FBSのピラミッディング（利が乗るたびに追加ロット）について

以下では **FBSの「ピラミッディング（利が乗るたびに追加ロット）」**について、
“仕組み → FBSで語られる理由 → ピラミッドの構造 → 成功しやすい条件 → 破綻しやすい要素 → FBS特有の注意点 → 上級者の視点”
まで体系的に詳しく解説します。

※特定の売買指示・ロット量・価格提示は行いません。
あくまで「仕組みの解説」に留めます。

【■ 1. ピラミッディングとは？】

“含み益が伸びるたびにポジションを追加し、
正しい方向に乗っている時だけロットを増やす”
という、順張り型の資金効率向上戦略。

最大の特徴は
「勝っている時だけロットを増やし、負けている時は増やさない」
という点。

ナンピン（逆張り）とは真逆の戦略です。

【■ 2. なぜFBSでピラミッディングが話題になるのか】

● ① 高レバで“少額から大きな波を取れる”

ピラミッディングは
波が出た時にロットが膨らむため、
高レバ（最大3000倍）があるFBSとは相性がよい。

● ② ゼロカットで“最初の小ロット”のリスクが限定的

ピラミッディングは
最初は少ロット → 勝ってから増やす
という構造なので、
最初のリスクが小さい。

ゼロカットがあることで
「負けたら小損 → 勝ったら大きく伸ばす」
という戦略が心理的に実行しやすい。

● ③ レンジ相場では危険 → FBS短期高レバ勢はトレンド狙いが多い

ピラミッディングは“強いトレンド”が前提。

FBSはゴールド・通貨で短期爆発が多いため
トレンドにうまく乗れる場面が生まれやすい。

【■ 3. ピラミッディングの構造（仕組みの分解）】

▼以下は構造の説明であり、具体的な操作ではありません。

● ① 最初のポジションは“小さく”

ピラミッドの基礎は
低リスクの“初動”ポジション。

負けた場合も小損で済む。

● ② 含み益が伸びたら追加（階段状に積み上げる）

トレンドが出たら
利益でリスクをカバーしながらロットを追加していく。

→ これによりロットが“ピラミッド”状に増える。

● ③ トレンドの途中で反転したら“総利益が守れる範囲で逃げる”

大事なのは
「追加分のせいで全体がマイナスにならないようにする」
という思想。

● ④ 最後の“玉（たま）”が最もデリケート

一番上に追加されるロットは
最も時間が浅く、逆行に弱い。

プロはここを極めて慎重に扱う。

【■ 4. ピラミッディングが成功しやすい条件】

● ① 明確で強いトレンドがある時

トレンドがはっきりしている時だけ機能する。

逆に、レンジやノイズが多い相場では即死級に危険。

● ② “押し目・戻り目”がしっかり機能している場面

波が規則的に続く相場。

● ③ ブレイクアウト後の“加速相場”

三角持ち合いブレイク
高値更新・安値更新
指標後のトレンド
こうした局面はロットを増やしやすい。

【■ 5. ピラミッディングが破綻しやすい要素】

● ① レンジ相場

追加するたびに戻され、
“積んだ瞬間に落とされる”ことが多い。

● ② トレンドの後半で追加すると反転で壊滅

一番危険なのは
**“終わりかけのトレンドで調子に乗って追加”**すること。

最後の天井（頂点）での追加は最悪。

● ③ 高レバ×追加の積みすぎで必要証拠金が爆増

FBSにはレバ段階制があり、
ロットを増やしすぎると突然レバが下がる。

→ 必要証拠金が跳ね上がる
→ ロスカット → そこで反転 → 全体が崩壊

ピラミッディング最大の“事故パターン”。

● ④ 含み益のコントロールを誤る

追加分が損失を作り、
全体プラス → 全体マイナス
になることが多い。

【■ 6. FBS特有の注意点】

FBSだからこそ起きる“事故”があります。

【① レバ段階制】

ロットが増えると
レバが自動ダウン → 証拠金急増。

ピラミッディングはロットが増える戦略のため
最もレバ段階制と衝突しやすい。

【② スプレッド拡大で上のロットから落ちる】

ピラミッドの最上段は
一番含み益が少ない + ロットは大きい場合が多い。

スプレッド拡大で一瞬にして
上のポジションが損失 → 全体の利益を削る
という事故が起きる。

【③ ゼロカットが「ロット積みすぎの言い訳」になり事故る】

「負けてもゼロでいいや」と雑に積むと
戻し一発で総崩れになる。

ゼロカットは保険にはならない。

【■ 7. 上級者のピラミッディング思考】

✔ ① “最初の玉が勝てたら伸ばす”が原則

最初の一手が負けなら潔く終わり。
負けているのに追加は絶対しない。

✔ ② 追加は“押し目／戻り目”のタイミングに限定

飛び乗りではなく
“調整が入った後の再開”で積む。

✔ ③ 追加ロットの大きさは徐々に減らす（逆ピラミッド）

最初のポジション > 追加1 > 追加2 > 追加3
のように“逆ピラミッド”状にするプロも多い。

（大きいロットが上部にあるほど危険なため）

✔ ④ 最終ポジションは一番早く逃がす

上のロットは脆い。
少し戻ったら最初に切る。

✔ ⑤ トレンドの初動でしか使わない

中盤〜後半のピラ積みはプロでも絶対避ける。

【■ まとめ】

ピラミッディングは“勝っている時にだけロットを増やす”合理的な戦略だが、
FBS特有のレバ段階制・スプレッド変動・高レバ特性により、
成功と失敗の差が極端に大きい。

■ 成功する場面

明確なトレンド
ブレイク直後
押し目が綺麗
ロット管理が極めて慎重

■ 破綻しやすい

レンジ
終盤トレンド
積みすぎ
レバ段階制発動
スプレッド拡大で上ロットが死ぬ

極めて上級者向けの戦略であり、
ピラミッドの“積み方”よりも
“撤退の判断”が最重要です。