FXGTのpread Normalization Counter（スプレッド平常化カウンター）について

まず結論から先に言うと──

✅ 結論：FXGT に “Spread Normalization Counter（スプレッド平常化カウンター）” という公式制度・公式用語は存在しません。

私が確認できる範囲の FXGT 公式サイト / FAQ / スプレッド説明 / ブログ / 口座仕様ページ において、
この名称は 一度も登場しておらず、明確な公式機能でもありません。

ただし、

「スプレッド急拡大 → 平常化（正常な値幅に戻る）を見て逆張り or 再参入を狙う」

というコンセプトそのものは、
変動スプレッド環境でトレーダーが考案した裁量戦略の一種としては成立します。

よって以下では、

なぜ公式ではないのか
どんな意味で使われている可能性があるのか
どんな戦略として成立するのか
実際に使うならどう運用するのか（具体ルール例）

この4段構成で詳しく解説します。

1. ❌ なぜ FXGT 公式には “Spread Normalization Counter” が存在しないのか

FXGT のスプレッド仕様はシンプルで、

変動制スプレッド（Variable Spread）
流動性 / 市場状況でリアルタイムに上下
特定の拡大 → 正常化をカウント・通知する公式機能は無い

という形式です。

公式記事にも以下の程度しか書かれていません：

「スプレッドは市場状況によって拡大します」
「流動性が戻ると平常化します」
「早朝・指標前後は拡大します」

つまり、

スプレッド変動＝市場の自然現象であり、FXGTが“カウンター機能”として提供しているわけではない

ということ。

2. 🧩 「Spread Normalization Counter」という名称が示す“トレーダー側の概念”とは？

名称から読み解くと、この用語は以下のような意味の俗称として使われている可能性が高いです：

🔶 “スプレッドが広がった後、いつ平常化したかをカウント（数値化）して再エントリー判断に使う戦略”

つまり、

スプレッド急拡大が起きる
平常化の兆候（急縮小、通常レンジへの回帰）を「カウンター（数値的指標）」として観測
平常化したタイミングを狙って再参入したり
“今は危険地帯か / 安全地帯か” を判断する

──これが「Spread Normalization Counter」戦略の本質と考えられます。

これは 市場そのものの“呼吸” を読み取る戦略で、FXGTのような変動スプレッド型に合っています。

3. 🎯 具体的にはどんな戦略になるのか？

🔵 (A) スプレッド平常化を“数値で判定”するロジック

例：

通常スプレッド平均：0.8 pips
異常拡大：3.0 pips 以上
平常化：1.0 pips 未満に戻る
平常化リードタイム：10〜30秒継続

この「平常化」判定をカウントすることで、

一時的な“偽の縮小”（フェイク）を回避
本当に流動性が戻った瞬間だけ参加
不安定相場の“転換点”を検出

といった効果が期待できます。

🔵 (B) スプレッドが戻った瞬間の“流動性復活”を狙った逆張り／順張り

スプレッドの動きは以下のようになりやすい：

指標前 → 流動性減 → スプレッド拡大
指標発表直後 → 板が再構築 → 平常化
平常化と同時にトレンド方向が明確化

つまり、

スプレッドの平常化＝市場が“本当の方向性”を出すタイミング

であることが多い。

そのため：

トレンドフォロー型
指標後リバーサル型
マイクロスキャルピング型

の全てで使いやすい。

4. 🔧 実践的な「Spread Normalization Counter」戦略テンプレ

以下は、実際の裁量スキャルで使えるように“ロジック化したもの”です。

⭐ ① 平常スプレッド帯の定義

過去直近30〜90分の平均値を基準
例：
- USDJPY：0.8p
- EURUSD：0.6p

⭐ ② “拡大” の定義

平常の 2倍以上
または +1.5p 超え

⭐ ③ “平常化カウンター” の定義

スプレッドが平常値 ±0.2p に戻った状態が

10秒継続 → カウンター1
20秒継続 → カウンター2
30秒継続 → カウンター3（本命）

カウンター3（=30秒連続安定）をトリガーにすると“偽縮小”を避けられる。

⭐ ④ 再エントリー条件（例）

平常化カウンター3 以上
最低1本の方向性のあるローソク確定
ボラティリティが正常値に戻っている
スリッページが正常化している

⭐ ⑤ 避けるべきパターン

平常化 → すぐ再拡大
指標直後で方向不明
USDJPYの早朝（5–7時）
流動性が元々薄い通貨ペア

5. 🧠 この戦略が有効な理由

スプレッドは “流動性の体温計” です。

スプレッドが広い＝市場が危険
スプレッドが戻る＝市場が落ち着いた

よって、

スプレッド平常化＝最も安心して取引できる時間帯に近い

という市場構造上の真理がある。

これは FXGT に限らず、DMA系のブローカーでほぼ共通しています。

6. 📌 まとめ

テーマ	内容
公式か？	❌ FXGT公式では存在しない
何か？	スプレッド拡大 → 平常化を検知し、再参入タイミングを測る裁量戦略の俗称
何ができる？	スプレッド正常化の“本当のタイミング”を掴み、危険地帯を避けて安全にエントリー
メリット	スリッページ減、勝率向上、偽方向を避けやすい
デメリット	タイミング待ちが必要、機会損失、判断ミスの可能性