〜3秒以内の超高速反転
  • 1〜4ティックだけ飛んで戻る“微スパイク”

■ 5. エントリー条件(上級者向け)

以下の「3つ同時発生」が最も精度が高いです。


◎【条件1】スプレッドが急に広がる

  • 通常の2〜5倍
  • 0.5秒〜3秒だけ異常な幅になる

※長時間続く広スプレッドは逆に危険(本当の相場)。


◎【条件2】広がった方向とは逆向きのティックが出る

例:
スプレッドがBid側に飛び、価格が下方向へ伸びる
→ 直後に 上方向ティック が出る

これは“正常価格帯へ戻る動き”の兆候。


◎【条件3】スプレッドが閉じ始める瞬間

  • AskとBidの差が急に縮まり始める
  • 板が戻ってきている

この「締まりかけ」の瞬間が最も勝率が高い


■ 6. 具体的なエントリーパターン(例)

● 下方向に偽落ち → 反転ショートカバー型(ロング)

  1. スプレッドが突然広がる
  2. Bidだけが落ちてローソク足が下に伸びる
  3. 直後に逆方向(上)ティック入る
  4. スプレッドが戻り始める
  5. 上方向へ1〜2pips取りにいく

● 上方向に偽抜き → 反転戻し型(ショート)

  1. Askだけが瞬間的に上へ飛ぶ
  2. ヒゲを作りながらスプレが閉じる
  3. 再び元の価格帯へ向かう
  4. その戻りをショート

■ 7. フェイク(偽インバージョン)の見分け方

以下の4条件のどれか一つでも当てはまれば入らない方が良い。


✕(1)スプレッドが戻らず広いまま

→ 本番のトレンドが走っている証拠
→ 反転狙いは危険


✕(2)逆ティックが弱すぎる

見せ掛けの1ティックのみで続かない場合は罠。


✕(3)テープ速度が落ちない

本番の流れの時はティック速度が落ちない。


✕(4)ニュース直後の“本スパイク”中

指標直後10秒間はフェイク反転が死ぬほど多い。


■ 8. リスク管理(最重要)

ストップ:1.5〜3pips以内

これ以上の損失幅だと期待値が崩れる。

利確:1〜3pips

インバージョンは“瞬間の歪み”を取る戦略なので
取りすぎを狙わない 方が長期的に生き残る。


■ 9. 再現性の現実(かなり重要)

● インバージョンスキャルは

「勝つときは楽だが、負けるときは一瞬で死ぬ」
という極端な特性があります。

理由:

  • フェイク(偽スプレ)も非常に多い
  • スリップも起きやすい
  • 約定スピードが重要
  • 朝〜指標など、癖が毎日異なる

勝てる人は勝てるが
大半のトレーダーが1〜2ヶ月で破綻するタイプの戦略でもあります。


■ 10. 最後に:この手法は誰向けか?

向いている人

  • ティック分析が好き
  • 1秒以内の判断が得意
  • 損切りが超速い
  • EAより手動の方が反応できるタイプ

向かない人

  • 伸ばすトレードが得意
  • 損切りが遅い
  • 広がった瞬間にエントリーしたくなる人
  • スプレッドを固定した業者に慣れている人

\ HFM(Hotforex)は500万ユーロの民事賠償保険に加入! /

目次