Axioryのペア別にスプレッド閾値を設定し、戦略を切り替える

ここでは Axiory の通貨ペアごとに “スプレッド閾値” を設定し、その値に応じて売買戦略を自動的に切り替える方法 を、プロの運用者が行う形で 設計思想 → 閾値の作り方 → 切り替えロジック → 実戦テンプレ → 注意点 の順で、実戦レベルで詳しく説明します。


目次

🧠 ■ この戦略の本質

Axiory(特にNano口座)は

  • 平常スプレッドがペアごとに極端に違う
  • LPの板引き・復帰のクセが明確にペアごとに異なる
  • スプレッドの変動が戦略の“期待値”に直結

という特徴があるため、
「通貨ペア全体に一つのスプレッド閾値」では精度が下がる のが本質です。

プロたちがやっているのは:

“ペアごとにスプレッド閾値を設定し、そのときの市場参加状況に応じて戦略を切り替える”

という “環境適応型ロジック”。

たとえば

  • Spread が狭い → 順張り
  • Spread が普通 → レンジ・反転
  • Spread が広い → 不参加 or 指標回避
    というように、同じペアでもスプレッド状況により戦略が完全に変わる

🗺️ ■ ペア別の「平常スプレッド」基準(Axiory Nano の一般例)

通貨ペア平常スプレッド(pips)低(理想)高(危険)
USDJPY0.2〜0.40.1〜0.30.7以上
EURUSD0.1〜0.30.1〜0.20.5以上
GBPUSD0.4〜0.80.3〜0.61.2以上
GBPJPY1.0〜1.50.8〜1.22.5以上
EURJPY0.4〜0.70.3〜0.51.5以上
XAUUSD8〜188〜1225以上
US30/JP22520〜4015〜3060以上

※時間帯で変わるため、あなたの口座の実データで“ペア別平常値”を取得することが最重要


🎯 ■ ペア別スプレッド閾値の3段階設定

プロが最も多く使うのは以下の3レイヤー:


戦略A:スプレッドが低い(=参加者多い) → 順張り・ブレイク戦略

条件例(USDJPY)

  • Spread_now ≤ 0.35 pips
  • ATR14 > Spread_now × 20(PIが高い)

理由
板が厚い → ブレイクが本物になりやすい → 指値も通りやすい。

戦略

  • ブレイク順張り
  • トレンドフォロー
  • モメンタムスキャル
  • 指値活用OK
  • 稼働ロットをやや多めにする

戦略B:スプレッドが平常(=参加者普通) → 反転狙い・レンジ戦略

条件例(USDJPY)

  • Spread_now:0.35〜0.6 pips
  • 価格ボラが低下しているときが多い

理由
板が均等 → レンジ化 → ブレイクがダマシになりやすい。

戦略

  • レンジ逆張り
  • レジサポ反転
  • ダイバージェンス狙い
  • 早朝レンジの売買
  • ブレイクは「確認後」だけ

戦略C:スプレッド拡大(=流動性低い) → 不参加・縮小待ち

条件例(USDJPY)

  • Spread_now > 0.7 pips または 平常比 2倍以上

理由
板が薄い →

  • 指標
  • 大口の仕掛け
  • LPの板引き
    などの可能性が高く “勝っても期待値がマイナス”

戦略

  • 原則不参加
  • ポジションがある場合は縮小
  • スプレッド縮小を待って再開
  • 指標回避トリガー発動

🔧 ■ ペアごとの閾値はどう設定する?(プロのやり方)


■ ステップ①:10分間のスプレッド移動平均を取得(Spread_base)

ペアごとに Spread_base=MA(Spread_now,10min)Spread\_base = MA(Spread\_now, 10min)Spread_base=MA(Spread_now,10min)

これが「平常値」。


■ ステップ②:上限値(危険値)を設定する

一般的には Spread_limit=Spread_base×2.0Spread\_{limit} = Spread\_{base} \times 2.0Spread_limit=Spread_base×2.0

(2倍で危険、2.5倍で停止)


■ ステップ③:閾値に合わせて戦略を切り替える

【例:USDJPY】

if Spread_now <= 0.35   → 戦略A(ブレイク順張り)
if 0.35 < Spread_now <= 0.7 → 戦略B(レンジ逆張り)
if Spread_now > 0.7     → 戦略C(不参加)

【例:GBPJPY】

if Spread_now <= 1.2  → 戦略A
if 1.2 < Spread_now <= 2.2 → 戦略B
if Spread_now > 2.2   → 戦略C

ペア別に完全に違う値を使う。


🔄 ■ 戦略切り替えテンプレ(EA/半裁量共用)


[1]ブレイク戦略(Aモード)

条件:

  • Spread ≤ 閾値A
  • Tick量 +
  • スプレッド縮小
  • ATR適正

行動:

  • ブレイク成行 or 指値
  • R:R = 1:2〜1:3
  • SLは固定+スプレッド×5

[2]レンジ逆張り戦略(Bモード)

条件:

  • Spread base 〜 2倍未満
  • 序盤はレンジ形成しやすい
  • Spread の偏差が反転の根拠になる

行動:

  • 上限売り/下限買い
  • ヒゲ・ティック停止で逆張り
  • スプレッド縮小で決済
  • 利確はレンジ中心線

[3]指標回避(Cモード)

条件:

  • Spread > base×2
  • Spread > 絶対値閾値
  • ΔSpread > 0.4(急拡大)

行動:

  • 新規注文禁止
  • 既存ポジ縮小 or クローズ
  • スプレッド回復まで取引再開しない

📈 ■ 実戦例:USDJPY(Axiory Nano)

09:00(東京)

Spread = 0.2 → 戦略A(順張りOK)

12:30(昼)

Spread = 0.4 → 戦略B(レンジ逆張り)

21:30(米指標前)

Spread = 1.0 → 戦略C(危険・停止)

→ この“時間帯切り替え”ではなく
スプレッドに合わせて切り替える のが優位性を作る。


⚠ 注意点(プロが必ず守るルール)

  1. スプレッドは瞬間ノイズがある
     → 短期MA(3〜5ティック平均)で平滑化して使う。
  2. 指標直前は突然スプレッドが広がる
     → Spread_base の 2倍以上は無条件で停止。
  3. ペア別閾値の最適化は必須
     → USDJPY と GBPJPY は絶対に同じ値では運用しない。
  4. バックテストはティックデータ必須
     → スプレッドが絡む戦略はティック再現が絶対条件。

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